マイスペースで最も人気の女子、Tila Tequila。キャッチフレーズは
"The Baddest Bitch on the Block"
(日本語にしたら、「隣の超悪ビッチ」、という感じでしょうか。とほほ・・・。)
モデルで歌手、という触れ込み。で、MySpace上のフレンドが200万人いる、というのが彼女の売り。これをバネに、いろいろなメディアに露出中。
Tilaは、シンガポール生まれのベトナム人で、1歳のときにアメリカにやってきた、という経歴。顔はファニーフェースっぽいかわいさですが、超ナイスバディ。(アジア系がSNSでトップ人気って、激しい売り込み努力の賜物とはいえ、日本にいる人は驚くかもしれませんね。)
で、メディア露出の一つが、今MTVでやっている、A Shot at Love with Tila Tequila。16人のレズビアン女性、16人の男性が、Tilaの愛情を得るために争奪戦を繰り広げる、というテレビ番組。Tilaは、公称バイセクシャルなのだ。
昨日チラッと見てみましたが、まぁ、これが「レズビアンの女の子同士が取っ組み合いの喧嘩をして流血沙汰になる」、というようなシーン満載。
ゲームに勝って、シャンパングラスの形をした透明なホットタブでTilaといちゃいちゃする権利を得たBobbyがTilaに愛の言葉をささやくところでは、Tilaのアフレコのナレーションが入る。
「Bobbyにもloveを感じるけど、他の人ともfall in loveなんだよね。どうしよう。」
とほほほ・・・・
隣で見ていたうちのダンナは
「マイスペースってこういう雰囲気のコミュニティなんだろうな」
とつぶやいておりました。
SNSが台頭しつつあった3年半ほど前、2004年2月にこんなエントリーを書きました。ちょっと長くなるけど引用すると・・・
social
networkingサービスが盛んになりつつあるが、この結果として将来「普通の人セレブリティ」がボコボコ登場するのではなかろうか。略して「普セ
レ」としよう。今でも普セレは「雑誌の読者モデル」みたいな感じで存在するが、それがさらに小粒になって、あちこちに誕生する。例えばOrkutでセク
シーランキング一番、とか。で、普セレのみならず、普セレと直接リンクしているも、それだけで、顔パスで入れちゃう店があったり。そして、普セレが身につ
けるもの、口にするもの、遊ぶ場所、にはスポンサーが付くようになる。テレビで何億円も出してCMを流すより、彼ら・彼女らに身につけてもらった方がずっ
と単価あたり影響力が大きいからだ。さらに、セクシーだけじゃなくて、仕事でも何でも、とにかく「小粒な格好いい普セレ」がバラバラと分散して登場。
普セレには、スポンサー料がバサバサと入ってくる、というようなこともあるかも。「 911
ターボに乗って頂けたら500万円払います」とポルシェが申し出てくる、とか。。しかし、普セレの地位を保つのは非常に大変だ。「芸能事務所に所属して血
のにじむような特訓」というような関門がないため、後から後から、怒涛のように新しい世代が流入し、競争は激しいので。殆どの普セレはあっという間にタダ
の人になってしまう。そういう世の中になると、消費者向けグッズを売る企業側は、「今旬の普セレ」を探すために、血のにじむような努力をするようになるであろう。
・・・して、3年半たった今、その実態は当たらずといえども遠からず、と言えば聞こえはいいが、実態は、この決して上品とは誰もいえないMTVの番組なのでした。むむむ。
というわけで、果たしてTilaはマイスペースの断末魔の叫びを象徴するのか、それとも、これが新しいネットワーク時代のアイドルの姿なのか。興味深いところであります。
WikipediaのTila Tequilaの項
MTVのTilaのバイオ
MyspaceのTilaのページ (音出ます)
NBCのTila Tequilaニュース(YouTube)
Tila Tequilaのミュージックビデオ「Playgirl Central」(YouTube)