移民の地は間違いだらけ

シリコンバレーは世界から移民が集まっているので、それぞれの変な風習や間違いまで持ち込まれていたりする。風習関係では、最近インドでは中華料理が流行っているそうで、当地のインド料理屋のビュッフェでは、インドからやってきた本物のインド人が対象であればあるほど、なぜか中華料理が並んでいたりする。チャーハンや野菜炒めが、マトンカレーの横に。変ですが。

間違い編で、最近笑った二点

arikato回転寿司屋。その名もARIKATO。(見づらいが、最後は赤い○)・・・・もしかして加藤さんが経営しているからアリカト?と前向きな解釈をして一度行ってみたら韓国人家族の経営でした。「おいおい、アリカトで正しいか、日本人に一回聞けよ」と思ったのだが、ま、日本でもこの手の間違いは多々ありますね。

kuma中国系美容院でされたトリートメント。「医療成分を応用した」まではいいのだが、「くま専用のアンサクル」とは何か。
私は熊か。
(その後各地で相談したところ、「くま」は「くせ毛」の「せ」が抜けて「毛」が「ま」になったのではないか、というコメントが。難しい間違いだが)

この手の間違いでは、日本も勝るとも劣らない・・・っていうか、劣らないとも劣らない栄光が。Engrish.comというサイトでは、日本で変な英語の印刷された商品や看板がざくざくと掲載されている。

“Fry me to the moon”のような子音系から、“Fack you”のような、母音系までいろいろあります。が、久しぶりに見てみると、数年前よりつまらなくなったような。日本人の英語レタラシーが向上して間違いが減ったとか?それとも偶然か?

もとい、Engrishは結構まじめなサイトで、FAQコーナーには、「なぜ日本人は英語がわからないのに英語を使うんですか」とかいろいろな非日本人の質問に真摯に答えている。「日本人は英語の勉強をしているのにどうして間違えるのか」に関してはこんな風。

Q. Why can’t they get it right? Don’t Japanese study the English language?

A. The Japanese educational system is one of the best in the world – one of the primary reasons Japan was able build the world’s second largest economy. It is not a perfect system, however – although most Japanese study English for anywhere from 6 to 10 years as a second language, they get little practical use since there are not enough native English speakers to practice with. The fact that the grammatical structure of the two languages is quite different does not help. The Japanese language also does not contain many sounds that you find in English.

まぁ、第二外国語を話せるアメリカ人だってほとんどいないからお互い様だ。

ご丁寧に日本人がしがちな間違いリストもついてます。

Q. What are common Engrish mistakes?

A. Regarding the Japanese use of English, common mistakes are most often attributed to the vast differences in their phonetic and grammatical structures as well as how the languages are used.

The most common mistakes due to phonetic differences are as follows:
1. The inability to differentiate between “R” and “L” (the Japanese “R” being closer to the Spanish “R” with a trill sound); samples found within Engrish.com include “Eric Crapton”and the word “Engrish” itself. Other famous examples include the misuse of the word “erection” (instead of “election”).
2. The pronunciation “shi” (or “shee”) vs. “see”. Common mistakes found are variations on “shit” vs. “sit” – there have been a number of reported sightings of “baby-shitter” in place of “baby-sitter”, and you can find one instance of “shituation” in place of “situation” within Engrish.com.
3. Lack of “th” or “v” sounds in Japanese – “th” is often replaced with an “s” sound, while “b” is most often substituted for “v”.
4. The Japanese inability to pronounce various vowel sounds found in the English language. The Japanese language contains only 5 basic vowel sounds: “a” as in “ah”, “i” as in “eee”, “u” pronounced like “ooo”, “e” pronounced like “eh”, and “o” pronounced like “oh”. Such confusion in vowel sounds can lead to examples like “fack you!” in place of “f*ck you”, etc.

Grammatical mistakes vary but there are a few common errors that English teachers in Japan see on a daily basis:
1. Using a noun as a verb with “Let’s” as in: “Let’s beer” or “Let’s Kiosk”
2. Redundant wording such as: “Let’s play with me!”
3. Dispense with connecting words. Example: “I feel Coke”

You must be thoroughly bored by now…. no more examples

先日コメントで書いていただいたRoadsとRoseの違いもえぐいですね。

ではお後がよろしいようで。

移民の地は間違いだらけ」への10件のフィードバック

  1. ちょっと違うんですが、ぼくが笑ったのは、San Carlos にある「あずま」という店。偶然見つけたので試しに入ってみたら、メニューには「Ozuma」と書いてある。確認のために店の外に出てもう一回看板を確認するとやっぱり「あずま」と書いてある。どっちやねん。
    「お」と「あ」を間違えた可能性もあるけれど、オズマなんて日本語は巨人の星のアームストロング・オズマしかなさそうなので、きっと「あずま」と聞いて「Ozuma」と綴ったのでしょうね。
    ちなみに、寿司を頼んでみたら、シャリはおにぎりかと思うほどぎゅうぎゅうに大きく握ってありました。

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  2. 茨城に住んでいます。
    日本国内でも日本人による同様の間違いがあります。
    おばあちゃんが営んでいる田舎の小さな雑貨屋の店先に「いのご あります。」と書かれた貼り紙を見つけました。茨城県民は「い」と「え」の区別が苦手です。加えてお年寄りは「ご」と「ぐ」の使い方が曖昧です。
    たぶんおばあちゃんは「えのぐ あります。」と書いたつもりだったんでしょう。
    こんな間違いによって文化は変容し多様化しながら伝わっていくのかな?

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  3. “アンサクル”がわからないのですが、
    “くま”のラベルをみると目の下に塗りたくなりますね。
    “EPA&DHA”は髪にも効くのでしょうか?

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  4. nh-san,
    ちなみにベイエリアの寿司屋さんでは、メニューに、おひたしを「oshitashi」と表記してあることが多いのですが、みんな江戸っ子なのでしょうか?
    sakai-san,
    私ハタチを過ぎてから、神田のすし屋で「スズコ下さい」と頼んだら
    「お客さん、それはスジコ。だし、スシのネタはイクラ」
    といわれました。祖母が新潟の人で「スズコ」と言っていた(と思う)ので。鈴のようだからスズコだとずっと信じてました。(スジコの筋を取った状態のものがイクラなんですね)
    taka-san,
    謎ですが、髪の毛にはとっても効きました。不思議です。

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  5. babylonで”くま”を引きました。
    “bear”もあるけど”ring”も出ました。
    “ring” = “circle” ???
    “アンサクル” = “uncircle” ???
    Googleで”uncircle”を検索すると…
    DHAは魚の油からとるようなイメージがあるので
    髪につければたしかに艶が出るかも。

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  6. うちの母も新潟の人ですが、すじこのことを「しずこ」と言います。母だけの勘違いかと信じていたのですが、Googleを引くと、どうやら新潟の方言のようです。きっと、昔々だれかが「すじ」と「しず」を間違えて覚えてしまったのが、いつのまにか定着してしまったんでしょうね。ロシアのアルファベットを彷彿とさせます。
    日本人はこういう瑣末な指摘を受けると萎縮してしまいがちですが、韓国系や中国系は意に介さない図太さ、よく言えばバイタリティを持っているように感じます。その辺の差が、日本人の英語力の低迷に大きく影響している気がします。

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  7. Taka-san
    クマ(circle)をuncircle???? それとも髪の毛の天使の輪をuncircle?? うーん、あまり深く考えるのはやめませう。
    Go-san
    しずこですか;-) では名前の静子は「すじこ」??間違っていてもいいから大きな声で話す。確かに、この根性が外国語上達には欠かせないと思います。

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  8. ローマで一番良いホテル・・・。

    Turner Hotelというホテルがローマにあるのだそうですが。 そのホテルの英語版HPがこちら。 Topには The Turner Hotel is a three-star and first class hotel, in the center of Rome, situated at a few steps from the histo…

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  9. 今日のSJMercuryのAsian buffets pile upという記事を見て、このエントリーを思い出しました。
    一時はベイエリアの日本人駐在員がものすごく減って、昔から接待に使われていた日本人が経営するお店がどんどん無くなってしまいました。代わりに韓国人や中国人が経営する寿司屋やTodaiみたいなビュッフェが沢山できて、お寿司を作る人も最近はメキシコ人のお兄さんです。昔、日本人の同僚が「日本人以外が握った寿司なんて、気味悪くて食べられるかい」とか偏見に満ちた発言をしていた頃とは時代も変わりました。(でも、当時は私のアメリカ人の友達はみんな刺身なんて気持ち悪くて食べられないとか言っていたんですからね。)
    最近寿司ビュッフェに行って驚いたのは、カリフォルニア巻きのてんぷら揚げでした。これは、和風のカリフォルニア・キュイジーヌになるのではないでしょうか。
    ところで、この春あたりから思うのですが、シリコンバレーで日本人が増えていると思いません?数年前はスーパー(ミツワや虹屋ではない普通のお店)やCostcoで日本語が聞こえてくることは稀でしたが、最近はどこへ行っても日本人の家族連れを見かけるような気がします。これは日本の景気が良くなりかけて、やっとまた駐在員が増えているという事なのでしょうか。だと良いのですけれど。あくまで個人的な観測ですが。。。
    それと、クパーチーノのTargetの裏にある友和日式壽司燒烤屋の友和というのは三浦友和さんの名前から由来するのでしょうか。そばを通るたびにいつも疑問に思うのですが、中に入って確かめたことはありません。ここも昔は池乃花という接待用の高級レストランでした。

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  10. Yuki-san,
    Asian buffets pile up,私も読みました。とあるすし食べ放題の店について、
    「ここなら腹いっぱいすしが食べられる」
    と喜んでいる体重150キロのアメリカ人のコメントに笑いました。
    カリフォルニア巻きのてんぷら揚げはものすごく心臓によさそう。
    友和はどこから来たのか・・・不明ですねぇ。。燒烤屋というのが、なんだか火あぶりの拷問にあいそうで怖いですね。

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