日本発のソフトが少ないのは日本人が英語が苦手だから

日経産業に掲載頂いたコラムです。先日JTPAでRubyのまつもとゆきひろさんにお越しいただいて「ギークサロン」を行ったのですが、その時に伺った話も踏まえて書きました。

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「日本の自動車産業が世界に冠たるものになったのは、日本政府が自動車産業を守らなかったから」という見方がある。保護された産業は弱くなる。通信機器など、国営通信会社を介して大事に育てた産業はグローバル競争では惨たんたる有様だ。だが、例外もある。

 日本のソフトウエアは自動車同様、ほとんど保護を受けなかった産業の一つだが、そのグローバル競争力は地を這っている。なぜか。一つには、開発サイクルと求められる完成度の違いがある。自動車はコンセプト段階から市場投入までに十年かかることもざら。

 製品化した車の完成度には人間の命がかかっている。「長い開発サイクル」「高い完成度」という組み合わせだ。一方のソフトは、少々未完成なものでも市場に出し、短期間の間に改良を加えていかなければ競合他社に遅れを取る。「短い開発サイクル」「低い完成度」という組み合わせの産業だ。緻密で職人芸を好む日本人の美学には、自動車の方が適しているといえる。

 ここまではしばしば指摘されること。だが、実はそれより大きな理由がある。自動車というハードウエアが単体で動くものなのに対し、ソフト、特にパソコン上で動くものに関しては、他のコンポーネントとの連携が肝要だという点だ。

 ソフトには様々なレイヤー(階層)があり、それぞれ異なる開発企業や組織が乱立してしのぎを削る。特定のレイヤーで優位な地位を占めるには、他のレイヤーから広く支持される必要がある。そのため国際的な会話能力が不可欠。業界標準制定に際しては、優位な仲間を囲い込み業界団体を作ったり、その中で自社技術の優位性を主張したりする「政治力」も必要。自分のソフトを広く認知させるためにも、細やかなコミュニケーション能力がいる。

 ソフトの世界では、それなりに国内市場を押さえていても、グローバルな勢力に押し切られる傾向が強い。国内で一世を風靡した「一太郎」、「花子」、そして「98パソコン」もマイクロソフトの波に飲まれた。連携が重要ゆえに孤立した市場を守るのは難しく、グローバルに優位に立つことが極めて重要だ。

 日本のソフト業界になぜそれができないかといえば、グローバルビジネスのデファクト言語である英語が苦手だからだ。世界的に普及する日本発の開発言語に「Ruby」がある。島根県在住のまつもとゆきひろ氏が一九九三年から一人で開発したものだが、二〇〇一年からは毎年米国でRuby開発者を集めたコンファレンスが行われ、数百人の参加者が集う。

 世界各国でRuby関連本が出ており、日本語と英語で運営されるメーリングリストも、〇二年からは英語の登録者が多く、今では毎日二百通程度が交換される。

 まつもと氏は学生時代に二年ほど英語を多用する活動をしていたことがあり、Rubyが世に出始めた当初から英語でのコミュニケーションが可能だったという。もちろん、Rubyが技術的に優れた開発言語だったことが前提だが、開発者の英語コミュニケーション能力が普及を大いに助けたのは間違いない。

「英語で仕事ができるようにする」という目的を定めて義務教育できちんと教えれば、「英語が苦手」という理由で日本発ソフトが普及しない現状は改善できるのではないか。

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以上が掲載文ですが、ちなみにですな、私の元原稿の最後の段落は下記の通りでありました。

「英語で仕事ができるようにする」という目的をきちんと定めて義務教育の間にきちんと教えれば、英語ぐらいたいていの人ができるようになるはず。「英語が苦手」というつまらない理由で日本発のソフトウェアが中々でてこないのは、歯がゆい限りである。

「・・・・ではないか」という終わり方、基本的に嫌いなんですよね。自分が読者として読んでるとき、

「私に聞くなよなぁ。意見があるならはっきり『・・である』と言い切ってくれよ。」

と思うので。今回、修正版を頂いたとき、

「むむ、何かがおかしい。」

と思ったんですが、ばたばたしてて何がおかしいか検討する余裕もなく、大体いいか、と「OKです」と言っちゃったんですけど、今もう一回読んで後悔。

日本発のソフトが少ないのは日本人が英語が苦手だから」への58件のフィードバック

  1. あなたは、自動車産業を高貴なものとして見すぎてます。
    新車開発に10年も時間をかけるのは今や一部のドイツメーカー位でしょう。日本車は早いもので2~3年、平均4~5年ですから下手なソフトより短いです。このスピードが日本車の競争力なんです。
    またソフト同様クルマも完全な製品では市場に出てきてません。完全になるまで開発していたらビジネスチャンスを失い、庶民が買える値段ではなくなります。最近リコールやサービスキャンペーンが増えてますが、ソフトウエアのパッチと同じです。要は致命的欠陥を出さない、出したらすぐ補修する、両者全く同じです。
    そしてレイヤーですが、日本の自動車産業の強さの一つに系列や下請け構造があります。トヨタの強さの裏には、デンソーやアイシンなどの有力部品メーカーの存在を忘れてはいけません。トヨタは世界中に車を売ってますが、デンソーやアイシンは世界中の自動車メーカーに部品を売ってます。それぞれ分担してますが、やってることはマイクロソフトとほとんど同じでしょう?だからトヨタは世界の自動車業界で政治力があるわけです。
    ちなみに自動車は単体では動きません。普段乗っているだけでは気づきませんが、エンジンやミッション、タイヤなどのコーポネントが複雑に組み合わさって動いてます。このすり合わせのうまさが日本車の高信頼性を生んでます。
    私は日本のソフトウェアに欠けるのは、儲ける構造が作れないことだと思います。どんなにすばらしいソフトを作って、英語でアピールしても最終的にお金にならないなら無駄です。お得意の英語のせいにするのは醜いエクスキューズです。つまらない言い訳は止めるべき。

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  2. 日本のソフトウェアはなぜだめなのか

    最近、ブログのイジメ屋といわれている池田ですが、また小姑モードで・・・
    小飼弾さん経由で、渡辺千香さんのブログの記事を読んだ。「日本の自動車産業が世界に冠たるものになったのは、日本政府が自動車産業を守らなかったから」というのは定説といってよいが、「日本のソフトウエアは自動車同様、ほとんど保護を受けなかった産業の一つだが、そのグローバル競争力は地を這っている」というのは間違いである。
    日本のソフトウェア産…

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  3. 学校英語は学術研究論文を読むための英語なので,実務英語が必要な人は他の方法で習得すればいいだけなのでは.

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  4. ご存じだとは思いますが、最近の自動車はソフトウエアが満載で、そのソフトウエアの不具合によって幾つもリコールが出ています。ほかの人も指摘していますが、新車開発に10年っていつの時代の話ですか?プラットフォーム共有の派生車だったら、10ヶ月とか1年とか、そんなもんで開発してますよ。

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  5. chikaです
    車10年は「まーったく新しいジャンルの新車」のコンセプトからの話です。ハイブリッドだったら40年か。もちろん、同じジャンルの車とか、同じジャンルでもモデルチェンジだったらはもっと短いですよね。
    しかし、皆さん、なんか変なところに反応しますねー。
    「日本のソフトが世界に出ないのは、英語ができないからではなく、日本のソフト業界にいる人の能力が根本的に圧倒的に低いからである。」
    と書けばハッピーですか?うふふふ。

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  6. [開発]日本発のソフトが少ないのは日本人が英語が苦手だから

    http://www.chikawatanabe.com/blog/2007/02/post_11.html 日本のソフトウエアは自動車同様、ほとんど保護を受けなかった産業の一つだが、 うーん,官公庁主導による税金ばらまき型公共事業は,一種の保護と言えないかな? 最近では例のIT業界の戦艦大和「地球シミュレータ…

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  7. >「日本の自動車産業が世界に冠たるものになったのは、日本政府が自動車産業を守らなかったから」という見方がある。
    このあたりは、実際と違いが大きいと思います。
    戦後、自動車産業を、保護育成するために、外国車の輸入が長らく禁止されていましたし、輸入が解禁されたあとも、系列ディーラー化されて、日本に直販ディーラーを作らないと事実上車が売れない慣行を官民上げて、作り上げたゆえに外国車が日本にはいってこれなかっただけです。
    うまく保護されたから、伸びたといえるものです。
    保護されなかったから、伸びたというのは、幻想です。
    難点は保護されまくったはずの当事者である、自動車メーカーがまるで自動車産業が伸びたのは、すべて自分の自助努力の成果だと自画自賛してるところですね。
    自動車メーカーは見ていてイタイ。

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  8. でも業界にかかわらず、日本人の英語はもう少し改善の余地あると思いますよ。(自分も含め・・・)。日系の部品メーカーから駐在らしき人が商品説明しに来ていたさいに、同僚(アメ人)はその人が何を言ってるのか分からなかったといって、コミュニケーションの問題が出そうという理由だけで他の部品に決めていたし。独外国人と商売したいなら最低限の英語力は必要かと。占市場なら別ですが通常は買い手が強いマーケットなので、各メーカーがワンオブゼムの状態であれば、英語力は有っても売れない場合もあるが無ければ高確率で売れない気がします。

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  9. おっと「独占市場」の独が何故か左の「外国人」の前にいってしまった。。。すみません。

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  10. >>通信機器など、国営通信会社を介して大事に育てた産業はグローバル競争では惨たんたる有様だ。
    これって逆に日本市場だけで商売が成り立ってしまう、というのもあるのではないでしょうか。日本経済の規模が結構大きい為、わざわざ世界市場を相手にする必要が無いんだな、と仕事で接する日本企業を見ていて良く感じます。自国に市場があって、ある程度自給自足が成り立つというのはとっても恵まれたことだと思います。

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  11. Chikaさん的には自動車産業との比較云々は後付けで、没になった最後の段落が一番言いたかったのでは? という印象を受けました (特に「たいていの人ができるようになるはず」「歯がゆい」あたり)。

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  12. うーん。大変おもしろい話なのですけれど、このような高い次元の話をされる時は、比較のためとはいえ他の分野の話を安易に持ち出すのは危険ですね。どうしても必要であれば、自動車だけではなくいくつかの事例を出さなくては客観性が保たれない気がします。

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  13. chikaです。
    細かいことはおいておいて、一番言いたいことはshiroさんのおっしゃるとおり、
    「頼むよ、英語くらいできてくれよ。たかが言語なんだからさ」
    という魂の叫びです。はっきり言って。
    えー、以降、いくつかの論点を整理しますと
    1)国家による産業保護は有効か否か
    「産業育成に国家の保護は大切だ」
    という発想を、未だに持ってる方がいるということがわかったのは目からうろこ!でした。
    保護政策と国内産業の発展に関しては、
    a)発展途上国で、国内の産業を保護・育成しないと外国企業に国内市場を占拠されてしまい、国内産業が育たない
    という段階と、
    b)既に国内の産業が健全に育ち、グローバルに戦えるレベルになっている。ここで保護すると、ぬるい国内市場でしか戦えない弱い企業しか育たない
    という二つの段階があり、前者は保護のメリットがあり、後者はない。日本は80年代くらいを境目に1から2に移行したわけです。むろん産業によって移行した時期はちょっと違いますが、大雑把に言って。そして今はもう2007年。
    2)自動車産業は保護を受けた否か
    ま、これは比較の問題ですね。あれこれ論文が出てたはずなので、ちょっと見てみます。
    4)ソフトウェア産業も保護を受けた
    SI産業とソフトウェア産業は別物。SIはサービス産業で、ソフトウェアは技術産業です。前者は顧客が望むものを作ってあげる仕事で、後者はプロダクトを作ってそれを市場に広める仕事。エンタープライズ市場でSIを保護すればするほど、プロダクトを届けるソフトウェア産業は苦戦する傾向が強い。なので、SI擁護は日本のソフトウェア産業の足を引っ張る政策です。
    3)自動車産業も、1次請け、2次請け、、、と多重下請け構造があるからレイヤー産業だ
    これはまぁそうともいえますが、ソフトウエアのような、独立したレイヤー間のせめぎあいはありません。ソフトウェアでも、
    「OSが君臨、OS上で動くツールはOSメーカーの下請けが作っており、OS会社が全てをパッケージにして売る」
    というなら同等ですが。(98なんかはそういう感じでしたが)。
    そうではなく、各レイヤーいずれもが自らのレイヤーの主導権を強くしようとせめぎあう、という状況は自動車にはない。レイヤー間の政治的綱引きの必要性も低い。
    という感じでしょうか・・・・。

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  14. 通りすがりの者ですが、
    「しかし、皆さん、なんか変なところに反応しますねー。」だとか、
    「細かいことはおいておいて、一番言いたいことは…です。はっきり言って。」だとか、
    コメントした人たちに対して失礼じゃないかと思いました。
    個々の論拠の一つ一つに誤りや反論が出たならば、単純にそれを客観的に受け止めて次の論旨に反映させればいいことです。変なところだの細かいことだのと感情的な反応を隠さないのは見苦しいです。

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  15. 「国家による産業保護がグローバルな競争力を削いでるか?」これはどちらとも言えない。
     僕もクルマを例にすると、例えばEUは自動車関税10%も課税している上に自動車がものすごく高く、おそらく世界一車の安いアメリカ市場価格の二倍以上もするクルマも存在する。それほどEUの自動車産業は保護を受けてるのでEU域内でEU域外の自動車はとても売りにくい(最近トヨタががんばってるが)。自動車関税ゼロの日本と比べてこれだけ甘やかされてるが、EU自動車メーカーのグローバル競争力は高い。
     つまり保護により自国市場に堅強な地盤がありほぼ確実に収益が出せるからこそ、グローバルに戦えるといった面もある。まず自分で飯を食えないと世界とは戦えませんからね。
     自動車産業の各レイヤーも政治してますよ。もちろん部品を買ってもらう立場上どうしてもピラミッドの上位メーカーが強くなってしまいますが。ただ人間三人集まれば政治は始まります(笑)もはやただ部品を作って親メーカーに売るだけでは生き残れません。より有利な条件で部品を売る努力が必要です。例えば系列を離れて一メーカー依存構造から脱する下請けメーカーもあれば、逆に親メーカーに株を多く握ってもらって子会社化される下請けメーカーもある。また下手な自動車メーカーより大きい部品屋さんは、自社開発した技術を売り込んで業界標準化しようとしている。これは立派な政治的駆け引きですよ。

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  16. chikaです。
    ワロス-san。「多い」「少ない」という議論は定量化しないと水掛け論になるので、ちょっとしばらく注意して定量的データを探してみますね。
    あ、あと、「ではないか」以外に、もう一箇所オリジナル原稿が日経産業に変更されたところを思い出しました。
    「緻密で職人芸を好む日本人の美学には、自動車の方があっているといえる。 」
    までは私が書いたんですが、この後の
    「ここまではしばしば指摘されること。」
    は編集部によって挿入されたのでした。
    それを見て私は
    「そうか、最初の3段落は、やっぱり当たり前すぎてつまらないことなんだな。新聞社の良心として『・・こんな普通のことをとうとうと書いて申し訳ありません』と言いたいので『ここまではしばしば指摘されること』と入れたのであろう」
    とちょっと恥ずかしく思ったものです。が、この最初の3段落も含め、ここまで皆さんの興味を集めるとは、きっと日経産業の編集の方もさぞや喜んでいることと思います。いや、冷やかしとかじゃなくってほんとに。インタラクティブなブログに比べると、新聞って闇に向かって石を投げるみたいな感じですから・・・・。

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  17. 英語教育は無用?

    日本発のソフトが少ないのは日本人が英語が苦手だから
    耳の痛い話。
    私は決して英語は得意ではない。仕事で英語を使用したことは数回あるだけ。システム開発に関わっているが、専門書を英語で読んだことは無い。ソリューション開発が主なので、アルゴリズム開発や言語開発などに関わることがなかったからだが、それを言い訳にも出来ないだろう。
    日本の経済は長期的にはどんどん縮小していく。これは避けられない事実。人口が少なくなっていく…

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  18. > と書けばハッピーですか?うふふふ。
    漢っぽいコメント(漢って当然maleって意味ではない),
    大好きですw

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  19. >車10年は「まーったく新しいジャンルの新車」のコンセプトからの話です。ハイブリッドだったら40年か。もちろん、同じジャンルの車とか、同じジャンルでもモデルチェンジだったらはもっと短いですよね。
    それならそれで分かりますが、とすればソフトウエアも同じ次元で比較しなければおかしいのではないですか?「まーったく新しいジャンルのソフトウエア」の開発にはどれくらいかかるものなのでしょうか?
    あと「変なところに反応」とのことですが、この部分を前提に結論を導き出されている(ように少なくとも読者は思う)わけですから、それがおかしいと思ったら、反応するのが普通では?
    始めに字数ありきの新聞原稿は書き手にとっては不便ですね。

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  20. <渡辺さんへの苦言>アルファブロガーとして注目されているならば、文章をもっと推敲すること(誤解を招かぬように)、論理の飛躍はおかしい、逆上して相手を冷笑するのは見苦しい。なお、前回の外務省局長の発言ブログなども、舌足らずで、説明不足で推敲不足でしょう。

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  21. 自動車とソフトウェアを同じ次元で語るのは結構難しいかなという気がしていて、ラグビーとサッカーを比べるくらい難しいんではないかと。ただ、こんだけのコメントではあまりにもショボイので一言。
    SloanのCharles H. Fine教授がClockspeedと言う言葉を使って、産業別の製品のライフサイクルについて比較しています。
    彼の調査によると、自動車のライフサイクルは4年~6年。これはセダンのモデルチェンジと同じくらいの間隔であると。
    一方でソフトウェアはというと結構一括りにするのはむずかしくて、Webなんて物凄く速いでしょうし、OSはかなり遅い。これも彼の調査によるとOSのライフサイクルは5年から10年だと。根拠はどこかに書いてあったかもしれませんが失念しました。Windowsはもっと早く新製品をリリースしているようにも思いますが。
    ちなみに下のような論文もありますが、ログインしないと読めないかも?
    http://portal.acm.org/citation.cfm?id=768504

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  22. 大局的な見方ではないのですが、コミュニケーション以前の問題で、せめて英語でもドキュメントくらい読んで・・・、わかんなかったら調べて・・・、と思ったことは何度かありました。
    ・・・と偉そうに書いたものの、ちゃんと喋れませんが(^^;
    ただ、意外とうーんと思うのが、文法の上に語彙乗っけてというのはプログラム書く時とそんなに変わらないのになということです(相手が厳密なコンパイラまたはインタプリタか、多少曖昧でも解釈してくれる人間か)。もちろん対人間なので細かなニュアンスはあると思いますが。
    あとは、多分、高校までにふつうに英語の授業さえ受けておけば、必要に迫られて読んで、へーこういう風に書くんだと学んで、ML に質問してみて、でなんとなくその世界の言語のプロトコルがわかるような気がします。
    すみません、長文です。細かなところに議論がいっていますが、概ね賛成です。コミュニケーションの手段はたくさん持っていた方がいいと思っています。

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  23. 渡辺さん、読者層が広がったみたいで!?
    とにかく、肩書きとか組織的なバックアップなしに、一人で世界に認められるまでになったまつもとさんを、日本人として私は誇りに思います。ギーク達に会うたびに。一般的には、なんといっても自動車ですよね。
    ところで、私もこの記事に、渡辺節を感じませんでした。なんかいつもの非常識な切り口を、常識的な語り口にしたみたい。

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  24. いつもOnもOffも楽しく読んでいます。
    私はchikaさんの、「アナーキーなことを鮮やかに説明し説得したおす手腕」に惹かれており、自分もその技を何とか手に入れたいと思っていつも勉強させていただいている者ですが、今回は、(ファクトの正誤やメッセージ内容の納得感でなく)単純に論の運び方(コンサル的にいうとメッセージと論拠のずれ)に違和感を感じました。
    英語を話すことは大事である(それくらい話せるようになろうよ)
    というのがメッセージならば、
    なぜなら、一昔前の自動車産業ならそれでも世界を相手にできたけれども、現在では英語を話せないということだけで世界の市場から相手にされない。その一例がソフト産業である。
    という運びになるのではないかと思うし、
    日本のソフト産業が世界を相手に商売できていないのは、英語で商売できていないからである。
    ということがメッセージならば、他に考えられる理由「ではない」ことを説明するか、英語が理由で世界で商売できていないとされている他の産業とソフト産業が「同じ」であるということを説明しなければいけないのでしょうか。
    また、規制の話はこの論には不要かな、と。何を説明するためのものかよく分かりませんでした。
    #でも一方で、ブログを書くたびにロジックやファクトの正しさを指摘される必要ってあるのかなぁとも思います(ま、今回は新聞からの転載ですが)。
    所詮、自由意志のブログ界において、「よいものを書こう」とブロガーが努力するのは自由ですが、何のコストも払っていない読み手が「よいものを書け」と期待する権利なんかありますかね?

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  25. 皆様、大変細かい議論をされているようで、chikaさんが本来言いたい事を汲み取ってあげればいいじゃん?て思いますね〜。誰でもが納得する事をblogでアップすることは難しいにしても、なんでこうも議論がこじれるのか疑問。
    chikaさんもいちいち返事しなくていいんじゃないですか?
    大変ですよ。そんなの。
    なんでもかんでも完璧を求める日本人がいっぱいいるんだな〜ってとても違和感を感じます。
    より生産的、有意義な議論が出来ればいいですね〜〜〜!!!!!

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  26. chikaです。
    usukey-san,
    ありがとうございます。。。でも、週末なんでまじめにもう一回お返事します。いいたいことは
    1.内容に関すること
    2.書き方に関すること
    です。
    1.内容に関すること
    正直言って、とても勉強になりました。オリジナルの原稿を書いたとき、私には「論理を展開」するつもりは全然ありませんでした。日経産業のこのコラムは1300字位の字数制限なので、大体
    「空は青く、山は緑、そんなピクニック日和の時でも、ピクニックには手術用のメスを持っていくと役に立つかもしれませんよ」
    くらいのことを書くことにしています。つまり、
    「『ピクニックには手術用のメス』のところだけちょっとひねりがあるけど、そこまでの流れは単に『ピクニック』の枕詞でしかない」
    という感じです。そして、「枕詞」のところは、それ自体証明の必要がないようなことを書くことにしています。
    で、今回も、5段落目までは「空は青く山は緑」というつもりで書いたのでした。「論理を展開して説得」するつもりは毛頭なかったんですよ。だから、証明の詰めが甘いと言われれば返す言葉もないです。「何が共通認識か」の理解が根本的に間違っていたわけで、ただただ恐縮するばかり。
    「恐縮したら、キチンと論理的に説明しろ」
    といわれそうですが、立証するためのハードデータを集めるには1日のブログ書き時間ではとてもできませんので、今後気をつけてちょっとずつファクトを集めて行きたいと思います。
    2.書き方に関すること
    さて、ここからは「魂の叫び2!!」です。
    この文章、および、私のコメントが
    「アルファブロガーらしくない」
    「私らしくない」
    ということについて。
    まず「アルファブロガーらしくない」について。
    私は
    「世の中の人が期待するアルファブロガー的レベルを達成する」
    ためにブログを書いてるわけではありません。
    そもそも、読み手が多いブログだけに緻密な論理が必要で、読み手が少ないブログだったらいい加減でいい、なんてことありませんよね?たとえ読み手が1人しかいなくてもきちんと書くべきでしょう?
    「読み手が手が少ないニッチな意見も、読み手が多いものと同じくらい真剣に発信する」
    ということが「みんなの意見は案外正しい」という「ウェブ2.0的民主社会」を生み出すわけで。
    (この辺参照ください:
    http://www.chikawatanabe.com/blog/2005/04/post.html
    http://www.chikawatanabe.com/blog/2005/04/post_11.html)
    ・・・・といった理屈はともかく、私は読み手が30人だろうが3万人だろうが、自分が満足できるレベルのものを書きます。
    もちろん、私の書いたものが正しいか正しくないかを議論されるのは大いに結構。コメントも大いに歓迎。内容についてはどんどん反論してください。
    しかし、それが「アルファブロガーらしくないから」と言われることには激しい反発を感じます。アルファブロガーというのは他人が決めたこと。他人が私をどう評価するかに関わらず、私は私が書きたいことを自分が満足できるレベルで書くだけです。時には間違いも大いにあるでしょうけど。
    次は「私らしくない」について。
    私は、「他人が思う渡辺さん的なこと」を言うためにブログを書いてるわけでもありません。もし、このエントリーを読んで
    「渡辺千賀らしくない」
    と思ったとしたら、それは、これまでの
    「渡辺千賀はこんな人」
    という理解が間違っていたのです。がっかりさせたら申し訳ないのですが。
    (元の原稿が「つまらない」という指摘はごもっともです。このコラムを書くときは論点を絞らないと、いつもブログでい書いているような「遊び」のある文章にできないなぁ、と常に反省し、どんどん論点を少なくしてるんですが、中々さすがに1400字で遊びも中身もあることを書くのは難しい・・・・。本コメントで私が反発している「らしくない」は、これまでのコメント内での私の発言に関する指摘を指します。)
    「渡辺千賀らしさ」
    が先にあって、それにはまるようなことを言うのは不自由なこと。私がする全ての発言は「私らしい」のです。それをどう解釈するかは、読む側、聞く側の問題であります。
    ・・・・あー、ちょっと熱くなっちまったな。(くれぐれも言いますが、熱くなったのは上記「2」の方で「1」じゃないですよ。)

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  27. ソフトウェア産業の比較に自動車産業しか言えない所が今の日本の寂しいところですね。
    英語がんばらんと。

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  28. (趣旨が違うかも知れませんが・・・)
    私は米国で研究をしておりますが、
    研究の能力が100点でも、英語の能力が50点だと、結局50点分の評価しかされないんだなあ~ということを日々感じております。
    こちらに来た直後などは、街で大学のIDを見せたら偽造IDじゃないかと疑われました。英語が話せない変なアジア人がなんで大学のID持ってるんだ?と思われたんでしょうね・・・
    あれは・・・家で泣きました。研究者としての評価以前の問題ですからね。
    今も苦労してます。

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  29. 渡辺さんのBlogなので好きに書いていただく。読者は好きに判断する。それでいいと思うのです。ただ、”グローバルビジネスのデファクト言語である英語が苦手だから日本発ソフトがでない”という意見に、コメントをつけたみなさんが同意できなかっただけです(私も含め)。そんなに熱くなることも、何度も魂から叫ぶほどのことじゃないと思いますが。
    ”英語ぐらいできてくれよ”ってのは激しく同意ですが、英語が自由自在=日本発のソフト増加にならないと思うのは小飼弾さんのBlogに書いてある通りだと私は思います。

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  30. Chikaさんの漢っぷりに再度感服ですw
    商売には英語が必要でしょうけど
    僕のやってる研究領域なんかだと
    別に上手に喋れなくても何とかなりますわな
    結果が全て!みたいな
    外人さんと同じ土俵でやる時に何も武器がないんじゃ
    喋れないってのはかなりイタイ訳ですが・・・

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  31. 一太郎、懐かしい~・・・
    私(72年生まれ)が高校を卒業した頃の求人広告には必ずこの「一太郎が使える」というのが条件でしたが。。今ではまず見ませんね。
    英語でもビジネスでも、意地でも「日本流」で通そうとする人って多いです。「グローバルに優位に立つための英語」は今後ますます重要になってくると私も思います。アメリカに合わせるという意味ではなく、インド・ヨーロッパ語圏の人だけでなく、中国、韓国の人たちですらその重要性を認めて英語力をぐんぐん上げてますからね。

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  32. >研究領域なんかだと別に上手に喋れなくても何とかなりますわな
    >結果が全て!みたいな
    それでも論文を書くのは英語だったり。
    国内オンリーでいくなら日本語でもいいけどね。

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  33. blog炎上?

    渡辺千賀さんのa href=http://www.chikawatanabe.com title=On Off and Beyond target=_blankOn Off and Beyond/aと中島さんのa href=http://satoshi.blogs.com/life/ title=Life ise beautiful targe…

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  34. ブログを書く理由(後編)

    気合を入れてはてなダイアリーを始めたけれど、前回の記事からずいぶんと間が空いてしまいました。というのも、やはり「ちゃんとしたことを書こう!」と思うと、ちょっと腰が重くなっちゃいます。書きたいことはたくさんあるのだけど。・・・という気分も正直なところあるの…

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  35. まったくの個人的な経験からなんですが、私の場合、英語をある程度理解するのと話せるようになるまでには(最低限レベルですが!)、アメリカ(そのときアメリカに居たので)の文化を理解する事が必要だったように思います。(彼らの物の考え方とかなんでそういう言い方、表現のしかたになるのか、とか)欧米人のアメリカ人と東洋人の日本人とでは普段の生活から思考回路が異なり、これは使用している言語もひとつの理由にあるそうです。(前にも書いたんですが、「木を見る西洋人森を見る東洋人」から)
    なので、もしかしたら日本人にとって、ちょちょっと英語を習得する事は何気に難しいことなのかもしれないと思ったりもします。

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  36. 私はChikaさんのご意見に激しくagreeします。シリコンバレーでその業界にいたからです。やはり英語ができないこと、英語でなく日本語で製品化してしまうこと、の代償は大きいと思います。
    これは言語そのもので不利なだけではなく、言語が弱いために地元のカルチャーに入ることでもハンディキャップを背負います。したがって、日本製の工業製品で言えば言語へのかかわりと米国での成功度合いに相関があります。
    一番苦手なのは、いわゆるソリューションビジネス。
    その次がソフトウエア製品
    まだマシなのが半導体とAV家電
    かなりいいのは電子部品等。
    明らかに言語依存性、それに結びつく文化依存性と相関があります。
    日本人の生活の言語を変えることは不可能でしょうが、メーカーの技術者は設計ドキュメントを全部英語で書くくらいのことは義務付けてもいいと思います。

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  37. 義務教育での英語の強化は必要ない。
    東大を含む主要国立大学に圧力をかけて、それらの入学二次試験に、英語とは別に「英会話」という新規の科目を導入すれば良い(これにより例えば全科目400点満点が500点満点になる)。コストは、30000人ぐらいの受験生を想定してPCレンタル代等を含めて30億円ぐらいですむはず。一番てっぺんの”ふるい”が変われば下は民間の力(受験産業等)が変えてくれる。
    今の日本の企業での問題は、東大を卒業して企業の海外交渉部門に配属された(英語の成績が良いはずの)超エリートでさえ、英語が流暢に話せず、海外企業との交渉で不利な立場に置かれることが多いこと。モノの価値だけで勝負できる自動車や家電よりも、海外の顧客の要求に従って迅速に(Dog-yearレベルで)改良していかなければいけないソフトやサービスビジネスでは、流暢な英語は必要条件。あってもビジネスが出来る保障はないが、なければグローバルなビジネスで勝つことはできない。
    この30億円で日本の企業の対外競争力は劇的に変わる。小学校からの英語義務教育化はお金はもっとかかるし特に必要ない。日本語の特殊性から、英語習得のハードルは、他国の人に比べて異様に高い。無駄に英語教育を押し付けるのは可愛そう。せめて会社の命運を握る人達だけでも、英語で交渉ができるようになればビジネスはそれなりに回る。
    ちなみに私は東大卒ではない。英語で苦労し、かつ、他アジア人の英語力のすごさに圧倒されている、しょぼい大学のMBA生です。

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  38. 日米格差:品質の問題

    長年ソフトウェアビジネスに携わってきて感じることは、アメリカの製品品質と日本の製品品質の違いに関して大きな差があることである。結論から見ると一長一短であることであり、どちらに軍配を上げるかは難しい。このような切り出しで始めると何を言及しているのかわからな…

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  39. 本題とはちょっとズレてしまうかもしれませんが・・・
    本日の朝日新聞の記事に
    「仏ルノーの新車開発拠点で過去4ヶ月で社員3人が自殺。
    2005年にルノーのCEOに就任したカルロス・ゴーン氏が09年までに26車種を発表し、販売台数を80万台増やす計画を発表。
    労組が、”それ以来仕事量が増え、期限にうるさくなり、心を病む社員が増えた”と主張」
    といった記事が出てました。
    ゴーンさん、日本流の開発方法(速度?)をルノーに持ち帰ったのかな?

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  40. >私(72年生まれ)が高校を卒業した頃の求人広告には必ずこの「一太郎が使える」というのが条件でしたが。。今ではまず見ませんね。
    そりゃ、デファクトしか目に入らないあなたの無知さゆえ。
    いまの一太郎はワードファイルも、OpenDocument も扱えますよ。
    日本のソフトが育たないのは、ソフトの内容を見ずに、他人の評価や大昔のうわさ話を信じ続ける間抜けが多い性ですな。

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