Napa、行って来ました。

長靴をはいた犬。Napaの隣の隣の隣町、St. Helenaのコーヒーショップで。
我が家からは車で2時間半くらいなので、東京の感覚だと逗子・葉山に週末行くという感じか。Napaのよいところはメシが旨いことである。初日はTerraで夕食。曽根ヒロさんという日本人のシェフが同じくシェフのオクサマと運営している。石造りのレストランは表に看板もなくいい感じ。料理は、和風テイストのフレンチで、ちょっと箱根のオーミラドー風。豚の角煮と牡蠣フライの前菜とか。どれも凝ってて美味であります。
翌日はSt. Helanaのダウンタウンにあるビストロ、Marketでランチ。夜はFrench Laundryの系列のBouchonへ。French Laundryは予約を入れるのが大変なことで知られるレストラン。一度サンフランシスコの投資銀行に勤める友達が、「会社の自動再ダイヤル機能を電話をかけ続けてやっとランチの予約が取れた」と興奮していた。Bouchonは、オイスターバーの付いたビストロ。ちょっとごちゃごちゃした感じも含めて雰囲気は大変よろしい。でも期待したムール貝のワイン蒸はムール貝が小さすぎて食べ難いのと、白ワインがきつすぎてイマイチ。隣のテーブルのラムは旨そうだったが。
St. HelenaにはCIAがある。といってもスパイ活動のほうじゃなくて、料理学校でCulinary Institute of Americaの略。アメリカでは有名で、石造りのこれまた美しい校舎に入っている。近隣のレストランのレベルが高いのは、この学校のせいもあるのだろうか。テイスティングに立ち寄ったPeJuワイナリーのオヤジは
「このあたりでまずい食事を出したらすぐつぶれる。競争が激しいのだ」
と言っていたが。
ワイナリーはPeju、Trefethen, Pragerに行く。
Pejuはプレミアムワインのみの生産で、店舗には殆ど出荷しておらず、95%がレストランへの直卸・・・・という観光客的の心に響く殺し文句により、テイスティングの後、2000年のCabernet Sauvinignonを買う。
Pragerは、ウェブサイトのローカルなノリそのままの家族経営ポートワイン屋。一応普通のワインも作っているが、テイスティングしたCabernet Sauvignonは一口飲んでダメ。が、ポートは中々よろしい。でTawny Portを買う。Pragerのテイスティングルームには、「25年間放置したままの窓」があって、くもの巣が張り巡らされている。これがホントの「web site」ということで、インターネットのホームページにもその窓の写真が載っている。年季の入ったダジャレである。
Pragerの主に、「Napaでは子どもにもワインを飲ませるのか」と聞いた。
アメリカでは未成年(=21歳未満)の飲酒に異常に厳しい。宗教のせいもあるのかもしれないが、それ以上に、車社会なので、未成年が酔っ払って運転すると危ないからだ。しかし、ここはNapa。ワインの味もわからないようでは、ワイナリーの跡継ぎになれない。
Pragerの主の答えは
「もちろん飲ませるとも」。
しかし彼の子どもはワインが嫌いなんだそうだ。「何歳」と聞いたら「4歳」と。それは嫌いだろう。無理するなよなぁ、という感じ。
Trefethenは、かなりメジャーなワインだが、やっぱり「ワイナリーに来ないと買えないワイン」というのを揃え、てぐすね引いて観光客を待ち構えている。すっかり乗せられて、1998年のReserve Cabernet Sauvignonと1997年のLibrary Selectionなる Chardonnayを買ってしまった。
TrefethenではDry Rieslingがあったのでさっそっく購入。珍しいからだ。アメリカってRieslingやらGewurztramminerといったワインにトンとお目にかからない。あっても大抵ドライではなく滅茶苦茶甘い。TrefethenのテイスティングカウンターにいたMichaelいわく、
1)アメリカ人はRieslingやGewurzは甘い二流ワインだと思っている
2)だから、安くしか売れない
3)Napaの土地は高いので、この二つを作っていては元がとれない
ということなのだそうだ。
シリコンバレーで財を成した人がNapa近辺のワイナリーを買って隠居する、というのはよく聞く話。Napaは「シリコンバレーすごろくのあがり」みたいなところなのである。それで土地が高騰した。このバブルが弾けないと、Napa RieslingやNapa Gewurzにありつけないのか。
あとNapaに行ったら寄ってみるとよいところとしてはOakvill Grocery。何の変哲もない外見の店だが、旨いチーズとハムとバゲットなどが調達できる。(Oakvill Groceryは、Stanford大学のすぐ横にあるStanford Schopping Centerにも支店が入っている。)最近、加えてNew Yorkのハイエンドスーパーマーケット、Dean & Delucaもできた。ここのワインショップは壮観。Napa近隣のワインがこれでもか、というほどありますです。はい。
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Dean & Delucaのワインショップ。この写真の奥左手に、見えているよりさらに広いスペースがある。
NapaからCalistogaという街にかけて、一本道がメインにある。その脇にこうしたワイナリーやら店やらが軒を連ねている。みなワイナリーからワイナリーへとテイスティングのはしごをしているので、車はみんな蛇行運転・・・・なハズはありません。そんなことしたらすぐ捕まるので、気をつけましょう。