バッタモン(もある)モダン家具屋All World Furniture

モダンな家具がお手ごろ値段で欲しい、でもIkeaよりは少し上質なつくりのモノが欲しい。ベイエリアに住むそんなあなたにぴったりなのがSan JoseにあるAll World Furniture。ファン・デル・ローエ「風」、とか、コルビジェ「風」の椅子がそこここに。本物ではありえない「黄色」とかもあったりして中々ファンキー。

歴史に残る有名な建築家というのは、たいていの場合イスをデザインしているのですが、実はこれは建築家の重要な資金源だった、と聞いたことが。今はどうか知らないが、20世紀中ごろは、デザインした椅子が大量生産され、そのロイヤリティーが入ってくる、というのが建築家の懐をかなり豊かにしたらしいです。

確かに家は同じものを何百軒も建てるわけには行かないですしね。

(時にはそういうのに成功する人もいますが。当地ではEichler(アイクラー)という人が、ガラスを多用、中庭のあるモダンな一般住宅を大量生産し、California modernとして後世に名を残しました。「庶民の手に入る値段でハイレベルなデザインを提供した」というところがEichlerのすごいところ。今でもごく普通に中古住宅として流通してます。中にはボロボロになってるのもありますが、素敵なリモデルをしたものは美しい。私の知り合いには「Eichler風」の新築住宅を建てちゃった人も。)

さて、家具に話を戻すと、Design Within
Reach
という正規ライセンス物を扱ったチェーンに行くと、モダン・コンテンポラリな家具は沢山あるのですが、「手に入るデザイン」というお店の名前とは裏腹に、イマイチwithin
reachなお値段ではなく、「Design Without Reach」と揶揄する人もいるくらい。

たとえばあのイサム・ノグチがデザインしたNoguchi Tableは、Design Within Reachでは1300ドル。しかしAll World Furnitureにあった瓜二つの「Nochuggi Table」は300ドルを切ってたぞよ。正式ライセンスとバッタモンを同じ土俵で比べてはいけないのではありますが。(それにしてもNochuggiって・・・・・。)

不思議なことに、All World Furnitureは本物のほうのブランドも扱ってるのでありました。たとえば、ソファは、本物のイタリアブランドのモノが6000ドル位するのに、その隣にある中国製のそっくりさんは1000ドルちょっとくらいだったりします。そしてお店の人いわく、

「あ、こっちの安い方のは現品限り。製造元が、本家のブランドに訴えられたんで、もう製造中止なんですよ」

とか。みんな危ない橋渡ってるなぁ。

なお、前述のDesign Within Reachも最初のうちは違法コピーを扱っていたが、その後の変遷を経て2006年に全商品が正式ライセンスを取ったものになったとのこと。

この流れは、アメリカの音楽ダウンロード業界にちょっと似てますね。最初は違法コピーが流通、その後、正式ライセンスホルダーと違法コピー流通側が歩み寄り、新しいライセンス形態が生まれる、と。和をもって尊しとする日本ではあんまりこういう風になりませんが。

ちなみにAll World Furnitureはベトナム人経営の模様。週7日、毎日8時までやっている勤勉な店です。コピーでない単なるモダン家具も多々あります。

バッタモン(もある)モダン家具屋All World Furniture」への2件のフィードバック

  1. Eichler、うちもそうですがモダンな感じはするもののメンテナンス性に非常に難ありです。うちの近所には多いですが皆さんそれなりに苦労されているようです。

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