リアルタイムテレビ

昨日、TivoとNielsenが提携して、100万人超のTivoユーザがどんな風にテレビを見ているかのデータを解析すると発表。Reuter’sのTiVo in TV audience research pact with Nielsen

一方、先週日曜はSuper Bowlだったのだが、そのハーフタイムのショーで、Justin TimberlakeがJanet Jacksonの胸元をガバッと開いたら、胸が片方ペロンと露出、という事件があった。太陽マークのニプレスはちゃんとつけてたそうですが。私は友達の家でSuper Bowlを見ていて、ハーフタイムのショーも片目で眺めていたのだが、そんな「事件」があったとは全然気が付かなかった。しかし、世間的には大問題になって、Watergateをもじって、Nipplegateとまで呼ばれ、テレビ局を管轄とするお役所、FCCの調査まで入る事態に。

ちなみに、この「ペロン」は、Tivoの歴史上最多リプレーの瞬間だったそうだ。
TiVo: Jackson stunt most replayed moment ever

このニュースを聞いて、「そういえば、うちのTivoも、私がどんな風にテレビを見ているか吸い上げているんだった」と改めて気が付いて「エー気持ち悪い(creepy)」と思った人も多いという記事もあった。Tivo側は
「While conceivably, TiVo could investigate an individual’s viewing habits, it doesn’t, a spokesman said. But it does occasionally mine data from a random sampling of 20,000 homes viewing a particular program」
とのことで、「個々人のテレビの見方データも取ろうと思えば取れるけど、そうじゃなくて、ランダムに2万世帯を選んでデータを吸い上げて、その総計調査してるだけ」とのことですが、やっぱり「エー気持ち悪い」という感じはぬぐえない。

一方、今週末のアカデミー賞の発表では「またこういう変なことがあっては大変だ」と、全放送を5秒遅らせて放映するという過激な解決策に出るそうだ。
CBS Using Tape Delay on Grammy Telecast

何か変なことをしでかすヤカラが出たら、5秒間の間に処理するということであろう。が、どうやって処理するんだろうか。「黒い丸でカバーする」というくらいだったらかわいいが、「まるで何も問題が起こらなかったかのようなCG映像で修正される」てなことになったらかなり怖い。みんなが現実のリアルタイムだと思って見ているものが、実は5秒だけ遅れている、というのはなんだかシュールな世界ではないか。「過去」を「今」だと信じさせることができれば、相手が「未来」だと思うことを変更できることになる。たとえ5秒でもそれは怖い。

犯罪者が、犯罪を犯す一瞬前に捕まえてしまう、というシステムを導入した未来社会のMinority Reportという映画もありましたね。

***

ちなみに視聴率調査ではこんなデバイスを開発している会社もあります。
Arbitronという会社のPortable People Meter
。携帯デバイスを持ち歩くと、それがテレビやラジオからの微弱電波を受けて、何を見たかを記録。一日一回まとめて電話回線経由で送信、というもの。えっ、これ以外の方法はどうやって視聴率調査をしてるかって?いまだに郵送・手書き記録というレトロな手段が多用されているようですよ。うちにも2年ほど前に、郵送調査依頼が来ました:-)というわけで、冒頭のTivo Nielsen提携はかなり画期的技術の進歩。アバウトなデータで勝負してきたNielsenがこういうことを始めるということは、やっぱりインターネットの「クリックスルーの数、ページビューの数が一つ一つ数えられちゃう」という緻密さに負けたということかも。

リアルタイムテレビ」への3件のフィードバック

  1. フフッ、今日のはオンとオフが紙一重な感じですね。:p
    >全放送を5秒遅らせて放映する
    って似たような話は最近トム・クランシーか誰かの小説で読んだような気が。戦争相手の国がチェックしてるCNNみたいなTV放送にその時間差を利用してニセ映像を流してダマすみたいな。

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  2. アメリカのテレビ局のニュースでは、ジャネットのあの部分を(健気に?)修正して放映してましたが、カナダ国営放送CBCでは、なんの修正もなくそのまま(何遍も!)放映されてましたよ〜ん。お国柄って違うのね。カナダって「5秒」送らせる必要のない国なのか。

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  3. Zoffyサン、OnとOffの分け方、悩ましいんですよね。時々後でこっそり変えたりして:-( もしかして、分けていること自体、「仕事は仕事でまじめにやってるんだよ」という言訳がましい感じかな、とか思ったり。
    ゆかサン、お久しぶりです。お国柄、ありますよね。アメリカの潔癖症はちょっと行き過ぎだと思います。昔フランス人と結婚して、フランスのインシアードで先生をしているカナダ人が
    「フランスではアメリカのように性的表現をののしり言葉として使う習慣はない。彼らは性的にマチュアだからだ。例えば、Fuck your motherとフランス人に言ったら、No thanksとか、Why should Iといわれておしまいだろうな」
    と言っておりました。カナダですら違うんですね。勉強になるなぁ。

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