JTPAツアー

先週後半は、JTPAで「シリコンバレー見学ツアー」みたいなものを行い、日本から学生の方を中心に20名ほどが参加した。「キャリアのショーケース」として、シリコンバレーで働くいろいろな人、シリコンバレーの会社、などなどを見てもらう、という目的の企画であった。概要は梅田さんのBlogをご覧下さい。私は梅田・村山両氏と「年取ってから後悔しない人生デザイン」などというタイトルのパネルディスカッションをしたのだが、私たち全員「年取って」というほど年取っていないことを当日はっと思い至るという、なんだかいい加減なオハナシであった。

一応、私からの「とりあえず中年まで後悔しない人生デザイン」のメッセージはこんな感じでした。

1)自分が一体全体何が好きなのか・何ができるのかをヨーク知る、というのが一番大切

ここを勘違いすると悲惨なことに・・・。ちなみに仕事だけでなく人生のパートナー選びも一緒では。「フィーリングのあう人」とか「感じのいい人」「気のあう人」など、抽象的で意味のない表現でしか自分の好みのタイプを表現できない人は自分がわかっていない、と思う。

「感じが悪くて」「気の合わない人」と付き合いたい人などいない。「こういう趣味の人」「こういう家庭環境の人」など、具体的に「どういう人が自分にとって感じがよくて気が合うのか」をあげられなくては。

これはつまり、「自分を知る」ということでもある。(ちなみに私が25才以降「気が合う人」としてあげた条件は「一般的良妻賢母の条件に当てはまらないお母さんがいる。できれば働いている」「気の強い姉妹(できればお姉さん)がいる」これに「異なる二つの環境で育った」が加われば最高、というもの。これは「私が一生働いていく上での最良の伴侶」の条件。)

仕事に関しても「やりがいのあることがしたい」というのもあんまり自分がわかっている感じはしない。他の条件が全て一緒なのにあえて「やりがいのない仕事」がしたい人はいません。もっと具体的でないと。。。。

2)共働きを前提に人生を組み立てる

一人で家族を養い続けるというのは、リスクの高い社会ではとても難しい。シリコンバレーは既にそうだが、日本だってどんどんそうなっている。

シリコンバレーで私の周りを見ていると、みな平均的に10%-20%くらいの期間は失業している。夫婦のうち働き手が一人だと就業期間90%でも、2人だったら、少なくとも2人のいずれかが働いている期間は99%になるわけで、いきなり安定度がアップする。

スタートアップで働く、自ら起業するなど、よりハイリスク・ハイリターンな人生を送るのだったら、共働きによるリスク分散はとても大事。

ただし、「親が非常に金持ち」「結婚相手の親が非常に金持ち」「宝くじに当たった」といった理由で生活に心配ない人はこの限りではありません。

3)若い方が有利

Ants at workのエントリーへのコメントでTomoさんが『やりたいことを職業にできない直接的な原因の一つは「それに気づくのが遅すぎた」ということ』と言っていますが、かなり正しいと思う。もちろん例外はあるのだが、何事も成し遂げるには時間がかかるわけで、一刻も早く始めた人が有利なことが多い。

もちろん、あえて遠回りして意外な二つの経験を積んだために、他の人にできないことができる人もいる。例えば、バイオ系Ph.D.と弁護士資格を持っていて、バイオ関係専門の特許戦略に特化している人、、、とか。が、他の条件は同じで、バイオ系Ph.D.と弁護士資格の両方を取ったばかりの30歳の人と、40歳の人がいたら、圧倒的に30歳が有利。

ということで、時は金なり。

・・・しかしこうして書いてみると、あまりに当たり前なことを言っている気がする。しかし少なくとも「異様に天気がいい」ということだけは、実際来てみないとわからない。もう当地はすっかり夏になった。暑くもなく、寒くもない。青い空、強烈な日差し、涼しい木陰、ひんやりした夜。これだけは、ツアーに来て体験したかいがあったのではないかと思います。

JTPAツアー」への6件のフィードバック

  1. 何をしたいのかよーく知る、というのにはちょっと反論してみます。webのどこかにあったと思うのですが、考えすぎるよりも小さいチャレンジを繰り返すことのほうが大切じゃないか、なんて思います。
    だれも「自分がなにをしたいのか」「なにができるのか」などをやってみるまえから知ることはできないと思います。考え込むまえに、小さいチャレンジを繰り返すことで色々なことを知るのが大事ではないかしら?
    私はまだ25ですが、変な経歴を経てきた結果、人々にアドバイスするのは「とにかく色々チャレンジすること、チャンスを逃さないこと」ですね。
    自分の人生なんだから、上司や同僚のことを気にかけるまえに、自分のためのチャレンジを怠らないでほしいです。色々と動き回っていれば、おのずとチャンスはやってくると思います。

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  2. araiさん
    あー、言葉足らずでした。その通りです。25歳の方には、全くその通り!!です。
    というのも、1)には年齢条件がありまして、30くらいまでにはなるべくわかっておきましょうね、というおもの。40になると、もはや家族もあったりして後戻りはあんまりきかないので「一旦引退してから、もう一度がんばろう」という感じになることが多い、という話を当日も梅田さんもしてましたが。
    というわけで、30までに大体わかるためには、それまでにいろいろトライしてみて「あ、これは好きだけどできない」「あ、これはできるけど大嫌いだ」「お、これは割りと好きでしかもできる」みたいなことを実際の体験から感じ取っておく必要があると思います。
    というわけで、若いときのチャレンジは自分を知る上でもとても大切。でも、ひとつのチャレンジをできれば最低3年続けることをお勧めします。あんまり短い経歴がちゃかちゃかあると、周りから低く評価されてその後の仕事が難しくなるということもあるし、それ以上に3年やって得られるものというのは本人にとってもかなり磐石。私自身それより短くて辞めた仕事もあった上で、「やっぱり適正期間は最低3年かな」と思います。石の上にも3年とはよく言ったもんですね。

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