Carlos Ghosn at Stanford Business School

日産のゴーン社長が先月スタンフォードビジネススクールで講演した。View From the Topというスピーカーシリーズの一環。スタンフォードのウェブサイトの一番下のリンクからReal Videoで一部始終を聞くこともできる。

その中で、彼が社長就任後日本の様々な識者に話を聞いた際、ありとあらゆる「日本ではできないこと」を言われた、とある。いわく
They told me “you can’t close plants in Japan, you can’t reduce headcount in Japan, you can’t eliminate seniority based system…..”
しかし、全てやってみたらできてしまった、というのは誰もが知るところ。

3年前まで多くの日本の会社のトップが「レイオフはできない」と言っていた。工場のラインは止められない、人は切れない、一度はじめた事業はやめられない、と。しかしそうして手を打たずにいる間に傷が広がり、ついに「できない」はずのレイオフが始まっている。しかも、もっと早く決断していれば済んだであろう規模より大きなレイオフであろう。明らかに、「レイオフはできない」のではなく「レイオフをしたくない」だけだったのだ。

「したくない=I don’t want to」と宣言するのは苦しい。それは自分の選択だからだ。一方で「できない=I can’t」と言うのは楽だ。自由意志による意思決定を放棄し、自分と関係ない外的な要因を原因とするのだから。

小さな子供に何かを言いつけると「できない」ということが良くある。「おもちゃを片付けなさい」「できないよー」「片付けなさい」「できない」「できるでしょ」「できない、びえー(泣く)」。まぁ、「レイオフはできない」と言ってた人たちもこれとあんまり変わらんですな。

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