PeopleSoftとM&A

PeopleSoftがアナリスト向けの発表をして、ドラスティックな人員削減と、華々しい利益ゴールをぶち上げた。
CNet:PeopleSoft details layoff, product plans
San Jose Mercury:PeopleSoft to trim up to 1,000 jobs

もちろんOracleの敵対的買収対策である。アメリカの会社経営というのは緊張感がある。Oracleに買われるより、PeopleSoftとして存続した方が、ずっといい、ということを株主にアピールしようと必死なわけで、Conwayは「If there’s ever been a better opportunity for a software company, I’ve never seen it」と。そこまで言うか。しかも、「なるべくがんばります」では誰も納得しないので、従来以上の数値目標を掲げざるを得ない。掲げた以上、そこに向かって走っていくしかない。

前にも書いたが、Oracleは競合であるPeopleSoftを叩き潰すためだけに買収をしようとしている。Larry Ellisonは、「一旦買収したらPeopleSoftの製品は全てつぶして、人も全員切り、顧客ベースだけ頂く」と公言しており、それを受けてPeopleSoftのCEOのConwayは「『お前の犬を10ドルで売ってくれ。すぐ撃ち殺すから』といわれているようなものだ、誰が売るか」と応戦。(対してEllisonは、「Conwayと、Conwayの飼い犬が一緒にいて、どっちかを撃ち殺すとしたら、それは犬じゃないのは確かだ」などとさらに応戦。。。子供みたいだ。)

「Conwayは一度Oracleに身売り話相談に来たんだぜ」などとLarry Ellisonはインタビューで暴露してConwayを激昂させたりしているようだ。ちなみに、Larry Ellisonは突然Tom Siebel(Siebel Systemsの社長ですね)に電話して「うちのCRM部門のトップにならないか」と言ったこともあるという噂だ。この3人はみなOracleで直属の上司部下で働いた関係。

かようにOracle人脈(特にセールス出身者)はシリコンバレーのエンタープライズ・ソフトウェア業界を牛耳っているのだが、しかし、これはまたこの産業の弊害にもなっているのでは、という説がある。というのも、Oracleといえば、営業同士の競争が厳しいので有名。が、それゆえにOracleのセールス出身者は成功者としての強烈な自負心を持つのに加え、周囲からのrespectを集めている。そうした人たちが、「成功体験者」としてOracle流セールスプラクティスをシリコンバレー全域に広めた。おかげで、「エンタープライズソフトウェアのセールスといえば、攻撃的でうかうかしていると食われてしまう」という認識が客側にも根付いてしまい、セールス活動が闘争的になりがち、というのは知り合いの嘆き話。。。

余談だが、Larry Ellisonといえば、Charlie’s Angelに出てくるサウナで殺されてしまう少々間抜けな役の男は、明らかにEllisonがモデル。大金持ちで、ハイテク企業の社長で、日本趣味、傲慢だけどちょっとギャグ、というもの。本もののEllisonは日本で女子大生と遊ぶのがお好きという噂もある。京都で芸者さんと遊ぶ会をセットしようとしたら、芸者より女子大生がいい、と言われたとか言われないとか・・・・・。噂は噂なので、鵜呑みにしないで下さいませね。

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