コカイン紙幣

アメリカで流通する紙幣の92%がコカインに汚染されてるんだそうだ。

Googleで「cocaine heroin amphetamine」という3語でサーチしたらトップに出てきたページで発見。麻薬取引は現金でやり取りされる。そこで高度に汚染された紙幣が、流通する過程で他の紙幣も汚染する、ということ。

なんでこんなサーチをしたかというと、Economistの11月25日号にDrug trafficking: The price of powderという記事があったので。イギリスではコカインの市価が暴落しているが、ヘロインはまだそれなりの利潤を保っている、ということ。(グラフ参照)これを読んで、
「コカインとヘロインってどう違うんだろう?あ、そういえばアンフェタミンってのもあったな」
という訳で、冒頭のサーチとなったわけです。

しかし、このサイト、cocaine.orgといかがわしい名前。「本当か」と、さらにGoogleで
「drug contamination currency」
でサーチしたらNational Library of Medicine(米国国立医学図書館)のデータベースに原典があった。

冒頭のサイトの別のページに寄れば、イギリスの紙幣も80%がコカイン・ヘロイン・エクスタシーといった麻薬で汚染されており、ロンドンだけに限ればその比率は99%だそう。イギリスでは、麻薬の汚染がひどいため毎年1500万ポンド分の紙幣が廃棄されているとか。

ちなみに、イギリスのコカイン価格暴落の理由は
「コカイン市場は、以前は一部のマフィアに牛耳られていたが、だんだん競合が激しくなって、サプライヤーが増えたから」
という単純な市場原理とのこと。

「麻薬を合法化すれば、より厳しく取り締まれるようになる。また、オープンな競争によって適正利潤レベルに落ち着き、違法組織にとっておいしいビジネスでもなくなる。結局利用者が減る。」
という説が根強くあるが・・・・。

しかし、92%とは!アンダーグランド市場の存在というのは大きいんだなぁ。あー、驚いた。

コカイン紙幣」への3件のフィードバック

  1. う〜ん。「アトキンス・ダイエット」、「コールガール」に続き、貴女のブログは今度は「コカイン」でも高いGoogleスコアを獲得するような悪い予感が… (^^)
    しかし、いろんな事を示唆する統計ですね。
    「麻薬ビジネスは、規模は大きいが、レバレッジとは無縁のまっとうで手堅いcash-based businessであった」
    「紙幣の高い汚染度は当局のanti money laundering政策がそれなりの効果をあげている事の証である」<<個人的には、きちんと洗浄された清潔な紙幣の流通が望ましいと思いますが (^^;
    「金は本当に、満遍なく天下の回りものである」

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  2. 「イギリスでは、麻薬の汚染がひどいため毎年1500万ポンド分の紙幣が廃棄されている」とのことですが、意味がわかりません。物理的に紙幣の紙に麻薬が染みている、あるいは付着しているから廃棄するのか、麻薬を売って得られた現金だから合法的な紙幣とみなせず、廃棄するのか、どちらなのでしょうか。

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  3. MoslyVowels-san
    やっぱり「金は本当に満遍なく天下の回りものである」のではないでしょうか。洗濯しろよ、って感じもありますね。
    おぐらじお-san,
    紙幣の麻薬汚染度が物理的に高いから廃棄されるそうです。コカインと一緒に保存されていた紙幣には、全身防護服で身を包んで取り扱わなければならないほどの汚染度のものもあったとか。
    ***
    今日近くの普通の薬局(Walgreen)で発見したんですが、ドラッグテスト、って市販されてるんですね。コカイン用、マリファナ用、アンフェタミン・コカイン・マリファナ・ヘロイン用があって、前者二つが15ドル99セント、最期のが26ドル99セントでした。親が子供をテストするためのよう。

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