車の価格査定サイトのKelly Blue BookがiPhone版を出した。Kelly Blue Bookというのは「アメリカの車価格の聖書」で、これを見るとどんな新車も中古車もいくらで売買できるかわかります。
それも、「業者に売るのか」「業者から買うのか」「個人間で売買するのか」でそれぞれ違う価格が出てくる。当たり前だけど、個人間で売買した方が業者のマージンがない分高く売れて安く売れる。
さらには、個別の装備とか、走行距離とか、車の状態とか、売買の場所とか、とにかくありとあらゆる項目があって、それを黙々と入力すると値段が出てくる、という仕掛けです。
もともとは、紙ベースの本であった。多分今でも紙の本はあると思うが、もちろん今はサイト上で検索可能。たとえば「装備」を入れるところはこのスクリーンキャプチャのような感じになっております。30項目以上あります。細かい細かい。
「カリフォルニアのカープールレーンに入れるステッカーが付いたハイブリッド中古車の価値は、ステッカーなしのものより4000ドル高い」
なんていうニュースもあったが、これもKelly Blue Bookがデータ元。
カープール・レーンは、二人以上乗っていないと入れないレーンで、なるべく大勢で一つの車に乗ることを奨励するもの。でもそんな面倒なことする人は少ないので、朝晩の渋滞時も空いている。でこのカープール・レーンに、ハイブリッド車だったら一人乗りでも入れる、と。ただし、それようのステッカーを車に貼らなければならず、そのステッカーの数が限られていたのであった。
そして、Kelly Blue Bookが、カープールレーン用ステッカーのあるなしで別の値段を出していたことがニュースに引用されている。
というわけで、ダイナミックに変動する価格なんですね。変数の一つに「郵便番号」も入れられ、値段の地域差も表示されるから、「がんばって遠くまで行って安く買ってくる」なんていう人も出てくるわけですが。(ま、これは日本でもいるかもしれないが、どこでいくらかの情報が細やかにわかるのがKelly Blue Bookのすごいところ)。
出てくる値段も5ドル(500円くらい)刻み。とある中古車の価格を出してみるとこんな感じ。
Excellent $62,675
Good $59,655
Fair $54,320
中古車の価格がこうして透明に開示されていることで何が起こるかというと、個人間取引の増大でございます。理由としては、
1.個人間の取引がどれくらい得か、というのが数字で明快に出るのでインセンティブが強まる。(なんとなくこれくらい、じゃなくて800ドル、とかそういう風に出た方がイメージがわく)
2.個人間取引の市場価格がわかるので、売り手・買い手とも不安が少ない
と。もちろん、単に価格開示されるのみならず、買い手が一旦修理工場に持ち込んで車の状態を見てもらう、というのも一般的で、「本当に壊れてないか」がプロに予めチェックしてもらえる、っていうのもありますが。しかし、プロのチェックの方は別にアメリカじゃなくとも買い手が主張しさえすればできるし。
こうして中古車が広く取引される結果、さらに起こるのが「中古車の価値の増大」。
「中古車でババをつかまされるリスク」が怖いということが、往々にして実は状態の良い中古車の価値も引き下げてしまうわけで。怖いから新車を買う人が増えると、相対的に中古車の価格が下がる。が、中古車の価格が透明化されると買い手にも安心感があり、結果として新車のときに比べた中古車の値段が上がって、「その中古車が提供する価値」に見合った適正価格になると。
というわけで、アメリカの中古車は大抵日本より高いです。
買い手の消費者にとっては困ったことだと思うかもしれないが、そんなことはありません。売り手も消費者。適正価格で売れれば嬉しい。
というわけで、中古車の価値が広く誰にでもわかるようになっていることが、中古車のトランザクションコストを下げているわけです。トランザクションコストは「取引コスト」で、手数料とかそういう目に見えるものに加え、「よくわからなくて怖いから買いたくない」という気持ちにさせることも含まれます。トランザクションコストが下がると、取引が楽になるから売り買いが増えて市場が活性化する、と。
というわけで、やたらに中古車が流動しているのがアメリカ。アメリカはやたら転職が多い、というのと似た話ですが。
・・・てなことを日本でいうと、
「全ての人材を規格化して、30項目の評価基準で適正給与水準がでるようにしよう」
なんていう恐ろしいことを言う人がいそう。くわばらくわばら。
エントリーとはまったく関係ないのですが、googleのブラウザで閲覧すると
「警告: このサイトにアクセスするとコンピュータに損害を与える可能性があります。www.chikawatanabe.com のウェブサイトに含まれている http://www.madkast.com のサイトの要素に、コンピュータに損害を与えたり無断で動作する不正なソフトウェアが含まれている可能性があります。」
と表示されてしまいます、、、
まだchromeからのアクセスは少ないかもしれませんが
対策されたほうが、いいかもしれません
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chikaです。
ああ、このmadkast、私も以前なんだろうと不思議に思ったんですが、何なんでしょう。私もわからないんですよ。どこに含まれてるんでしょうか。どうやったらmadkastにアクセスしないようになるんでしょうか。知ってる方がいたら教えてください。
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いつも読ませていただいております。話題のGoogleクロームで、このブログにアクセスすると警告がでてきます。原因はわかりませんが、まずはお知らせまで。
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madKast widgetととしてscriptタグでmadkast.comを読み込んでいるみたいですね。
一度ブログに導入してみたものが、残ったままになっている状態でしょうか?
ブログのデザイン設定などの画面でタグを確認されてみては如何でしょうか
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うーん、テンプレートとモジュールを確認しましたが、どこにもmadkastは入ってない、と思うんですが。といいますか、入れた思い出がないんですけどどうしたものやら。
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日本もオークションを行うようになって価格が透明化、外国勢の参入もあって価格高騰しているそうです。
品質に五月蝿い日本で使用されているという事でプレミアムが付き、外国勢に買い負けしているとか。
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ソースに以下URLを読みにいくスクリプトが含まれていますね。
ttp://www.madkast.com/madkastWidget.aspx?id= 578093c4-74f1-43ac-a607-2011e99f926e
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トップページには見当たりませんでしたが、個別エントリーのページのソースで madkast を見つけました。
個別エントリーのテンプレートで madkast を検索してみるのが吉かもしれません。
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クロームでアクセス中ですが、特に警告などは出ていません。
対策されたのかな。
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chikaです。
individual archiveのtemplateにmadkast発見、削除してrebuildかけました。これでどうでしょう。もともとコメントアウトしてあったんですが、それだけじゃダメみたいですね。
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>「全ての人材を規格化して、30項目の評価基準で適正給与水準がでるようにしよう」
学歴と会社の格と役職と経験年数と年齢……
日本の人事部に作らせればその程度でしょう。
はっきり言って金と時間の無駄遣い。
人事部なんてなんの役に立たないんだから、さっさと解体すればいいものを。
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madkastは駆除されたようですね。慶賀慶賀。
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アメリカに来て、以前会ったことのある人だから安心かな、と思い、見た目のみでKBBのGood価格で買ったら後で中身がボロボロだったことが発覚。修理に$1500かかってしまいました。
しかもその人とは急に連絡が取れなくなる始末…。
相手が日本人でこれですから、個人売買は難しいです。勉強代にしてはちと痛かった。
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はじめまして、興味深く読ませて頂きました。
私も中古車の個人売買の適正価格を作るため、現在のサイトをスタートいたしました。
取引量も少しづつ増えて来ており、近く個人売買の適正価格を公開していくつもりです。
よろしくお願いいたします。
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