サーチエンジンの裏ワザ

昨日の「競合調査のコツ」の続き。

競合調査の下調べの一環としてのインターネット・サーチに関して、私のこれまでの経験で「これは便利」と思ったいくつかのtipsをご紹介します。(特に未公開企業について調べる場合)

1.Googleサーチ
もし既に1社「これは」と思われる会社があってその競合を探す場合。

まず対象会社名をGoogleする。と、その会社がサーチ結果として出てくる。そこで、その下にある「関連ページ」というリンクをクリックする。(もし対象会社のURLが既にわかっている場合は、サーチフィールドにrelated:www.XXX.comのようにURLにrelated:をつけて入れても同じ結果となる)すると、アーラ不思議、競合企業がばらばらと出てくる。

例えば、「Google」の関連ページは、Yahoo! Altavista Lycosと順に出てくる。
「Asahi.com」の関連ページは、読売新聞、毎日新聞、日経新聞てな具合である。

といってもあんまりestablishした業界じゃないと、これほどきれいには並ばないが、根気よく一つ一つ関連ページを見ていくと、少なくとも周辺情報がいろいろとわかることが多い。

2.CNet記事サーチ
ハイテク関係ニュースが豊富。競合企業名が2社以上わかっていれば、両方でサーチすると比較記事が引き出せることもある。ニュースだったら最近話題のGoogleのNewsもあるけど、CNetはハイテク集中なのに加え、次の小ワザができる。

まず一回目は普通にサーチワードを入れて検索。その結果のページでもう一回サーチをかける。ここでサーチボックスの下に注目。プルダウンメニューがあるのだが、そこからBusiness Newsを選ぶのである。(なぜか一回目にはこの選択肢がない)

すると、アーラ不思議、ビジネス関係の12のサイトだけからサーチしてきてくれる。対象サイトは次の通り。Business2.0, Business Week, Fast Company, Forbes, Fortune, HBS Working Knowledge, Investor News, Knowledge@Warton, McKinsey Quarterly, TechWeb, Wired, ZDNet

Red HerringTechnology Reviewはここに入っていないので、別途サーチしてみましょう。この二つはもちろんGoogleからでも出てくることがあるけど、念のため、それぞれのサイトで検索。(とはいってもRed Herringは廃刊になったので、いつまでサイトが持つのかわかりませんが)

3.メタサーチ

CNetの「Business News」のような「検索対象限定のサーチ(メタサーチ)」専門の検索エンジンもいくつかあるが、Metorはお勧め。Business以外でも、Tech InfoとかScienceとかいろいろな設定で、その専門サイトのみからサーチしてきてくれる。

4.噂話チェック

大体競合企業名が出揃ってきたら、「悪い噂」がないか確認。以前このblogでも書いたFuckedcompanyは最低ラインとして一応チェック。

さらに、GoogleやCNETで会社名の後に1スペースあけて、縁起の悪い言葉を書いてみたり。downturn, layoffなど。

5.公開企業情報

これはサーチエンジンじゃないが、公開企業調査の基礎。

競合として公開企業が出てきたら、それからどっと情報が手に入る。まずはYahoo FinanceでSymble Lookupをしてから、当該企業のページへ。そこでプロファイル、財務状況、市場価値などを確認。一応Insiderというリンクもチェック。マネジメントなど鍵となる人物の自社株売買履歴が見られる。

さらにYahoo Financeの企業情報の中にあるSEC Filingをクリック、そこからEDGAR Onlineに行く(リンクが出てくるので)。でForm 10Kをしっかりと読む。

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とりあえず、今日思い出せるのはこんなところです。何かいいtipsがあったら教えてください。

サーチエンジンの裏ワザ」への10件のフィードバック

  1. 私はまず最初にHoover’s Online( http://www.hoovers.com/ )を使うことが多いですね。まあある程度業界がestablishedであることが前提ですが、この検索ではcompany capsule(会社情報)にそのものズバリ「Top Competitors」という項目があり、通常3社載っています。
    4年ほど前に、国内でどうやって情報収集するのか、という記事を書いたことがあって、その原稿(ドラフト)を読み返してみていますが、実は世の中はあまり進化していないような気がします。chikaさんが書いているようなtipsは増えたのでしょうが(google依存のインターネットという気さえするけど)、それをわざわざtipsと書かないといけないこと自体、この分野のサービスが進歩していないことの表れなのかなぁ、と思います。

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  2. Hooversはpublicな会社が数社競合であるような業界調査にはよいですよね。
    私が仕事で対象とするようなベンチャーでは、大抵、Hooversにcompetitorが載っている様なestablishした会社はないんです・・・残念ながら。今回のエントリーは、そういう「データベース化されていない領域」についてのtipsのつもりです。
    「この分野のサービスが進歩していないことの表れ」ということですが、私はそうは思わなくて、
    1)めちゃめちゃにベンチャーの数が多い
    2)それぞれが少しずつ違う角度で差別化しており、ダイレクトに全く同じ技術で々市場を狙う競合は少ない
    3)状況は常に変化していて、6ヶ月たったら別の業界地図になってしまうため、どんな競合分析も有効期限が短い
    という理由だと思います。
    だからこそ、競合・補完・代替技術を持つ複数の会社に直接話を聞く、というのが必要になるのでした・・・。

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  3. お久しぶりです。いつも参考になる情報をありがとうございます。この競合情報チェックというトピックを伺い、自分でよく利用しているのは、やはりHooversとGoogleの利用ですが、Googleをする時にキーワードと共に「list」のようなキーワードを入れると割とまとまって情報が出ることがあります。
    それから是非もうひとつご紹介しようと思ったのですが、何回か探しても見つかりません。Google関連のサイトですが、いくつかのボックスにキーワードを入れるとそれに関連する他の名前がリストされるというサービスがあります。例えば「トヨタ」「日産」と入れると「ホンダ」「GM」「Ford」。。。という名前が出てくるものです。URLを忘れてしまいましたがもしご存知の方がいらっしゃったら教えてください。
    それでは。お元気で!
    ichi

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  4. >「トヨタ」「日産」と入れると「ホンダ」「GM」「Ford」。。。
    それはすばらしい!!是非探して教えてください。
    元のエントリーの「related:..関連サイト」をパワーアップしたような機能ですね。
    Googleするとき「キーワード analyst」などと入れると、analystのレポートが出てくることもあります。

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  5. http://labs.google.com/sets
    はいいですね。気に入りました!
    できれば、各結果のタイトルだけじゃなく、普通のGoogleサーチのような内容説明もちらっとでてくるといいんですが・・(あの2-3行で結構有効性が判断できるんですよね)
    http://labs.google.com/はちらっと目を通していましたが、この機能があるとは知りませんでした。ありがとうございました。

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  6. 初めてポストさせていただきます。ご紹介いただいている情報、いつも大変興味深く拝見させていただいております。既にご存知かもしれませんが、私がGoogleを使用していて便利だなと思うのは、「ドメイン制約検索」という機能です。
    例えば、CNET Japan のサイトは昔は検索の機能があったかと記憶しておりますが、最近はなくなっているようで不便だなぁと思ってました。こういう場合、「キーワード site:japan.cnet.com」と検索するとjapan.cnet.comのサイト内から、そのキーワードを含むページを検索することができます。
    試しに「Blog site:japan.cnet.com」とやると、CNET Japan内のBlogに関する情報が出てきました。

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  7. Keikichi-san
    ありがとうございました。
    しかし、皆さんGoogleしてますねぇ。2-3年前は知る人ぞ知る、って感じだったのに・・・ということで、ここで一句
    「世の中に たえてGoogleなかりせば どうやって調べ物したらいいんだ」字余り。

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  8. 辺句
    「この浮世 たとえGoogleなかれども
     常に拠りしは 人の縁なり」
    かくて これ
    “‘人’網恢恢祖にして洩らさず”
    という。
    (本当は、天網恢恢祖にして洩らさず です。
    意は どのような悪事をしても天が見ていて、
    必ずや懲罰を賜るというものです。)
    Googleがかくも広がった世の中ですが
    Webとの親和性の低い業界は
    いまだ聞き込みが有用です。
    (私の業界はまさしくそうです。)
    しかも、ある程度近しくならないと
    情報の公開の程度に差が出るので
    常日頃から情報提供をしておく必要があるのですが。
    中国などその典型ですね。
    Webを持っている企業は すでに
    かなり整備されている企業ですが
    その割りに価格が高くなってしまう。
    安い製造業者を探すには
    人からの情報の総合と 情報との縁 になってしまいます。

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  9. 中国はそうでしょうね。日本もかなりそうですけど。
    アメリカは、webとの親和性の低い業界もwebに取り込む、という動きが盛んです。「安い製造業者」というのは、まさに中国等に流出してしまって、あまりアメリカには存在しなくなってきていますが、「歯医者」とか「水道や」とか、そういうローカルで小さいビジネスは未だに、webとの親和性は低い。そこで、local searchとか、pay per callなど、その手のビジネスをターゲットとした動きが出始めてますね。

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