去年ひっそりとリリースされ、あちこちの映画祭で高く評価された映画Whale Rider。ニュージーランドのマオリ民族の話です。うらぶれ、落ちぶれたマオリ部落の酋長は、鯨に乗ってやってきた偉大な祖先の酋長が自分の子孫として再来することを信じているが、子供には背かれ、やっと生まれた孫は女の子のPai。Paiは自分が生まれもってのリーダーであると確信し、それを祖父に証明しようとするが、頑固なじいさんは決して認めようとはしない。しかし、ついに運命の日がやってきて・・・、という話。おじいさんは、頑固さ加減が昔の日本のお父さん、という感じなのに加え、見た目もまるで日本人で感情移入できます。
民族の尊厳と、親子の愛と葛藤がテーマ。バスタオルを持って見ましょう。泣けます。
マオリ族はハワイの原住民とルーツは一緒。映画の中の彼らの村の海岸はハワイにとてもよく似ている。ハワイ原住民歌手Israel Kamakawiwo’oleのFacing Futureに収録されているHawai’i 78を、この映画を見た後に聞くと心に染み入ります。神と、民族と、奪われた土地のために涙する、という歌です。
手元のFacing FutureのCDの中にはこう書いてあります。
Facing backwards I see the past
Our nation gained, our nation lost
Our sovereignty gone
Our lands gone
All traded for the promise of progress
What would they say…..
What can we say?
Facing future I see hope
Hope that we will survive
Hope that we will prosper
Hope that once again we will reap the blessings of this magical land
For without hope I cannot live
Remember the past but do not dwell there
Face the future where all our hopes stand
(Israelは38歳の若さで早逝しています)


Whale Rider、良い映画ですね。Paiが学芸会の舞台で自分の出自を、祖父に受け入れてもらえない悲しみをこらえつつ語るシーンは特に泣けます。また、怠け者で伝統文化などに見向きもしないような伯父さんがPaiのコーチになるのも良いです。
Bruddah Izのこのアルバムも大好きです。「White Sandy Beaches of Hawai’i」が特に好きな曲です。神経のささくれだった時に心に染み渡る声ですが、その背後にあるハワイ原住民の末裔としての悲しみを理解すると、もうこれは涙なしでは聞けません。違うアルバムですが、Izが日本の相撲取りについて歌った「ヨコズナ」は楽しい曲です。
こういった映画や音楽が少数民族のアイデンティティを再確認し、昇華させようとするものであるとすれば、その対極にある、東西文化のミックスの中で生まれ育ち、アイデンティティを持たないシンガポール人のことを歌ったディック=リーという歌手もいます。「外は黄色で、中は白」という「バナナ」が代表的な曲でしょうか。
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最近ニュースに出ていたカリフォルニアの日系人収容所跡地の記念館の話になぞらえて?と考えてしまいました。
一応ニュースはこちら
http://www.kyoto-np.co.jp/news/flash/2004apr/25/CN2004042501001197J1Z10.html
民族や人種、それに文化と歴史など、イロイロ知らないことは多いので、新しく知ったことを如何に自分の中で消化していくかが大事なことだ、と「ここ最近特に実感」しています・・・。
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Naotake-dono
学芸会ね。オイオイと号泣しました。思い出しただけで涙が・・・・。
怠け者のおじさんに、いつも金魚の糞のようにくっついていて、なーんにもしていない友達が2人がいますけど、ダンナが「おー、ハワイにもああいう『単にブラブラ』というヤツが一杯いるいる」と受けていました。
Facing Futureは、目覚まし時計代わりに最近ずっと毎日聞いています。
Taka-san、
わたしのダンナ側親戚(中国人)には、日本軍に両親を目の前で殺された、という人がいます。言葉もないので、そのおばさんがいるところでは、なるべく遠くに回ることにしています。
日系人が受けた悲運について、ベイエリアは日系人も多かった地域なので、第二次世界大戦当時の強制収容所の話がよくニュースになります(特に9/11以降は、モスリム系弾圧はいけない、ということで、よく出ました)今でも、毎年「こうやって連れて行かれた」という、当時の服装やかばんを再現して、日系人が当時を再現する行事(というのか)もやっています。歴史は知らんとあかんですね。ほんとに。
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More on iPod, iTunes
今日もまたここのところこればっか、という感のあるアップルネタである。 Engadgetのこちらのエントリでは先月流れた「60GBの1.8インチ径HDDをアップルが東芝に大量注文した」という情報��…
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Israel Kamakawiwo’ole、現在iTunes Music Storeでちょっとしたブームになってますね。
http://www.wired.com/news/digiwood/0,1412,64187,00.html
先程iTMSで今日の順位を確認したら56位でした。
これもChikaさんとNaotakeさんの紹介効果? 🙂
(Microsoftの中でも流行っているようですね)
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すみません。上記リンク記事”Sotto Voce”のエントリ内で既出でしたね。
しかもChikaさんも既にコメントしてるし・・・汗)
失礼しました。
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TAK-san,
いえいえ、村山さんのBlogエントリーは読んだものの、リンク先のWiredの記事まで読んでいませんでしたので、TAKさんのコメントで、はじめて読みました。ありがとうございました。
ちなみに、我が家のCDはハワイの親戚からのプレゼントです。
ローカル的には生きているころからスターだったので、いまだにハワイのCostCoでは山積みで売っているそうです。
でも、今の人気は一体全体どこから来たんでしょうね。
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