日本では既に4月2日になっていたのでわかりにくかったですが、昨日のネタはウソです。m(_ _)m
一応、DRD4という遺伝子は実在。Novelty seeking gene、新奇探索遺伝などとも呼ばれ、この遺伝子の一部がどれだけリピートしているかが新しいものに挑戦したがる傾向と関連が深い、というのも本当。リピート数で3R, 5R, 7R等と分類され、7Rはハイリスクなことが好き。で、7Rの人は、アメリカ・イスラエルには多く、日本には極めて少ない、というのも本当。(金島さんいわく、日本で見つかった7Rの人はスカイダイビングのインストラクターだったそうです。)
でも、リピート回数を変えられる、というのは嘘でした。はい。
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ちなみに、アフリカで、長い牙の象はほとんどいないそうな。象牙を取るため長い牙のオスが乱獲された結果、「長い牙遺伝子」が途絶えてしまったと。ほぼ1世代でこの変化が起こったそうです。あと、アメリカにいる黒人の人は高血圧になりやすいが、アフリカにいる黒人の人はそうではない。可能性として考えられるのは、奴隷としてアフリカからアメリカに連れてこられる船の中で、脱水症状で死ぬ人が多く、塩分を体内にためやすい人だけが生き残ったのでは、と。そうだとすれば、これまた1世代で起こった変化なわけです。
何が言いたいかというと、遺伝傾向というのは1世代徹底的に淘汰するだけで変わってしまうということ。たとえば260年続いた江戸時代の間に特定の遺伝傾向を持った人たちが淘汰されても不思議じゃない。
一方、ユダヤ人は国を追われて2700年もの間、あちこちの国で排斥を受けてきたわけです。最初はそれなりに受け入れられるも、だんだん社会のユダヤ人に対する雰囲気が不穏になっていく。それを察して、馴染んだ祖国を離れいち早く他国に逃れた人たちが生き残り、「まだ今のままで大丈夫では?」と残った人たちが殺される、ということが繰り返されてきた模様。(その大々的なのがナチスドイツ)。(以上参照:A History of the Jews)。新しいものに挑戦する遺伝傾向の人の割合が高いのも必然では。
なお、アフリカンアメリカンの人たちとアフリカ人の話しが書いてあった本がこれ↓。遺伝病が、実は特定の環境要因に打ち勝つために必要、というような話があれこれ。面白いです。
日本語版も発見
でも「日本の自殺は日本人のDNAによるものだそうです。」がどう見ても200%ネタだけど、恐ろしいことにネタじゃない件。
それに、もしそういう遺伝子が見つかったら、やはり日本では「企業家精神という病気」を治療するように、政府が新しい法律を作ったりするんだろうというのも悲しい現実だったり。
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なんだー、エイプリル・フールでしたか!
アメリカの黒人の高血圧率の高さは、貧困と食生活も関係あるのでは? 食費をアメリカで安く抑えようとすると、どうしても不健康なものになりがちだし。
ちなみに江戸時代末期の幕臣の写真は、
http://www.lib.u-tokyo.ac.jp/tenjikai/tenjikai95-2/bak2.html
今の海上自衛隊の広告はこんな感じ。
http://www.youtube.com/watch?v=ZjAXJaFydwM
これもかなりドラマチックな変化ですよねー :-)。
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DRD4は本当だったんですね。
自分のを調べてみたいものです(笑)
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げ・・・(笑)
この週末に、したり顔で沢山話したなあ・・・(苦笑)
彼らに近々もう一度連絡を取れる機会をいただき、ありがとうございます!
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>アメリカの黒人の高血圧率の高さは、貧困と食生活も関係あるのでは?
日系人が米国で現地の人と同じ食事をしていると、深刻な糖尿病になり易いという話も聞いたことがありますね。体質の違いによるものらしいけど、低燃費すぎるのも考え物だ。
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ペット、特に犬の病気は悪質ブリーダーに寄る物が多いです。理由は基本的にこの記事の内容同様で、所有する犬(種犬、母犬)に遺伝性疾患があるにも関わらず何も考えずに交配させまくり、子供を売りまくる。その犬種がたまたまブームになり益々この血統を引く子孫が増えた。結果多くの犬に元祖に親犬の疾患が残った。
ジャーマンシェパードの股関節形成不全やダルメシアンの難聴などはその典型。
悪質ブリーダーを排除する方法を確立してほしい一方、そのようなブリーダーから購入してしまう勉強不足の飼い主にも責任を感じてほしいです。
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こんにちは。
「迷惑な進化ー病気の遺伝子はどこから来たのか」、面白そうですね。
さっそくAmazonで注文しました!
読むのが楽しみです。
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