キャリアチェンジできる人・できない人(またはする人・しない人)

人里はなれた隠遁生活(笑)をしているのであるが、それでもいろいろな人からキャリア相談を受ける。周りにも、同じく相談される、という人がちらほらいて、タイトルのような話になったことがあった。(多分、我々が、人と違うキャリアの選び方をしているので、「どうやったら私も違うことができるだろうか」と聞かれるのだと思う。)

結論から言うと、本当にキャリアチェンジできるのは、具体策がある人。結論が先にあって、そこから逆算して何をすべきかがある人。

(「がんばっていればいつかは道が開ける」というフェーズも人間にはもちろんあるのだが、「もはや、今の仕事をどれだけがんばっても何も起こりそうにもない」というところに来た人を想定しています。)

というわけで、以下、キャリアチェンジを望むのであればしてはいけない二つと、すべきことひとつ。

してはいけないこと

1)ゴールなき努力を始める

たとえば、留学して心機一転新たなキャリアに進む、ということを考えている人だと、

「まずは英語を勉強してみる」

と言う人は、結局キャリアチェンジせずにおわることが多い。

大体語学の勉強と言うのは心の底から退屈で、しかも大変で、その上、努力しても遅々として成果が出ないもの。「とりあえず」勉強してみよう、と思っても大体挫折する。(私自身、ドイツ語とか、スペイン語とか、中国語をかじってみてしみじみそう思います。はい。)「TOEFLでXX点が取れたら留学先を考えてみよう」なんて思ってるとそのXX点に達する前に終わっちゃったりする。

そうではなくて、たとえば

  • 自分の望むキャリアチェンジに役立つのはどのような留学先か
  • その留学先に行くために必要な英語力は何か(TOEFLの点など)
  • それをいつまでに身につけないとならないか
  • そのためにはどうすればよいか

と言う風に逆算するべき。

人間、ゴールが定まると不思議と馬鹿力が出るもの。だらだらやったら3年かかったことが、3ヶ月でできたりするものです。これぞ生産性!具体的に行く先を思い描きながら、そのキャンパスにいる自分を夢想しつつ、それを糧にがんばるのがよろしいかと。

以上は留学をきっかけとするキャリアチェンジの例だが、それ以外でも一緒。

とりあえず資格の勉強をする、のではなく、何をするかを具体的に定めてから逆算して必要な資格をとりましょうね。無駄が防げます。無駄を防がないと、社会人は忙しいので、「とりあえず勉強」するだけでエネルギーが尽きてしまう可能性が大です。

2)大所高所の話に燃え尽きる

日本経済のあるべき姿を実現するためにすべき貢献、とか、国際人として望ましいキャリア、とかそういう抽象的な話を熱弁する人は、まずは実行に移さないことが多い。もちろん、そういう「社会人としての教養」は持っているべきだと思うが、それはそれ、これはこれ、で自分ができることをきちんと把握するのが大事。

恋愛では、「理想の相手」ばかり空想していてもだめで、手の届く相手と切った張ったの恋愛をしていく中で、自分に合う人というのがわかってくるもの。

キャリアも一緒です。

ヘッドハンターと話す、でも、履歴書を送って面接を受ける、でも何でもいいのでアクションを起こすことで、自分が移れる先はどんなところかが具体的に見えてくる。

すべきこと

キャリアチェンジ後の姿をよりよく理解するためのリサーチをする。その業界で働いている人の話を聞く、とか、その会社を見に行ってみる、などなど、なんでもよいので、とにかく、ビジュアルに「そこに移ったら自分がどんな風になるか」ということが見えるくらい情報量を増やす。

「留学してみたいとも思うが勇気が出ない。どうしたらよいか」

と聞かれたこともあるが、まず留学できそうな学校を見つけて、そこを見に行くあるよろし。資料をもらったり、学校のツアーをしたり、学生に話を聞いたりする。で、やっぱりこれは無理、と思ったらやめればよろしいのです。

大体、人間知らないものはイヤだったり、怖かったりするもの。まずは、よく知るべし。

知っていく過程で、だんだんと親しみが感じられ、なんだかできそうな気がしてくるものなのです。

「調べる」にはインターネットが大活躍。たとえば、「ニュージーランド 働く ブログ」というキーワードで検索したら197万件も出てきました。はい。「シリコンバレー 働く ブログ」だと17万件しかないので、10倍以上。(「アメリカ 働く ブログ」だと293万件ありますが)。「会計士 働く ブログ」は334万件あります。

キャリアチェンジできる人・できない人(またはする人・しない人)」への5件のフィードバック

  1. 面白い議論ですね。
    > 逆算するべき。
    この「逆算」がどのくらいのタイムスパンなのか、という感覚は、人によって違うのかもしれませんね。
    以前、人材コンサルタントをしている方と話した時に、バトミントンのオグシオコンビ解消の話が出たのですが、「小椋選手が明確に4年後に狙いを定めた一方で、潮田選手は『今できることを』というスタンス。二人の目標感・プロセス感のギャップはキャリアタイプの違い。日本人は何気に後者が多いですよ」と言っていました。
    オグシオ解散…2人の目標変わった
    http://www.daily.co.jp/general/2008/11/12/0001564061.shtml
    私は、もうはっきりと小椋選手タイプなので、「数年後にどうなっているために、これから半年、一年間をどう過ごすか」と考えるタイプです。MBAを取ると決めたのもそうですし、会社を辞めると決めたのも似たような感じでしょうか。というか、そうやって逆算しないと、今何をすればいいのか決められないです。
    もっとも、遠大な逆算は疲れるし不確実性が高いだけなので、せいぜい4~5年先くらいしか考えられなくて、他人から短気とか飽きっぽいと見られるのが欠点なのですが(笑)。

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  2. chikaです
    >せいぜい4~5年先くらいしか
    ほーほっほ、わたしは1年が限界かな。3年以上先のことは、なんとなくこんな感じがいいなー、と言うイメージでしかありません。

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  3. 1年、3年、5年、10年の期間で考えるのもよいかなと。
    1~3年は具体策
    5年は1年~3年で達成できなかった部分の予備
    10年は体力的な衰えを考慮して、体力面からの自分の収益構造を変えるための目標
    そんな感じでここ20年ほどはやってきましたが、最近は体力比収益構造の劣化スピードが速くて寂しい気分です

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