日本で起業に興味のある人はぜひ起業のファイナンスを読みましょう

「起業のファイナンス」は、戦うベンチャー会計士、磯崎さんの本。磯崎さんは、日本でベンチャーまわりの法律/会計に関し、最も詳しい人の一人です。そんな磯崎さんに本を送っていただいて幾星霜。もう既に何刷出ているのでしょうか。何周回か遅れてます。磯崎さんごめんなさい。

内容は、起業に興味がある人は、ぜひ読むといいと思います。10年前の日本では、ベンチャーキャピタルの人ですら、「企業価値」が何なのか知らない人もいましたが(一株いくら、でしか会社の価値を考えたことがなかったらしい)、資本政策を最初に間違うと本当に大変。

成功すればするほど大変なことになります。しかも、成功すればするほどやり直すのも超大変。(うまく行かない会社の株なんて誰も欲しくないですが、成功してると欲しがる人がたくさん出てくる。また、利益が出ているとあれこれ税金問題も生じます。何もないと楽なんですけどね。)

なので、「万が一成功したとき」のために、最初からきちんとするのが大事です。手伝ってくれた人に3割株をあげちゃったりしてとんでもないことになる、というのは古今東西よくある話ですが。

というわけで、起業に興味がある人はぜひ起業のファイナンスをご一読あれ。


ちなみに、磯崎さんは「日本は決して起業家に冷たい国ではない」「起業して失敗したらすべてを失う、ということは(ちゃんと投資家を選べば)今の日本ではもうない」という主張をしていると思うのですが、私もそう思います。

だいたい、「日本は失敗した人に厳しい。だから起業がおこらない」とか訳知り顔で言う人は多いけれど、「起業したけど失敗して、それっきり二度と立ち上がれなかった経験」を自らしていたり、直接の知人がしていたりする人に会ったことがありません。

日本で厳しいのは、闇金を借りちゃって返せなくなったとき。これはマジ厳しい。

でも、まっとうな起業だったら、日本ははっきり言って売り手市場(投資先を探すお金の方が、その資金を求めるまっとうな起業家のニーズより多い)。だし、闇金に手を出してまでするもんじゃありません、起業。ちゃんとした資金調達をしている限り、失敗したからそれっきり、なんてことはない。

加えて、起業して失敗しても、いくらでも就職先はあります。日銀とかには入れないかもしれないけど、入りたくないですよね?今伸びてる企業だったら、「起業して失敗した」なんていうガッツのある人をのどから手が出るほど欲しがってるはず。「自ら起業」までいかなくても、ベンチャーに入ってうまくいかないくて、また大きい会社に戻って、みたいな働き方をしている人たち、日本でもたくさん知ってます。

というわけで、

「起業してor起業に関わって、失敗して、その後紆余曲折はあったけれど、結構うまく行っている」

という方がスタンダードかと。

一方で、シリコンバレーは失敗者に優しいのか?

結果論として一回失敗した人がまた立ち上がってくる、というケースは結構ありますが、それは「失敗者に優しい」というニュアンスではなく、「失敗しても立ち上がってくるファイティングスピリットを評価する」という気がします。なんといっても、死にそうな病人であっても

How are you?

と聞かれたら

I'm fine.

と答える国ですから。「失敗している間」は結構苦しいでっせ。

あと、これは日本も一緒ですが、「どんな失敗をしたか」が問われるかな。挑戦に挑戦を重ね、ビジネスを結構大きくしてから失敗したのか、ぽっと出のアイデアをあれこれ追いかけるも何一つものにならないままだらだらやっているのか、など。

===

さらに、私一人の個人的経験から言うと、日本は失敗したときの方がみんな優しくしてくれると思います。あれこれ救いの手を差し伸べてくれたり。一方、アメリカは成功者に優しい国です。「ねたみ」より「あこがれ」が強い。

いずれにせよ、話を戻して、起業のファイナンス、企業の基礎知識として読むあるよろし。

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