細部にいるのは神か悪魔か

「神は細部に宿る」

というのは日本でよく耳にするが、アメリカで聞くことが多いのは

The Devil’s in the details=「悪魔は細部に宿る」。

似て非なるよねぇ、とちょちょっと検索してみたら、神の方(The God is in the details)が元で、Devilの方はその変化形だそうだ。「神は・・」は建築家のミース・ファン・デル・ローエの言葉として有名だが、こちらのサイトによると、ミースより半世紀ほど前のGustave Flaubertが唱えた言葉とのこと。

ま、どちらも同じような意味なのだが、「神は細部に宿る」はものづくりが得意でディテールを愛する日本人が好みそうな言い方で、「悪魔は細部に宿る」は、大きな枠組み作りは得意だが細かい作業が苦手なアメリカ人の心にしっくり来るような気がします。

細部にいるのは神か悪魔か」への6件のフィードバック

  1. “The Devil’s in the details.”は日本の「総論賛成、各論反対」と同じような使われ方をされることが多いと思いません?

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  2. Yuki-san,
    そうですね。似た感じで、
    「やり方次第でどうにでもなるから、細部をつめないと、今のままの案では賛成のしようがない」
    みたいな感じで使うことも多いかなぁ、という気がします。。。

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  3. おっしゃるとおりだと思います。ところが、The God is in the detailsは芸術作品を語るときに良く出てくるフレーズですから、Devilとは構文は似ていても英語で使用されるContextは違います。細かいことなんですけど、きちんと使い分けないと自然な英語にならないですよねー。

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  4. こんばんわ。
    東京のカンファレンス、お疲れ様でした。拝聴しておりましたです。
    木に見える石、意外と売れるのかもしれませんね。(笑)  防火性/防水性のある木質素材として。
    「神は細部に宿る」 は、仕事上では、まさにその通りですね。
    細かいことが大っ嫌いな私めは、細かいことをおざなりにして何度失敗してきたことか...
    「悪魔は細部に宿る」と感じるよりも、神になれない自分にがっかりするのは、これはこれで日本的な自省態度なのかもしれませんが。。

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