Economistの8月12日号Athenian maths
Two economists, Andrew Bernard of the Tuck School of Business, and Meghan Busse of the Haas School of Business, accurately predicted the number of medals that American athletes would take home in the Sydney games four years ago (97), as well as the number of gold medals (39). For nine other countries, they were only one medal out.
二人のエコノミストが、シドニーオリンピックでアメリカのメダル数をぴったり当て、他の9カ国あわせてもメダル1つしかずれなかった、と。同じ二人のアテネオリンピックの予想はこちら。
人口と一人当たりGDPが一番大きなファクター。単純だが、結局「才能は、母集団の数で勝負」加えて「金にあかせて練習する」というのが勝利の秘訣なのです。今回、確かロシアだったと思うのだが、今までに比べて水泳のメダルががくんと減り、解説者が「国にプールが少なくてなかなか練習できないらしいです」と言っていた。きびしー。
後のファクターとしては、前回のオリンピックでどれくらいメダルを取ったかの「carry over effect」と、開催国はメダルを取りやすいということで「開催国加点」がある。
これによると
アメリカ93
ロシア83
中国57
オーストラリア55
ドイツ54
というのがトップ5の予想で、日本はウクライナ、キューバよりも下で、メダル19個、うち金6個で15位となっていますが、大幅にはずれてますね。10位以内で大幅にはずれてるのは日本だけ。もう少し下に行くと、べラルースが、予測では35位圏内に入っていないのに、実際には昨日の時点でメダル11個で14位というのもありますが、ま、トップ5で番狂わせは日本だけだな。
何があったのか、日本?
とはいうものの、人口と一人当たりGDPだけだったら、5位につけるのはそれほど不思議ではないわけで、「本来は、これくらいできるはずなのに、今までが異常に悪かった」ということでしょうか。
東京に国立スポーツ科学センターなんていう立派な施設ができていまして、ここでの効果が大きい、と言っている閣僚がいました。スポーツ振興予算も大きくつくようになって、日本もやっと近年になって人口とGDPに見合うくらいの投資をするようになった、ということかも知れませんね。
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オリンピックのメダルとGDPと教育と
渡辺千賀さんのblog経由で、Economistの8月12日号Athenian mathsに関して。 人口と一人当たりGDPが一番大きなファクター。単純だが、結局「才能は、母集団の数で勝負」加えて「金にあかせて練習する」というのが勝利の秘訣なのです。今回、確かロシアだったと思うのだが、…
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メダルの決め手はお金なの?
オリンピックにおける、一カ国当たりのメダルの取得数の決め手は、その国の人口と一人当たりのGDPが大きな要素であるとする研究があるそうだ。
現に、その要素を基準に、シドニーオリンピックでの各国のメダル取得数を、かなりの確率で予想した二人のエコノミストがい…
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『日刊ゲンダイ』曰く、「知ってましたか!? 五輪メダルラッシュの裏に巨額予算」「01年から札束でメダル倍増プロジェクト」だそうで、「JOCは01年、今後10年間でメダル倍増を目指す「ゴールドプラン」をブチ上げ」「文科省は「ニッポン復活プロジェクト」と称してこれをバックアップ。JOCへの補助金を昨年度は20%上乗せし、19億2900万円もの予算をつけ」「JOCはこの中から、金メダルが期待できる競技に約3億3000万円の助成金を分配」「アテネ五輪では柔道、競泳、シンクロ、ハンマー投げ、マラソン、女子レスリング、体操男子、自転車、ソフトボール、野球が“重点助成種目”に選ばれている」とか。
yoshi さんお書きの国立スポーツ科学センターは「総工費はナント274億円」「北島はここの水中カメラプールで泳法解析を行った。体操はここを1年間借り切り、本番と同じ器具を600万円かけて持ち込み、練習を重ねた。総額で3000万円以上つぎ込ん」だそうです。
やっとオーストラリア並になった感じかなあ、、、ちゃんとは調べてないですが。:p
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日本のワイドショー番組の司会者は、
今回からドーピング検査が厳しくなったので、
その結果日本が獲得するメダルが多くなったのではないかと言ってました。
詰り他国の選手は今までドーピングしてたと言うことらしいです。
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中国と同じくらい人口があって、北部では生まれたときから高地トレーニングができて、厳しい修行が大好きで、辛いもの食べてスタミナばりばり。だけどスポーツには縁がない国どーこだ?
なぜだか理由を知ってる方いらっしゃいますか。まわりに聞いたけどアホな答え↓しか返ってきませんでした。
・ヨガと瞑想が好きだから。
・金にならないのに体を動かすのは無駄だから。
・いろいろ、それどころではないから。
・ガンジス川で泳ぐと危険だから。
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yoshi-san, zoffy-san,
なるほど、面白い数値ですね。ありがとうございます。他国と比較してこれまで金をかけなさ過ぎだった、ということなのでしょうか。寂れた地方都市でも体育館だけやたらと立派なのが建設されていて、「困ったことだ」と思っていたのですが、あれで普通、ということなんですねぇ(なのか?)
Nakano-san,
うーん、「日本選手はドーピングしてない」という希望的お国びいきに基づくような気もしますが・・。どうなんでしょうね。
ゆうsan
ははは・・・インドがメダルを取れない理由は「それどころではない」からじゃないでしょうか?90年代半ばに「インド2週間一人旅」というのを以前して、その未開国ぶりに愕然としましたです。はい。ベトナムとかフィリピンとか中国とか、その手の生活レベルを想像していた私の期待が間違っていたのですが。
旅をしたのはちょうどアトランタオリンピックの年だったのですが、現地の英字新聞(道端で、な、なんと2円くらいの超廉価で売ってました。)を読んでいたら、「インドにオリンピックメダリストが少ないことを嘆くコラム」が掲載されていました。「歴代金メダルを取った人はX人しかいない」といった記事。Xは一人だったかも・・・・多くても数名でした。確か。で、その輝かしい一人は、100年位前に、たまたまオリンピック開催地に出張中だった足の速いビジネスマンが「お、面白そうだ」と飛び入りで参加したら一等になった、というのどかなものだったよう。
なお、中国の新聞の記事ゆえ真偽は怪しいのですが、アテネオリンピックでは、インドの選手が金メダルを取ると国から1000万ルピー、加えてサムソンから150万ルピーの賞金がでたらしいです。
http://66.102.7.104/search?q=cache:mgMAv-Ebe-IJ:en.ce.cn/World/Asia-Pacific/200408/08/t20040808_1445124.shtml+India+Olympics+medalist&hl=ja
国民の平均年収が数千ルピーということで、その数千倍。日本の感覚だったらうん十億円、ということ?「どうせとれないだろう」とタカをくくっているのか?しかしなぜサムソンが賞金なんでしょうね。
昔冬季オリンピックを見ていたら、スキーの大回転で、インドの女子選手が「ボーゲン」で滑っていました。友人たちと「これなら私も出られる!インドに移民してオリンピックに出るか」と盛り上がったものです・・・。
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スキーで思い出したこと。
ソルトレイクで中国のスキーフリースタイル・エアリアルの選手は、スキーを滑ったことのない体操の選手だったそうです。あれはバーンと飛んでクルクルって回ればいいだけですから。
北京では雑伎団が大活躍するのでは?とのもっぱらの噂です。
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もひとつついでに。HSBC証券が「オリンピックと日本経済」というリポートを書いたそうです。つまり、「日本のメダル獲得数は景気、株価との相関性が強」く、また、「日本のメダル獲得数は開催後4年(次回五輪まで)の株価指数とも相関関係(45%)がある。例えば、アテネ以前で獲得数が最も多かった1984年のロス五輪(32個)の後にはブル(強気)・マーケットが到来し、獲得数14に終わった1988年のソウル五輪に続き、株価変調の兆しが表れている。その後の株式市場はバブルの崩壊と15年にわたる低迷期を迎えることになる」そうで、「こうした関係が今回も当てはまるとすれば、株価指数は2008年の北京五輪までに100~150%上昇することになる」とか。本当かなあ、、、。
五輪メダルラッシュは株価上昇の前触れか!?(ラジオNIKKEI)
http://market.radionikkei.jp/invest/20040830_02.cfm
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ゆうsan
北京雑伎団による、究極のシンクロナイズドスイミング、なんていいですなぁ。
Zoffy-san,
4年で100-150%上昇ってすごいですね。
今回の経済学者のメダル獲得予想が外れたように過去の推定は将来に適用できるかは微妙ですが・・・。
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