先日書いた、「アメリカでの組織づくりはトップから雇用する」というののバックアップデータです。「ベンチャーの上層部10名ほどは、どういうツテで採用されたか」というグラフ。
Cのつく人たち(CEO、COO、CFO、CTO)および、各機能のトップ(エンジニアリングのトップ、セールスのトップ、マーケテイングのトップ、、、、などなど)それぞれについて、誰からの紹介で入社したか、というもの。
- オレンジ=CEOの紹介
- 緑=他のexecutiveの紹介
- 赤=投資家の紹介
- 水色=その他
2008年に340社のベンチャーにアンケートしたデータをもとにしたレポートより。対象はシリコンバレーだけではなく、全米のIT関連ベンチャーです。
これを見てわかることは、
「6割以上のexecutiveは、CEOか他のexecutiveの紹介」
ということ。(CEO自身がCEOの紹介、というのがあるのは、多分前職のCEOの紹介じゃないかなと)。
会社のNo.2のCOOは63%がCEOの紹介。
日本企業が進出してアメリカで組織を立ち上げる、というのも、「なにもないところから組織を作り出す」という意味においてベンチャーみたいなもの。そして、そういうゼロから立ち上げの会社は、こうやってexecutive同士の「コネ」で組織を作り出しているのですな。
(で、コネがない人の会社は、投資家のコネを活用すると。executiveのコネ、投資家のコネ、以外でやってくるexecutive(=青色)がいかに少ないかよーく見て欲しい。)
元レポートは、WilmerHale, Ernst & Young, J. Robert Scottの3社のスポンサーで、Harvard Business SchoolのProfessor Wassermanが作成したもので、ベンチャーのexecutiveの報酬に関するもの。こちらで公開されています。同じサイトに、ライフサイエンスバージョンのレポートもあります。ご参考まで。

ファウンダーでエンジニアの人がFundingのタイミングでCTOに下がってCEOを入れるというのはかなりよくありますし、アーリーステージだとCEOがまだいないというパターンもありえますからね。
ちなみにさっきまでProfessor Wassermanと一緒にいたので彼の名前が出てきて驚きました。
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