ハワイ島ダイビング

ダイビングが好き。世界が裏返るような感じがするから。普段は表面しか見えていない海の、その水面の下には、全く別の世界が広がっている。

この年末、ハワイ島でダイビングしたときは、イルカの群れに遭遇した。

Place of Refugeというポイントで、朝8時半からショアダイビングをしたときに出会ったspinner dolphin。25頭以上はいて、私たちの周りをいったりきたり。ときどき、群れ全体でザーッと水面に上がっていって呼吸し、また戻ってきて、という繰り返し。しばらくはじっと観察していたが、さすがに飽きてきてイルカの群れから離れて他のものを見ていたら、後ろから
「キューゥイッ」
という声がして振り向いたらまた群れで接近してきたり。結局1時間強潜っている間、ずっと回りにイルカがいた。

ダイビングを終えて岸から見たら、まだイルカはいて、50人はくだらないと思われるシュノーケラーの輪の中でポーンと飛び上がってはクルクルッと回転、というのを繰り返していた。横周りスピン、バック転、前転などいろいろ。(クルクルするので「spinner dolphin」という名前がついている)そのたびに「ワーッ」と歓声が上がる。イルカもそれを楽しんでいるようだ。

思うに、イルカ側も
「今日は暇だから、人間でも見に行くか」
とやってきてるんじゃないか。


これはDragon Moray。ハワイにしかいないそうな。しかもハワイでもなかなか見つからないとのこと。口の中まで模様つき。牙が長いので口を完全に閉じられないそう。

(ちなみに、悪夢を見るのが得意な私は、早速、「だんなの口の中がdragon moray柄になっている。しかも緑色、牙つき」という夢を見ましたです。はい。)

普通のmorayはこういう地味な感じ。ちなみに、カリブ海には緑色の巨大なmorayがいる。その名も「Green Moray」(そのままじゃ)。一度、全長2メートルはあると思われるmorayが、沈船の船室のすみっこにまっすぐ縦長になっているのを見た。最初緑色の太いパイプがあるのかと思ったら、morayだった。green morayは顔も口も大きいのだが、首から下はさらに急激に太くなっていて、胴体部分の直径は30センチはあるかというほど。(体型的にはツチノコ、みたいな感じ)

なお、ハワイは、他の陸地から遠く離れ孤立しているので、あまり生き物の種類が豊富ではない。フィリピンでは2000種類いる魚が、ハワイでは450種類しかいないそうだ。今回のダイビングも、Place of Refuge以外にTurtle Pinnacle, Amphitheaterというポイントで潜ったのだが、生き物という点ではちょっと退屈。いずれも水の透明度は非常に高く、ガラスのようであったが。

しかし、寒かった・・・。私は普段緯度15度以内でしか潜らないことをモットーにしているのだが(寒がりだから)、今回は水温77度。これは私にとっては相当寒い。フルボディーのスキン(全身タイツ、みたいなもんですな)に、5ミリの全身ウェットスーツ、3ミリのフードをかぶって、それでも寒いので、潜っている間中せっせと泳ぎ回り続けていた。

あまり動き回ると空気を浪費するのが難点ではある。エアの切れ目が、ダイビングの切れ目。

が、しかし。通常ガタイのでかい白人と一緒に潜ることになるのだが、彼らの中にはものすごい勢いでエアを使い切る人が多い。そういう人は、6-70フィート(20メートルくらい)の浅いダイビングでも、45分くらいでエア切れとなり浮上してしまう。一方私はそれくらいの深度だと、90分は楽勝なので、全力で泳ぎ続けてもほかの人よりエアが持つ、という状態。

有人ロケットも、「乗員は全員小柄なアジア人女性」にすると、空気をはじめ相当いろいろなものが節約できるらしいが、さもありなん。

寒い、という点で最悪なのはドリフトダイビング。水流に載ってドンブラと流れながらのダイビングなので、全然泳がなくて良い。相当水温が高くても寒くなる。なので、みんなと逆向きに水流に立ち向かう形で泳いで戻っては、また流されてきたり、という変な行動を取ったりしている。「ダイビング用ヒーター」なるものが発売されたという話を聞いたのだが、是非試してみたいです。

なお、今回のダイビングに関して、ダンナが書いたダイビングレポートも、とあるダイビングサイトにアップしてあります。こちら。写真はそのサイトにリンクしてますが、morayとイルカは私が撮ったもの。Olympus4040、外部フラッシュなし、です。

ハワイ島ダイビング」への2件のフィードバック

  1. Dragon Moray。なんだか愛嬌のある顔つきです。
    修士論文をまとめているとき、ときどき眺めていました。
    社会人になったら、直接会いに行ってみようと思います。
    不思議な生き物を見れるかも、なんて考えると今からわくわくです。
    ……でも、ハワイのみに生息かぁ。
    がんばってお金を貯めなくては。

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  2. 海の中には色々不思議な生物がいます。ぜひぜひ見に行ってみてください。ただのひらめでも、ひらひら泳いでいる姿は結構感動。前びれをつかってのそのそ歩くだけ、というfrog fishというなぞの魚も。ハワイは大きな亀がたくさん泳いでいますよ。

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