セカンドライフ&リアルライフセミナー、夢のような顛末記

日本出張のためしばしご無沙汰しておりました。さて、先週六本木でセカンドライフのセミナーをやったんですが、以下その顛末記です。

設定は、

  • セカンドライフ内ツアーをやりながら、その様子をリアルな会場で集まった方にお見せする
  • セカンドライフ内では、私がツアーガイドとして3箇所に行く
  • それぞれの場所で運営者の方にインタビューする
  • インタビューはボイスチャットで行う。私と、インタビューされている人のセカンドライフ内の音声を、リアルの会場で流しながら、リアル・セカンドライフ、双方とインタラクティブに開催・・・

セカンドライフをご存知の方なら、これがどれほどチャレンジングな設定かわかると思います。最悪、「セカンドライフに全く繋がらない」ということを想定して、リアルの方の会場には3箇所のうち一つの運営者の方に来ていただきました。その人と私で二人パネルディスカッションでいいか、と。

ところが、事実は小説より奇なり・・・。

開始予定時間には、リアル会場の方には20人ほどが集まりました。(終了間際には50人くらいになりましたが。)

一方、セカンドライフの方は、かなりすんなり繋がり、バーチャル待ち合わせ場所にも10-20人ほどが集合。インタビュー相手の皆さんも早々に登場しています。

ところが、リアルの会場の方は、

1.会場のスクリーンとPCが繋がらない
2.会場のスピーカーとPCが繋がらない

・・・チャレンジだ。超チャレンジです。

しかもリアルのマイクがどうも一本しかない模様。なので、二人でリアル会場だけのパネルディスカッションというのも無理そうで、基本的に落語みたいな感じで一人、また一人とシリアルに話すしかないんですね。

一方、私のボイスチャットは、セカンドライフ内の参加者には聞こえているようだったので、
「リアル会場がトラブル発生ゆえ、ぶらぶらして待っててください」
と告げ、リアル会場に集まった参加者になんかもう適当に話して引き伸ばすのココロ。(私の前に、PCでデモをしながらプレゼンする予定だった方は、スクリーンなしで話すことに。死ぬかと思ったことでしょう。)

開始予定時刻から30分ほど経ったところで、誰かが近くの店からケーブルを買ってきて、モニターとPC接続に成功。おお、すごい。ついにツアー開始だ。

しかしながら音声の方は、
1.私の声は、セカンドライフ内の人には聞こえている
2.しかし、私にはインタビュー相手の声がごくごくわずかにしか聞こえない(途中で完全に音声死亡)
3.PCからスピーカーへの接続も不可能
ということで、

  • 私はボイスでインタビュー
  • 相手はテキストチャットで返答

ということに急遽変更。これですね、厳しいのは、私が質問してから、相手のテキストチャットの返答が返ってくるまでに相当な間があいてしまうということ。

カリフォルニア在住のアメリカ人の方がやっているセカンドライフ内のショップに行った時は、こんな感じに:

1.私が英語でボイス質問した後
2.自分が何を質問したかとか、お店の様子とかを適当に日本語でリアル会場の皆さんに解説
3.返事のテキストが返ってきたところでそれを日本語に訳してまたリアル会場に解説
4.その合間に、セカンドライフ内の参加者にテキストチャットで事務連絡等をタイプ
5.しかしリアルの会場にマイクスタンドがないので、マイクを小指で持ちながらのタイピング

・・・・・。あああ、千手観音になりたい。

ちなみにこの時訪問したショップは、セカンドライフでも老舗のSimoneで、アバター名、Simone Sternさんがやっているところ。男性・女性双方を対象とした洋服、髪等を売っています。質問では、日本人的に遠慮して

「一日平均何点くらい売れるんですか?」

と聞いたところ、

「シーズンで変動するから平均はあまり意味がない。でも年商なら教えてあげる」

とのことで、

「1年目500ドル、2年目6万ドル、一番最近の3年目が20万ドル」

だそうです。おお、2400万円なり。

1年目でセカンドライフにお店を出すコストとトントンになったとのことなので、その後お店の規模を数倍に拡大したとしても、利益率95%超でございましょう。基本的にはSimoneさんお一人で運営、時々知り合い二人に手伝ってもらっているとのことで、こちらの人件費を含めても、利益率9割は硬いのではないでしょうか?

Simoneさん級、またはそれ以上に稼いでいる人たちは、セカンドライフ内に200人いるとのことでした。

ちなみに、ツアー参加者の間でこんなコメントもあったよう。(私は上記各種作業に必死で全然このやり取りを見ていないのですが)

参加していたjuneさんのコメントで、スキン屋さんだと商品はL$1000~4000だから、もっと稼いでいるって想像できるよね、なんてやりとりも

ちなみにこのjuneさんというのは、多分アバター名June Dionさんのことで、Bare@Roseという人気ショップを数年前から運営、日本人Second Liferとしては老舗中の老舗、という感じの方。是非お話が聞きたかったんですが、当日はお話できず残念。(当日は気合を入れて、私のアバターはBare@Roseのステキな襟付き白ジャケットを着ていったのですが・・・)。

で、ここで語られている「スキン屋さん」とは、変なお店ではなくて、アバターの「肌」を売るお店。それで「スキン」なわけです。スキンには女性だったら化粧、男性だったらヒゲなども含まれ、これのよしあしがアバターの外見を決める大事なポイント。高度なものは、本物の人間の肌の写真にデジタルで細かく手を加えて作られており、かかる手間に比例して大変高価。日本円にして2000円超するものも。一方洋服の方の単価は50-200円くらいが普通ゆえ、上記の「スキン屋さんは稼ぐ」というコメントとなったわけです。

ちなみに、こんな話をしている陰の方で、セカンドライフツアー参加者が「これいいな」などといいながら男物の洋服を買ってました。

Simoneさんのお店のセカンドライフ内の場所: http://slurl.com/secondlife/Simone/122/31/768

***

さて、もう一箇所の訪問先であるところのKowloonは、運営者のセカンドライフ名magnum yoshikawaさんが会場にいらしていて、Kowloonが作られた背景や、見所を解説。

私はひたすらセカンドライフ内の路地をくねくねとyoshikawaさんの指示に従って進んで行くのみなり。楽なり~。

ただし、Kowloonはわかりにくい迷路のような路地で有名な場所ゆえ、この時点で迷子になったセカンドライフ内参加者が多数いた模様。

途中、セカンドライフ内参加者の方から、

「ツアーガイド(=私)がどんどん行ってしまうので、ついていけない」

等々のクレームもあったのですが、

「うーむ、最低限のタイピングで謝るにはどうしたらいいかな」

と思ってマイク小指持ちしつつ「すまぬ」と速打。

Kowloonでは途中、「ひげ抜き屋」なる場所があって、ここでは、一人が床屋の椅子のようなものに座り、もう一人がその人のひげを一本ずつ抜くことができる。(椅子の脇に立ったアバターがそういう動きをして見えるような仕組みがある)。セカンドライフ内参加者のうち二人がひげ抜きを実演してたのはなかなかキュート。

で、途中寄ったダンスホールで踊ってみたら、踊りのアニメーションが止まらなくなってしまった私は、踊りながらツアーガイド敢行。せっかくハード&クールな衣装と髪のアバターにしてあったのに、なぜか阿波踊り状態。(しかも、ツアーガイドの旗もセカンドライフ内参加者から頂いていたので、日本の国旗を片手に持ちつつ阿波踊り)。ツアー参加者からは

「どこにいるかわかりやすくてよい」

というお褒めの言葉を頂きましたが。

magnum YoshikawaさんのKOWLOONはセカンドライフ内の場所はこちら↓
http://slurl.com/secondlife/kowloon/146/12/24

さらに、ツアーの最後は、いつも満員になってしまうライブハウス、Music is Goodへ。運営者であるところのPorta Fosseさんはセカンドライフ内のみの参加。音楽付で解説してくださったのですが、私のPCの音声がこの時点では完璧に死亡していて、

「音声のないライブハウス解説」

になりました。ははは・・・(←力ない笑い)。観客には数時間前から来て陣取っている人もいるとか。大抵30分前には一杯になってしまうそうです。「一杯」とは、セカンドライフ内で、その場所が満員になり、誰もそこにテレポートして入れなくなる状態を指します。大体60人位が限界。「陣取る」と行っても、セカンドライフを立ち上げたままアバターだけ入れておけばよくて、自分はPCから離れてもOKです。中々ステキなライブハウスだったので、是非行ってみてくださいませ。

Music is Goodのセカンドライフ内の場所はこちら: http://slurl.com/secondlife/Koenji/90/38/38

****
というわけで、どうしてこれが夢のような顛末かというとですね、よくありませんか、こんな夢?一つの問題を解決しようとシャカリキになっているところで、全く違う何かが勃発、最初の問題を全く忘れて次の問題に取り掛かっていると、はっと最初の問題があったことを思い出し、自分が今何をしているのかわからなくなってしまってあせる・・・という。(具体参照例:夢と錯乱2のトムクルーズの夢の話。エントリーの一番下にあります。)

同様に、リアルの会場に集まった方に楽しんでいただこうと思っている間に、ふっとセカンドライフの参加者のことを忘れ去り、はっと思い出してそちらを相手し始めたところでリアルの会場のことがすっかり頭から抜け去り、あっと思い出してまたリアルに戻り・・・という感じ。いや、本当に夢のようだったので、なにがあったかよく思い出せません。はい。

でも、楽しかったですよ。

特に国境を越えて遠いところにいる人のアバターを目の前にして話ができる、というのは中々将来性を感じさせるものでした。

以下リンクは当日参加された方の記録です。他にもありましたら、トラックバックしてください。
引越し屋さんのSecond Life支店(?)作成奮闘記
Ramona Forcella’s Day Off
iNNX blog

セカンドライフ&リアルライフセミナー、夢のような顛末記」への4件のフィードバック

  1. >せっかくハード&クールな衣装と髪のアバターにしてあったのに、なぜか阿波踊り状態。
    この辺から大爆笑!
    久しぶり大笑いさせて頂きました。
    Chikaさん始め出演者や運営サイドの方は大変だったと思います。
    新しいことやるとこんなこともあるということで。
    セカンドライフは未経験ですが、一度参加したくなりました。

    いいね

  2. Chikaさんこんにちは。
    そしてツアー当日は本当にお疲れ様でした。
    このツアーを見た方で「セカンドライフに参加したくなった」という方が一人でもいらっしゃることは本当にすばらしいことだと思います。
    ツアーに限らず、セカンドライフで何か遊ばれる際には、是非ご一緒させてくださいw。

    いいね

  3. Chikaさんがコメントされていた June Dionさんのことが気になったので、
    調べてみました。以下のサイトにインタヴュー記事が掲載されています。
    「楽しんで作る」というのに共感します。また、デザインする際に注意
    する点など、とても参考になりますね。
    http://www.4gamer.net/weekly/secondlife/003/secondlife_003.shtml
    http://ameblo.jp/emo8889/entry-10030116019.html
    http://magsl.net/2007/05/_vs_june_dion.html

    いいね

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