AOLに買収されたネットスケープのシリコンバレーオフィスには、いまや400人ほどしか残っていないのだが、その400人全員がblog関連技術を見ている、という噂。Next Killer Appということらしい。最近ネットスケープをやめた人からその話を聞いたという人からのさらにまた聞きなので真偽の程は確かではありません。あしからず。
月別アーカイブ: 2003年5月
熊的体力
「知力を追求するには熊的体力があった方が有利である」という話を昨日したが、それで思い出したのが、Into Thin Air。日本語版は「空へ」という気の抜けた題なのだが、これはもうとてつもない本である。1996年に、エベレスト山頂近くで8名が遭難して死亡した顛末を、それにたまたま同行していた冒険ジャーナリストが書いたもの。いろいろととてつもないことがあり、またあまたの熊的人間が登場するのだが、特に超ど級熊的なのが、12時間氷付けになってから突然起き上がって自力で帰ってきたテキサス男。
体力(と知力)
ロッククライマーが、岩にはさまれた右腕をポケットナイフで切り落として脱出したという出来事が先週あった。詳細はワシントンポストの記事、Climber Cuts Off Arm To Free Himselfへ。
聞くだに恐ろしい。何が恐ろしいといって、生きて帰ってきたロッククライマー氏の体力が恐ろしい。事の顛末を要約するとこんな感じだ。
1)Tシャツと短パンで狭い峡谷を登っている最中に、右手のひじから先が数百キロの岩の下敷きに
2)そのまま5日間救出を待つ(ちなみに、夜なんか結構冷え込むんじゃないか。Tシャツに短パンだったら、それだけでもう死にそうである。その上に、右手はぐっしゃり、しかも3日目には持参した水もなくなる)
3)5日目についに決断し、ポケットナイフで右手を切断、その後、20数メートル絶壁を降りて10キロ強歩いたところで救出隊に見つけられる
景気
今日、半導体企業の人と、企業向けソフト会社の人と話をしたが、景気動向について全く逆の意見だった。全社は巨大なグローバル企業、後者は上場しているが中堅どころの会社。
半導体の人は「去年は最悪だったけど、今年は去年よりさらに悪いことは確実」と。
ソフトの人は「今年はeCommerce向けにすごい売れている。従来型の店舗を持つ大手の小売チェーンなんかが本腰を入れてeCommerceに投資をしているから、すごく手ごたえがある」前者は何事も悪目にいいがちなヨーロッパ人、後者はいつでも絶好調といいがちなアメリカ人というところを差し引く必要はあるが、それでもIT業界の中でも明暗が分かれているのは確か。
実際、eCommerceは着々と伸びていて、Yahooなんかも好調だ。Amazonがなかったら個人的にも相当困ってしまいます。
間違い訂正!!
以前シリコンバレーと自閉症というエントリーを書きましたが、そこでちょっと間違いがありますので訂正です。
「Temple GrandinというAsperger’s Syndromeの大学教授は自閉症についていくつかの本を書いているのだが、Thinking in Picturesでは、巨大な建造物を頭の中で設計、それを何度もいろいろな角度からビジュアルにシュミレートして、全てできたら、それをテレビでも見ながら紙に落とし込むだけ、という仕事振りが出てくる。彼女は自分の能力について「頭の中にSunのworkstationがある」と形容している。なお、Grandinは私の愛するOliver SacksのAn Anthropologist on Marsの主人公でもある。」
と書いたのだが、彼女の仕事振り(太字の部分)が出てくるのはThinking in Picturesではなく、An Anthropologist on Marsの方。Thinking in Picturesは彼女の生い立ちを追った自伝です。ちょっと混乱してしまいました。
実は元のエントリーを書いてすぐ勘違いに気づいていたのですが、かまけてそのままになっていました。が、実はこのエントリーは思いがけずいろいろな方に読んでいただいているようなので、反省をこめ修正します。。。(元のエントリーも修正しました)
西教授・橋本氏・能力と身のおき方
StanfordのNanofabrication Facilityを統括する西教授という方がいる。東芝でメモリの開発をした後、80年代半ばに請われてHPの研究所長となり、さらにTIに招かれてTIのR&Dの長となった。昨年からStanfordだが、TIでは創立以来はじめてのChief Scientistという役職も兼任している。私が関わるNPO,JTPAのアドバイザーにも就任いただいている。
Electronic Artsで VP of Technologyを勤める橋本氏には、昨日のセミナーでパネリストをお願いした。Square(昨日スクエアと書いたがスクウェアが正しいとのご指摘あり。失礼しました)でFinal Fantasyの開発に従事した後、EAのCEOに請われて昨年同社に移った。
お2人の共通点は、日本が世界最高の業界で頭角を現し、そこからさらにアメリカのグローバル企業に活躍の場を動かしたこと。80年代半ばといえば、製鉄や自動車のように、半導体産業もアメリカから日本に奪われてしまう、と思われていた時代だ。そして今は、デジタル・ゲームのメッカといえば日本である。