くだらない話だよ。ちょっとネタバレでもあるが、どちらも古典だからまぁ許して。
「エデンの東」はかなーり面白い。最初の3分の1くらいは、物語は二転三転、息を呑む展開。
そして登場する女性は、虫も殺さぬ顔で、残忍極まりないサイコパス。言語道断な犯罪を犯しまくって自分の欲しいものを手に入れる。絶対お友達にはなりたくないが、物語の登場人物としては非常に魅力的。
・・・・なのだが、彼女が悪の限りを尽くして最後に手に入れるのは、Salinasという、サンノゼのちょっと南にある田舎町の売春宿の女将の座なの。寂しいぞ。(田舎育ちのスタインベックにはそれ以上想像できなかったんだろうなぁ・・。)
一方、「寄生獣」は、宇宙からやってきて人間に乗っ取って地球制覇をたくらむ宇宙人が出て来るのだが、作中で「きわめて優れた知性を持った人間」として登場するのが高校の数学教師。政治をかく乱しようとして乗り込むのが市庁舎。
というわけで、いずれも、「世界制覇のために幼稚園バスを乗っ取る」ショッカー(←知ってる?)的、というところが似ているかな、と。
念のため言うと、エデンの東は大変面白い。最初半分はスタインベックのものすごいストーリーテラーぶりが遺憾なく発揮され、手に汗握って読めます。後半では、筆者自己満足系の「思想語り」になっちゃうのは平井和正の「狼男シリーズ」(←知ってる?)を髣髴とさせますが。
あと、これまたネタバレだが、エデンの東は、「人間、どれほど悪に染まっていようと、本人の心がけ次第で善になれる」というとってもクリスチャンなテーマなのだが、作中、この「人間」は「男」のこと。女性の登場人物は最初から悪の人は悪のまま、善の人は善のままで、ちょっと「けっ」だけどね。
寄生獣もTarantinoっぽくって面白いですよ。w
今気付いたけど、日本語版のエデンの東って4巻もあるんだなぁ。英語のは1冊だったが。
寄生獣について、彼らは少なくとも宇宙人ではなくて、恐らく地球自身に望まれ誕生した新しい種という解釈が自然だと思います。彼らの目的は「生きる事」であって地球制覇などではないですし、田宮良子は高度な知性を持つ故に自己の存在の意味を問うていただけです。何か野心に従って行動していたわけではありません。また、市庁に潜入したのは政治をかく乱するためではなくて、単に彼らの食事(=殺人)を安全に行えるようにするためで、その意味では地方自治体に潜入するのは最もだと思います。
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アメリカで、日本の漫画を読まれてるんですか?
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chikaです
>宇宙人ではなく
あああ、本当のネタバレを・・・・w
>日本の漫画を
ていうか、日本語の出版物で読んでるものはほぼマンガだけです。
http://twitpic.com/gux25 (←最近買ったマンガ蔵書)
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「「エデンの東」と「寄生獣」が似てるという話」というタイトルに
比べて本文がすごくつまらなかった・・・
二つとも好きな本なんですけどね
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宇宙人ではないというのはネタバレですらないでしょう。第一話の冒頭で寄生獣が降って来る時点で、その誕生が地球の意思である事が明確に示されています。
あなたの文章を初めて拝見したのですが、失礼ながら、エデンの東を推すために、寄生獣の方がないがしろに紹介されていると感じたので、訂正するコメントをしました。
寄生獣の存在が地球の意思であるという事は、物語の冒頭から全体を通して貫かれる重要なテーマであって、決してミステリの落ちなどのようなものではありません。物語を紹介する際にそのように大切な部分を敢えて宇宙人などと誤解させるように紹介したとしたら、その意図がわかりかねます。
そのような誤認を植え付ける事は、この文章を読むまで寄生獣を知らなかった人に対してなんらプラスの影響を与えないでしょう。そもそも何ら似ていないこの二つの話をわざわざ対比した意味も判らないですね。
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チカさんのエントリーで、「寄生獣」のことを初めて知りました。知るきっかけを提供されて、興味を持つ人がいるだけでもよいのではないかしら。どういう紹介のされかたでも、知られないより知られたほうがいいと思うし。(マニアは嫌かもしれませんが。。。)
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チカさんの話ならなんでもいいのです。
コメントを見てアララの方向に向いているので。
(チカさんファンより 初めての投稿です)
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どちらも読んだのはずいぶん前だけど、もう一度読んで見たくなりました。新しい視点で楽しめそうです。
解釈も紹介も自由。
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自分の好きな作品について嘘書かれてたら、イラッとする人がいるのはしょうがないですw 政治撹乱とか地球制覇をたくらむ宇宙人とか、ネタバレに配慮されすぎて、ただの嘘になってますし。そういうハリウッド的な善悪対立じゃない所がいい所の一つなので、ちょっと悲しい気持ちになりました。まぁご本人もくだらない話って書かれてるので、確かにくだらない!で済む話かなとも思いますけどw
関係ないですけど、キーチ、キーチVSって漫画ご覧になりましたか?面白いですよw 色々読んでらっしゃるようなので、まだでしたら、ゼヒ^^
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うぁー。寄生獣にそんな見方があったんですね。
僕は女房子供を殺された記者?が怒って性根がすわって、寄生獣の親分みたいな女性が、(手元にないので正確な表現がわかりませんが・・)別人になった、人間をなめちゃいけない、みたいなことを言ったシーンがすごく印象に残ってます。
あーなんか話ずれましたが、ではでは〜っ♪
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くだらない話といい加減な話は別物だけどね。
分析が不十分で解釈にも共感できないし残念。
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類似のものに、安永航一郎の漫画「県立地球防衛軍」がありますね。これまでの悪の組織が東京を狙って失敗してきたのを教訓に、まずは地方の県を狙うこととし、これに対抗して当該県庁が県立高校の部活で地球防衛軍を設立すると言うセコいお話しです。
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「寄生獣」は、宇宙からやってきて人間に乗っ取って地球制覇をたくらむ宇宙人が出て来る
とんでもない解釈ですね。人間が100分の1になれば、垂れ流される毒も100分の1になるだろうか。
生物の共存を考えてこそ生物の頂点だ。という寄生獣で最も大事な意見が蔑ろになっていますよ。
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