最近、もしかしてアメリカに浸透するかも、と私が思っている日本語の単語が「bento」。
たとえば、家の近くのレストランの子供向けBento set。最近のメニュー変更でなくなってしまったのだが、それまでの数年間はBento Setという名前であった。好きなものを選んでセット化でき、このようにサーブされた。
ちなみに、右の桜大根とエビエンを足して二で割ったようなものはパンケーキ。左はセロリにピーナツバターを詰めて、その上にレーズンを乗せたもので「ants on a log(丸太の上のアリンコ)」と呼ばれる子供が好きな食べ物。奇怪な取り合わせだが意外にいけます。
そして、その近くの焼き鳥レストランのランチセットメニュー。こちらは「Bento」という名前は付いていないのだが、非日本人のウェイターが「Karaage Bento」といってサーブしてくれた。
さらに近くのもう一つの和食屋でも、似たようなランチを頼んだら、ウェイターが「Bento」と言って持ってきた。
見てお分かりの通り、どれも「お弁当」ではない。どうも「いろいろな食べ物が取り混ぜてサーブされるもの」がBentoというイメージなようだ。「持ち運びできる」という弁当のポータビリティは無視されている模様。
futonという単語も、日本のオリジナルな意味を離れて、「スプリングが入っていないマットレスが、ソファベッドのフレームに乗っているもの」という意味になっているが、余程の老人でない限り大抵のアメリカ人が知る言葉になっている。(Googleのfuton イメージ検索結果)。
bentoがそこまで一般的に使われるにはまぁ最低でも10年はかかると思う。そして全然広まらない可能性もある。でも、「3回聞いたらそれは何かの傾向」ということで、ここ数年ちょっと気になっている「bento」なのであった。