謝らないアメリカ企業のリスクマネジメント

パイレックス知ってます?耐熱ガラス容器です。1915年にコーニング社が発売。元々はホウケイ酸ガラス(Borosilicate)で作られてましたが、今はソーダ石灰ガラス製。現在では、アメリカの販売はWorld Kitchen社がやってます。

で、ですね、恐ろしいことに、このパイレックス、時として爆発するらしい。昔は大丈夫だった「ブロイラー(高熱のオーブンの上火)直下に置く」とか「オーブントースターに入れる」といったことで、原料変更後の現行製品は爆発、粉々になってガラスが飛びちるという危険物に。

昔パイレックスが普及していなかった日本では大丈夫だと思いますが、アメリカだと、「ひいおばあちゃんの代から、うちではパイレックスはこうやって使う」と、直火にかけたりして爆発沙汰になってる模様。

しかし、すごいのは、爆発することそのものより、爆発のクレームを受けたWorld Kitchen社の人の対応。

ComsumerAffairs.comのPyrex Panicいわく、

"We want
to assure you that neither PYREX glass bakeware nor other glass
bakeware ‘explodes.’ Glass does not explode but it can break. As glass
bonds break, people may hear a noise and be surprised."

"When glass breaks, it may appear instantaneous, and may be
described with violent words such as ‘exploded’ or ‘disintegrated.’
Instead of disintegrating, however, a glass failure generates from one
or more fractures, each of which begins at a particular site and grows
from there."

ポイントだけ訳すと

「ガラスは爆発したりしません。大きな音で驚くかもしれませんが、実際には、ガラスの結合が壊れただけです。」

すごいですねぇ。

「華々しくガラスを撒き散らして壊れる」という現象を否定することはできないので、「爆発」という用語を否定し、「ガラスの結合が壊れるだけ」と。

ConsumerAffairs.comは

Isn’t this like describing an airliner crash as an "inadvertent impact with terrain?"

「この説明は、飛行機の墜落を、『予期しない地面との接触』と表現するようなものじゃないか?」

と言ってますが、その通りですなぁ。

会社としては、「爆発する」と知っていながら売ったとなると責任を問われるので、「そんなこと知りませんでした」というための訴訟準備として、こういう詭弁を使ってるのでしょう。一応「リスクマネジメント」ってヤツですね。しかし、これってより自分の立場を悪くするように感じるけどネェ・・・。陪審員がこんな会社の主張を受け入れるとはとても思えない。

とはいうものの、ここまでの詭弁を弄するとは見上げた根性である。いや、こんなことを褒めてはいけないとは思うのだが、あくまで謝らない態度も、ここまでくると喜劇的だと思う私でした。

なお、謝らないのは別にWorld Kitchen社だけではありません。そういえば、今年の母の日にダンナ側のお母さんに800Flowers.comというサービスで花を贈ったが届かず。「届いてないよ」とクレームしたら、「届けた」という連絡が800flowersから入ったが、母親に確認したら届いてない。再度クレームしたら担当者から「I am personally sorry, but let me investigate」といった内容のメールが来てそれっきり。同じく800flowers.comで花を送ったけれど届かなかった人いわく、クレジットカード会社に連絡して支払いを無効にしてもらうしか対抗手段はないそうです。くくく。

というようなわけで、大変面倒ではあるが、アメリカで謝らない会社のせいで自分が被害にあった場合は、頑張って反抗しなければなりません。じゃないと、世のため人のためにならないので。

勝手に期間を更新して、勝手に債権取立て屋を起用した保険会社と私の戦いは「再建取立て屋と戦う:Matter of Principle」をご覧くださいませ。

謝らないアメリカ企業のリスクマネジメント」への5件のフィードバック

  1. 常日頃日本で生活しているので、たまにアメリカに行ったときでも常に円建てで物の価値を判断しまう小市民のワタクシ。
    で、以前は円が強かったので、アメリカの航空会社やレストランで酷い目に遭っても、まあ日本より安いから仕方ねえや。ははは。てな感じで済んでいたと。でも昨今の円安の時代では、日本より高い金取って、そのサービスはなんだ、てめー。と言いかけるわけで。実に身勝手なもんですね。
    いずれにしても旅行者のこちらには、拙い英語でまくし立てるか、カード会社経由で脅してもらうくらいしか手はないわけで。普段は日本の過剰サービスに辟易しながらも、アメリカから帰ってくると、やっぱ日本はええわーと思う気持ちがますます強まっていると。円安は日本人をダメにするかもしれません。

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  2. >「華々しくガラスを撒き散らして壊れる」
    自動車でも窓ガラスでも同じですが、強化ガラスは多少の衝撃では壊れないものの、本当に壊れる時には「粉々に砕け散る」ものですよ。でもそれは「爆発」ではありません。強化ガラスでは普通のことだそうです。

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  3. 宇宙時代に優れた科学技術が必要でそこから宇宙発展があるかもしれない 飛行船は大きなバルーンにヘリウムを入れて飛ばすがそのヘリウムをプラズマ装置で熱すると高分子化し小さい流線型の金属製のバルーンでも飛行できるかもしれない 非常にスピードの出る飛行船ができるかもしれない 空を飛べる自動車にも応用できるかもしれない

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  4. 宇宙時代にナノバブルを役立つかもしれない 大都会にたくさんの労働者を健康に働き者にするために巨大なナノバブル装置を建設してみんなが幸せになるかもしれない その責任者が女性ならナノバブルの女王になるかもしれない

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  5. 宇宙時代に宇宙広告がビジネスになるかもしれない 衛星の技術で衛星にレーザー光線を発射できる衛星を開発し宇宙に打ち上げピラミッドの形を作り上げ地球を包む ピラミッドパワーで地球の生命力波動が最高に高まって人類が最高能力になるかもしれない その衛星でスポンサーを募集し企業の広告にすると世界中が宇宙発展を目指すかもしれない

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