Angel Chief Officers

最近、自己資金で何年も事業育成をするベンチャーに出会うことが多くなってきた。VCからの資金調達が難しかったという事情もあるが、シリコンバレーに「ハイテクがわかる金持ちアントレプレナー」が増えたという要因も見逃せない。

web servicesのCollaxaもその一つ。NetDynamicsのFounderがCTOをしており、2年近くを外部資金調達をせずに開発に費やし、去年$1Mを切る金額を初めてVCから調達。(ちなみに、Collaxaのcorpoate blogは、XMLやweb serviceの最新情報リンクがあって、blogの新たな使い方の一つとして面白い。)

続きを読む

シリコンバレーは復活するか

シリコンバレーは絶不調である。

昼日中、壮年の男性が10人くらいのグループでbiking(真剣に自転車に乗ること、ですね。トライアスロンの自転車みたいな感じです)している情景も見うけられる。うちのダンナの元の会社の社長は、18ヶ月くらい前に会社をたたんでから職がないので、ヨットにいそしみ赤銅色にやけている。去年は、引越し用のレンタル・トラックがBay Areaから払底した、という噂がまことしやかに流れたりもした。出て行く人ばかりで流入する人がいないから、である。

2年前の今頃はみな、「後3ヶ月くらいで上向くかなぁ」などと言っていて、プロフェッショナルライフの最初の10年を日本の景気のdownhillの中で過ごした私は、その無防備な楽観にあきれていたのだが、さすがに昨年後半は「果たしてシリコンバレーが復活する日は来るんだろうか」に論調が傾き始めていた。

とにかく1990年代終わりのテクノロジーバブルはすさまじいものがあった。まずこのバブルの余剰分が一掃されないと成長はない。余剰分には、「金」と「人」の二つがある。シリコンバレー復活の指標として、それぞれでどれくらい調整が進んでいるのかを見ることは意味がある。

続きを読む

HPウェイ再び・・

今日朝刊を開いたら、昨日のBlogで私が書いたのと同じHP Wayに関するsentimentが、Mike CassidyのHP・Compaq M&Aの2冊の本に関するコラムに載っていた:
Mike Cassidy: Just when I’d thought the big HP fuss was behind us
It got me thinking: Is it possible anymore to run a large company successfully while treating employees with respect? Or are workers just a means to higher profit in good times and a way to cut costs in bad times?

Silicon Valley Chic

今日、とある大手米国企業と長いミーティングがあった。
相手側は、南カリフォルニアに本社があり、シリコンバレーにもオフィスがある。今日のミーティングはシリコンバレーで。本社では、びしっとスーツをきているが、こちらではみんなカジュアル。

しかし、そのカジュアルに違和感がある。みんな「柄物のシャツ」を着ているからだ。

一般的なシリコンバレーのカジュアルは、もはや制服みたいなもの。そのルールは、

続きを読む

裏をかけ!

Aribaが一見「死に体」である。1999年には一世を風靡したBtoBアプリケーションの会社だ。

Aribaの抱える問題の要点は、
1)現Chairmanが前CEOに、2001年に1千万ドル(プラス210万ドルの航空券代)を支払った。これは個人的金銭授受とされていたが、実は会社のexpenseとして処理されるべきものだった。
2)上記以外にも、過去のdisclosureに不正な会計処理が含まれているので、2000年にまでさかのぼって帳簿を訂正することに。
3)しかし、訂正作業が間に合わず、disclosure書類が期日までにSECに提出できない。このため、Nasdaqからdelistされる可能性が大。
4)実際にSECの非公式な調査が始まったことも、今日発表された。さらにいくつかの株主訴訟も起こされている。

ああ、もうAribaもだめか、と思うのが普通であろう。しかしその実態は・・・・

続きを読む

Microsoft pays dividend

Microsoftが配当を出すことが正式に発表された。多くのメディアで取り上げられたが、詳しいものとしては例えばCNETの記事がある。
いわく
「Microsoft set its first-ever annual stock dividend Thursday and said it will split its stock as quarterly earnings surpassed expectations.
In an unexpected move, the software titan announced an annual dividend of 16 cents per share prior to a 2-for-1 stock split. The total payout will be $870.6 million, a fraction of its $40.5 billion cash reserves. 」

約5兆円の莫大なキャッシュリザーブから1000億円ほどを放出するだけではあるが、これは「ソフトウェアの歴史の転機」になるのか?

続きを読む

Softwareの行方

アップルがブラウザーを発表した。その名もSafari。
■Borlandが復活してきている。スプレッドシートやらデータベースといった主力製品がマイクロソフトに席巻され、一時期はCEO自ら「No one knew it(=Borland) was still alive」というほどの会社だったが(私もとっくになくなったと思っていた)、なんと、2000年3月よりmarket capがあがったシリコンバレーのテクノロジー企業13社の一つなのだ。Javaの開発ツールで「software industryのスイス」として地位を築いている
■ついにマクロソフトがdividendを出すのでは、という噂が。もうソフトウェア業界は成熟してきたから、というのがreasoning

***********
この3つのニュースはソフトウェアの成熟によるマイクロソフトのドミナンスに抵抗するアップルとBorland、という構図の象徴なのか?

フィンランドがあれだけ少ない人口にもかかわらず、携帯電話産業が発展したのは、百以上もの電話会社が乱立、厳しい競合の末に数社が生き残ったからだった。アメリカのソフトウェア業界も、やがて数社に統合されるのだろうか。それはいつ起こるのだろうか?

まだまだ、ソフトウェアは「plug and play」になりきっていない。テレビ並みに安定したとき、初めてソフトウェアは「数社がドミネートする成熟産業」になるだろう。でも、その前に「テレビがPCなみに不安定になる時代」が来る確率もあるんだよなぁ。自動車OSなんてのまでMSは開発してるので「何もかもが不安定になる時代」だって来るかもしれない。「2001年宇宙の旅」は宇宙船のAIソフトHALが反乱する話だが、そんな派手な乗り物に載らなくても「ソフトウェアの異常稼働」を楽しめる(?)時代はすぐそこにあるかも。