日本とアメリカでデータをやり取りする際、実効値でどれくらいが最高速でしょう?専用線じゃなくて、です。
(後日訂正:ご指摘いただいたとおり、T1は専用線でし。。「バックボーンをリースしてend to endで専用」というのだけが専用線だと思ってました。。。インターネット時代の通信はムズカシイ。)
とある日本の会社がシリコンバレーに子会社を設立します。日本のオフィスは東京で100M引いてます。が、子会社側の接続をどんなに速くしても、太平洋を越すところがボトルネックになるのでは、と。さすがにT1(1.5M)一本だと寂しいですが、「結局cross Pacificでせいぜい1Mしかでないよ」とかいうことだとT1で十分ですよね。うーむ。
ご存知の方がいたら教えてください。
参考になるかわかりませんが、FTTH(公称100M)+無線LANの環境(日本だと実効 11M ぐらい出ています)でインターネットで適当にみつけた Speed Test(CA, USA) をいくつかやってみたところ 1〜2.7M ぐらいでした。無線LAN じゃなく有線だともっと速いかもしれませんがそこまでは試していません。
実際にはプロバイダのバックボーンの太さや、プロバイダとプロバイダの間に挟まっている経路にも影響されますので、それを考慮してアメリカ側のプロバイダを選ぶといいかと思います。
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話それますが、結構前に始まったサービスで、回線の経路を世界地図上に表示するというものがありましたね。
今見たら、サイトはちゃんと生きてました。(どうやって収益にしてるのか?) お馴染みのSpeed Checkなんぞも加わっております。
http://visualroute.visualware.com/
失礼。
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普段このblogでいろいろ勉強させてもらっています。初投稿ですけど、ご参考になればと思います。
私の会社(NY)も日本の会社(TOKYO)の社内LANにVPN接続する形でデータ送受信をよくしております。
DSL自体は Verizon の3MB出るサービス使っており、通常のインターネット利用時は日本のサイト巡回時もおおよそそれぐらいの速度は出ています。
でも問題はVPNにある模様で、ソフトウェアを使って(NetScreen)社内LANに認証後接続してもとにかく遅い。20MBのファイルを落とすにも40分ぐらいかかっています。
FTPでファイル転送をお願いできないかと頼んでいますが、社内規定でポートを閉じているため、仕方なくこのまま使っています。
ちなみに日本の本社はビル自体が光ファイバーでインフラ構築している最新のビルですので、インターネットもシャレにならないぐらい速いです。
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まず茶々を一つ。。。
専用線でない回線でT1を引くかどうか、という話をされていますが、T1って通信業界では1.5Mの*専用線*を指しますよ。:-P
で、本題ですが普通はファイル転送にメールやFTP等のTCPを使用すると思いますが、遅延の大きい回線での帯域は回線の太さよりも遅延時間(RTT, round trip time)が支配的になります。TCPではwindow sizeというパラメータ決められたデータ量を送信する毎にACKパケットを送受信して通信の信頼性を向上させていますが、逆にACKパケットの送受信が完了するまでは次のデータを送信できないためです。
Windows XPのwindow sizeのデフォルト値(16KB)と、日本(川崎,プロバイダまでは100M接続)~米国(以前いたStanfordの研究室)間のping応答時間(124ms)を用いて計算すると、下式の通り約1Mbpsとなります。
16KB/124ms×8bit=1.03Mbps
Windowsの場合、レジストリを変更すれば上記のwindow sizeのデフォルト値を大きくする事はできるので64KBとかに設定変更すれば4Mbpsぐらいは出る計算です。(Linux等のUNIX系OSはもっと簡単です)
ただ、この値は途中でパケット廃棄が起こった場合に再送しなければならないデータ量でもある訳で、信頼性の低い回線ではあまり大きくし過ぎない方がパフォーマンスが向上します。
だんだん話が逸れますが、一般に光回線は今やどんな回線でも十分信頼性が高くlink上のエラーによるパケット廃棄は無視できます。一方、ルータ/スイッチで構成されるnode上ではパケットバッファ溢れによるパケット廃棄が無視できません。個人ユーザ向けの安いADSL/FTTH回線ではコストダウンのためにここにお金をかけていない事が多く、廃棄が起こるものと考えた方がいいと思います。
(WebでCisco等のenterprise向けのルータ/スイッチの仕様を見ると、パケットバッファ容量は驚くほど小さいです)
専用線では帯域を保証しているので途中のnodeでも廃棄が起こる事はなく、(window size)/(RTT)で決まる帯域が期待できます。高い専用線にもそれなりの理由はあるのです。:-)
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そうそう、今回のような遅延の大きいブロードバンド回線は”long fat pipe problem”と呼ばれているのでこのキーワードでGoogleで検索するといろいろ情報が得られると思います。
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米国100M超で、日本国内1Gの場所にアクセスしても、よくて4〜5Mでした。
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おお、すばらしい。ありがとうございました。
理論的にも現実的にも4メガ程度が限界ということですね。。。なるほど。
かめぞうsan、専用線のご指摘ありがとうございました。いやー、ISPまでしか専用じゃなくても専用線って呼ぶんですね。しらなかった・・・。ドラえもんで、のびたが海底を歩いて太平洋を渡ろうとする」というストーリーがありましたが、ああいう風にして専用の線を引いてくれるとか・・・・。ってことはないですね、さすがに。
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ちかさん、こんにちは。私の好きな通信オタッキー話題だったので、お邪魔させていただきます。
かめぞうさんのご指摘、興味深く拝見しました。なるほど、実効それぐらいなのですね。ただし、ちかさん、これは「理論値」じゃなく、あくまでかめぞうさんの環境での「実効値」ですので、ご注意。いろんなところにボトルネックはある一方、太平洋回線の「供給量」は最近に至ってもまだどんどん増えている(=値段が安くなっている)ので、今後速くなるかもしれません。
ちなみに、T1はこの場合でも、「point-to-point」の専用線ですヨ~。お客さんのオフィスからISPのアクセスポイントまでの。(おたくで済みません・・・)
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michi-san,
どうもありがとうございます。95-6年ごろ、「このままでは数年でインターネットはデータ過剰で機能しなくなる」というプレゼンを耳にたこができるほど聞きましたが、その後、バックボーン引きすぎて供給過剰に・・今後はどうなるのでしょうか。。。。
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結構逸れますが、こんなの思い出しました。
先日日本で再放送してました。
「太平洋1万キロ 決死の海底ケーブル」
http://www.nhk.or.jp/projectx/108/index.htm
電話も安価になりました。”電話代”という言葉もなくなるかも知れません。
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