開票が終わり、「Bushがpopular voteでmajorityを取った」というニュースがテレビでもラジオでも新聞でも繰り返されている。例えばSan Jose MercuryのBush wins majority of popular vote in re-election bid
Popular vote=実際の得票数
大統領選は、州ごとにelectoral voteというのが割り当てらている。おおよそ人口比。カリフォルニアが55、アラスカが3、とか。州ごとに有権者の投票をカウントして、一番得票した人がその州のelectral voteを総取りする。で、全体を数えて多い方が大統領。(かなり簡略化しています。本当はもっと複雑。「本当」を知りたい人はHow Stuff WorksのHow the Electoral College Worksへどうぞ。)
しかし、この仕組みだと、「実際の得票数を国全体で足したら勝っているのに、electoral voteの総数では負けてる」ということが起こりえる。実際前回の選挙ではAl Goreがその憂き目に会った。で、この「実際の得票数」をpopular voteという訳。「人気投票」という意味ではなく、人口=populationの形容詞形みたいな感じで使われている感じ。popular=数で勝負!なのだな。
まぁ「よりたくさんの人の支持を集めた」という意味では、人気投票といっても結果的には同じことではあるのだが。が、しかし、なんだかちょっと意外な使い方のような気がするのは私だけ??
Dictionary.comによりますと、popular voteの使い方の場合のpopularの意味は
Of, representing, or carried on by the people at large
となっております。
圧倒的にケリー支持のサンフランシスコは、抗議デモで交通は麻痺、路上でかがり火が燃されるなど、暴動状態になっている。ケリー支持者は「popular voteでもBushが勝ったなんて悪夢」と。結局結果を決めたのは、イラクでも経済でもなく「ゲイの結婚」だったいうのがもっぱらの分析。
宗教選挙に近かったことになる。
厳格なクリスチャンはゲイの結婚は認めない。ケリーはゲイの結婚支持、ブッシュは反対、だった。アメリカ人は信心深いのだ。以前書いたとおり「聖母マリアの処女懐妊を信じる人が、進化論を信じる人の3倍いる」という国ですから。
今日のSJMercuryにアメリカ全土の地図が出ていて、郡ごとにブッシュ、ケリーのどちらに投票したかが色分けされていたのですが、都市部以外はカリフォルニア内でもほとんど全てブッシュ支持でちょっとショックでした。アメリカがいかに保守的な国か改めて思い知らされた感じです。私はニューイングランドとベイエリアでしか暮らしたことがないのですが、その間の部分はまるで違う国なんですよね。
アメリカの田舎では絶対に暮らせないわー、とますます思ってしまいました。
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ケリー敗北宣言
ケリー候補が敗北宣言した。CNNでもOhio州での軍配をブッシュに上げ、獲得投票
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「アメリカの田舎では絶対に暮らせないわー」
そうですよねぇ。Donny Darkoというティーンエージャー向けカルト映画(か?)を見ましたが、高校の先生が「神を信じないなんていったら首になる」と恐れていたり、アメリカの田舎はちょっと怖いですね。親切そうだけど。
ちなみに、こんなサイトが
http://www.marryanamerican.ca/
「Bushが大統領になって絶望しているアメリカ人と結婚してあげるカナダ人募集サイト」
です。結婚すればカナダに住めるから。冗談かと思ったら、夜のニュースでローカルなテレビ局がサンフランシスコでは真剣に国外逃亡を考えている人がいる、という話をしていました。
さすがにカナダ大使館に政治亡命を申し出た人はいない、とのこと。本当にテレビ局がカナダ大使館に取材に行ったところが笑える。
でもニュージーランド移住を考えている人はいるとか。後、4年間留学するとか、海外で働くとか、そういうソフトなオプションも提案されていました。要はBushが大統領の4年間が耐えられない!という人たちの話。
ちなみに、アメリカの選挙権は18歳からで、今回大学生の投票率はものすごく高かったのですが、彼らのほとんどはケリー支持。「国外脱出」を真剣に考えるほど落胆し絶望し恐怖しているのもこの世代のようです。
ラジオのインタビューに答えていた18歳の青年は、4年前もAl Goreを支持して、しばらく落胆していた、とのこと。4年前って言ったら14歳。そういう若い人に政治に興味を持たせる方法として「大統領」という仕組みは画期的なんじゃないでしょうか。
なんといっても一国の長を直接選挙で選ぶのはエキサイティング。
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>「アメリカの田舎では絶対に暮らせないわー」
ベイエリアに住んでいるときに、地元の人がいつもinlandの悪口ばかり言うのを聞いて、ちょっと不快だったのですが、(頑迷、無教養、肥満、レイシスト、スタバのメニューを正しく発音できない、などなど)、本当に住みにくそうですね。
彼ら曰く、カリフォルニアでもベイエリアは特殊な地域で、南下するとKKKが沢山いるといってましたが本当でしょうか?
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何かの番組で、パスポートを持っているアメリカ人は13,4パーセントしかいないと言っていました。少なくとも国外に目を向けているアメリカ人なら、ブッシュさんには投票しないと思うけどなあ・・・
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水曜の晩のジェイ・レノの「当選したばかりのブッシュ大統領とのインタビュー」が傑作でした。ストリーミングができる方は下のリンクのQ&A with George W. Bushでご覧いただけます。
http://www.nbc.com/nbc/The_Tonight_Show_with_Jay_Leno/highlights/index.shtml
このクリップではカットされていましたが、テレビで放送されたときには以下のやり取りも入っていました(うろ覚えですが。。)
Jay 「開票中は緊張したでしょうね。」
W 「そりゃもうイリノイでビンラデンが上院議員に当選したと聞いたときは大変だったよ。」
Jay 「それはオサマではなくて、バラック・オバマ氏のことだったんではないですか。」
W 「えっ、そうなのかい。」(W氏、横を向いて)「オイ!イリノイでの軍事作戦を中止させてくれ!」
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tuna-san,
さ、さすがにあんまりKKKはいないんじゃないでしょうか・・。人種差別はある、と聞きますが。UCLAに留学していた日本人の人がベイエリアに来て、「アジア人に対しても、レストランのウェイターの態度がいいなぁ」と感動してましたが本当か。
sarieri-san,
アメリカ人が「world」というときは「アメリカ」を指すんじゃないかと。world seriesとか。日本人が思うところの「国」は彼らの場合「州」じゃないでしょうか。
Yuki-san,
わ、笑える。これだけバカ扱いされるアメリカの大統領も珍しいのでは。女関係は問題ばかりとはいえ、ずば抜けて優秀(立ったのではないかと思われる)クリントンのすぐ後だからまた引き立ちますね。
ちなみに、Obamaって、いつか黒人初の大統領になることが期待されていますよね。(といっても白人の血が混じってますが・・・)
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http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/america/news/20041108k0000m030041000c.html
投票した人よりブッシュ票の方が多いところがあったとかいいますし、popular voteでも両候補者分足してみたら総得票数を超えてました、みたいなことにならんのかしら。
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ははは。ちなみに、選挙が論争になった日のために両陣営あわせて弁護士12000人を抑えてあったそうです。BBCがそのうちの一人の弁護士にインタビューしてましたが笑えた。イギリス人ってのは、きついですね。
「大体、紙に書いて、その紙を数える、という簡単な選挙方法がなぜだめなんだ。イギリスではそれで十分うまく行っているぞ」
「なんで、選挙専門弁護士なんていうもんがいるんだ。それがそもそもおかしいぞ」
とか。いや、ご説ごもっともなんですが、それを選挙専門弁護士に直接ぶしつけに聞くところがBCらしいです。
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http://code0range.net/files/voting_machine_1.wmv
「Florida州の電子投票システム」だそうです。
出回ってたのは選挙の前ですが。
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Yuasa-san,
Floridaでは、有権者に郵送される投票のための書類(かな?不在者投票用紙だったかな?)が大量に届かず、問題になっていましたが、どうもどちらかの政党の陰謀とかじゃなく、単に事務処理の問題だったようです。日本の選挙管理関係者で会社を作ってアウトソースしてあげるといいんじゃないでしょうか・・・。
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