教育

金曜は友人たちと集まる日。みんなわいわいと2歳以下の子供がいる。で、今日は学区の話になった。アメリカの住宅地は、学区のよしあしで値段が全く違う。道を隔てて学区が違うだけで、同じような家が1-2割くらい値段が変わることがざら。

ラフな試算では、子供が1人だと、安い学区に住んで子供を私立に送った方が安上がり、2人でトントン、3人だったら高いお金を出してもいい学区の家が得なようだ。が、学区が悪いところは、家の相場が崩れたときに真っ先に値段が下がる、というようなこともあり、一概に子供数だけで判断はできないのだが。

友達は白人と、韓国系・中国系アメリカ人(みんなアメリカ生まれである)。みんな「学校は公立に限る」と明言。スノッブな私立より、公立でいろんな人と交われる方がいい、とか、私立はいくらなんでも高い、とか理由は様々なようだが。

いい私立に入れるには、まだ幼稚園も行かないうちから、その私立学校がやっているサマーキャンプに参加させる、みたいな営々たる努力が必要らしい。しかも、このあたりのいい私立学校に行ったら、例えばスタンフォードに行くのは相当な難関だ。いくらみんなが優秀でも、同じ学校の生徒みんながスタンフォードに入れるわけではない。私立ほどではないが、いい公立学校でも同じ問題があると。日本みたいに「灘高にいったら、8-9割東大・京大」みたいなことは起こらないのだ。

一方で、ひどい学区の出身だと、大学受験でゲタをはかせてくれる。多くの大学で「ひどい学区出身だったら、XX点」とゲタ配分が決まっている。

従来は人種点というのが多用されてきた。例えばThe Daily Illini(!)のLawsuit puts affirmative action under fireによれば

The University of Michigan adheres to an affirmative action policy. It uses a 150 point scale to grade applicants. The biggest factor is grade point average. A perfect SAT score is worth 12 points, and being a minority is worth 20 points.

大学は、いろんな人種・男女を満遍なくとってdiverseであることが求められるが、ゲタでもはかせないと白人とアジア人ばかりになってしまう可能性大。ここでminorityといったら基本的には黒人とヒスパニック(と女)。しかし、だんだん人種点は逆差別で違法だ、ということになってきた。黒人と同じ点でも入学できない白人(特に男子)が怒って訴える、というのが全国的には多いが、UC Berkeleyあたりだとアジア系が逆差別の対象だったり。(ベイエリアの高校のトップの生徒の半数以上がアジア系だ)上述のMichigan大学に関しては、「マイノリティ優遇は違憲」として最高裁まで争われた裁判が今年あった。結果は「違憲」。CNNのMaking sense of the Supreme Court’s college admissions rulingsでは、いわく

the rigidity of the numerical approach, six justices thought, denied the kind of individualized treatment that Powell’s opinion in Bakke required of a permissible affirmative action program.

一律20点ってな画一的アプローチはだめということだ。

人種でゲタをはかせちゃだめなら、学校でゲタを履かせるのがnext best thing。ということは、受験する側からしたら、ぼろぼろの学区に通いつつ、SAT(大学入試用共通テスト)で満点、というのが、いい大学に入るには一番いいんじゃないの、と我が家では強く思うのだが、これはどうも子供のいない私たちだからいえることらしい。友達たちはみんないい小学校・いい中学校・いい高校に子供を入れたいと一生懸命なようだ。世に教育の悩みは尽きず・・・・・。

教育」への2件のフィードバック

  1. 学区といえば、”Slums of Beverly Hills” という映画がありましたね。子供をBeverly Hillsの学校に通わせるために、学区ぎりぎりのところの安アパートを点々とする家族の、おかしくもものがなしい話。

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