オリンピックの裏技

ちょっと前の記事ですが「オリンピックで、ギリシャのソフトボールチームはアメリカ人でした」という話。
Adoption in Games’ birthplace

The U.S. softball team has 12 Californians on its 15-player roster. The Greek softball team has 11. The U.S. coach is Mike Candrea, from the University of Arizona. Greece’s coach is Linda Wells of Arizona State.

When Wells came out to argue a play at the plate, she had some momentary confusion.

“Where am I — in Phoenix?” she said.

ギリシャ側はコーチもアメリカ人。ギリシャはソフトボールをする習慣がないが、開催国として全競技出場可能なので、アメリカから選手を呼び寄せたんである。一応「本人・両親・祖父母の誰かがギリシャで生まれた」というのが条件。ギリシャ女子ソフトボールチームのうち3人は同じギリシャ生まれのおばあさんをルーツにしてたりする。

ちなみに、野球も同様にアメリカからかき集めてチームを作ったそうな。(ギリシャ系アメリカ人については、My Big Fat Greek Wedding参照あれ。)

ということは。日本も、
1)今から世界の主要なスポーツ国に日本人を移民させ
2)その子孫が増えたころに、再度夏季オリンピックのホスト国となり
3)移民の子供たちを呼び寄せてチーム結成
という運びで「世界最強チーム」を作ったりできるかも。日系ケニア人の長距離選手とか、日系中国人の卓球選手とか、全員日系ブラジル人のバレーボールチームとか。

(ちなみに、アメリカ人ギリシャチームは、練習時間もなく結果は芳しくは無かったようですが、そこは日本人の緻密な計画力でクリアできるんでは、と。)

オリンピックの裏技」への9件のフィードバック

  1. 知らなかった。
    そんな事実があったとは。
    でも、もしそんな状態で金メダルとっても、ちょっと複雑ですよね。その国は。。
    確かに日本人は緻密さは結構あるから、その戦術をとったら結構いけるかもしれない。
    今後とも面白いお話楽しみにしてます。

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  2. 日本もすでにある意味ギリシャと同様(になりつつある)かなと思います。
    卓球の小山さんを筆頭に、ソフトボールの選手も元中国人のかた
    は多いですし、男子サッカーでも帰化選手は多くなりつつあるように思います。
    室伏さんのお母さんはルーマニア国籍のようです。
    国ごとにメダル数を争うのはナンセンスになっていくような気がします。

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  3. なるほど、スポーツ選手は優先帰化!という作戦もありますね。でも、室伏がルーマニアチームの一員でオリンピックに出たらちょっとショックですよね。「それはないっすよ!」という感じ。
    国ベースで競う意義は何か、という事に関しては、「国=民族」ではないわけで、いろんな形があっていいんじゃないかと思います。やっぱり国ごとの戦いって盛り上がりますから!アメリカなんて移民ばっかりで「アメリカ人」というのがなんだかよくわからない国ですが、それでもやっぱり盛り上がりますし。
    ギリシャ系アメリカ人で組成されたギリシャソフトボールチームはギリシャ人の大声援を受けていたそうです。(ただし、観衆はルールもわかっていなかったようですが)

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  4. 千賀ちゃん、お久しぶり。菊地です。
    ちなみに、サッカーの世界ではフランス代表が同じような感じです。Roasterの殆どがアフリカ系移民だったりします。
    ちなみに「宇宙イチの名手」と言われるMFジダンはアルジェリア系移民です。

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  5. 菊地殿、お久しぶりです。香港生活はいかがですか?
    植民地政策ってのはやっぱり(スポーツでも)勝負に勝つためにあるんでしょうか。。うーむ。

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  6. はじめまして。泉と申します。
    スポーツ大国に選手を育ててもらって何世代か後に回収すると言う渡辺さんの遠大な計画ですが、残念ながらその方法による強化には限界があると思いますね。本当のトップの実力を持つ選手は来てくれませんから。
    なぜなら、相手国の方がそのスポーツにおいてレベルも人気も高いわけで、そこで育った選手は、自分のルーツがどこであろうとも第一にその国の代表を目標とするものだからです。サッカーのフランス代表でフランス生まれのジダンやアンリがそうしたようにですね。
    日本で今回のギリシャソフトボールチームに一番近い例は、長野五輪のアイスホッケー日本代表があります。このチームには数人の北米や北欧などのアイスホッケー強国出身の選手がいました。帰化の問題などをクリアするために五輪の数年前に呼び集めたわけです。確かに強化にはなりましたが、結局長野では予選リーグは突破できませんでした。
    一方、このときドリームチームの一つとして来日したカナダ代表には、ポール・カリヤという日系人プレーヤーがいて、NHLでもスター、カナダ代表でもエース格というエリートでしたが、そういう選手に「数シーズン日本リーグでプレーしてぜひ日本代表に」などと誘っていたとしても来てくれるはずがありませんよね。
    結局、自国を強くするには、今回のオリンピックで成果を上げたように国内にきちんと投資する以外にないんじゃないでしょうか。
    ちなみに卓球の小山やソフトボールの宇津木やサッカーのアレックスが日本に来たのは個人的な事情が大きいですから、ケースとしてはそれほど増えないでしょう。

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  7. Izumi-san
    「大金を払ってきていただく」という方法はいかがでしょう。
    そんな理由で来て欲しくない、ということもあろうかとは思いますが、「スポーツ傭兵部隊」ですね。
    ちなみに、「フリーランス」のランスは槍(銛、かな?長くて、先が刀になってる武器)。槍一本で身を立てる傭兵が最初のフリーランスだったとか。インターナショナル・フリーランス・スポーツ選手、というのもかっこいいですね。
    そういえば、Paul Kariyaって結構かわいい外見だったような。。。Apollo Ohnoという人もいましたね。
    とはいいますものの、もちろん、元のエントリーが冗談ですので、あまり真に受けないでくださいませ。
    では。

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  8. 冗談とわかってはいたのですが、つい調子に乗って長々と書いてしまいました。ご容赦。
    国どうしで競う意味ですが、千賀さんのおっしゃるように「国=民族」ではないですが、「国=国柄(文化)」ではあるので、文化と文化のせめぎあいという部分がなくなると面白くないと思うのです。金で選手を買うというのはそういう意味でちょっと抵抗があります。
    ただ、プロチームという点で見ると、世界をまたにかけるフリーランス選手というのはかっこいいと思いますよ。イチローにしてもF1の佐藤琢磨にしても。
    ではまた。

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