MIT Stanford Berkeley Nanotech Panel

昨日、スタンフォードで行われたナノテクのパネルディスカッションに行って来た。3つの大学の共催イベントで、Nanotech Business Panel, What are Fortune 500 Companies Doing in Nanotechnology?という長ーいタイトルなのに加えて、イベント案内のURLもwww.mitstanfordberkeleynano.orgと、あしびきの長々し夜をひとりカモネムと百人一首してしまいそうである。大盛況で500人くらいは来ていた。

6-9時というイベントだったので、6時半ごろ会場についたのだが、イベントは7時からでそれまでは表でネットワーキングという予定になっていた。昨日は40度近い気温で異様に暑かったこともあり、人と話すのが面倒だったので、「6時半にはレジストレーションも終わってパネルディスカッションも始まるはず」と見計らって行ったのに。30分も、テンションあげて知らない人とネットワーキングトークしなければならないのか、と内心舌打ち。結局、3年計画で日立に買収される途中のIBMのハードディスクドライブ部門で働くペルー人のエンジニアの人とか、面白い人と話ができたのだが。ネットワーキングイベントって、こういう感じのことが多い。実際いろいろな人と会って話してみれば、結構楽しかったりするのだが、そこに行くまでは気が重かったり。(このあたりで行われるイベントの場合、ほとんどの場合知り合いに出会うということもあって、行ってみれば何とかなるものではある。)

この間空港の本屋で「Brag!」という、どうやって嫌味にならずに上手に自分を売り込むか、というハウツー本的なものを買って、飛行機の中でざっと読んだのだが、その中で「何千人もの観客に対してスピーチするより、ビジネス上の付き合いで出るカクテルパーティーが怖い」という人の話が出てきた。知らない大勢の人とそれほど内容のない会話(small talk)をするのが嫌だと思っている人はたくさんいるんだ、とほっとする。

もとい。

パネルのモデレータはナノテクではもはや定番のDraper Fisher JurvetsonのVCのSteve Jurvetson。スタンフォードでEEの学部を2年半という短期間で1番で卒業、さらにEEのマスターとMBAもスタンフォードで取った。数年前にsuper top tierではないものの、その次ぐらいに位置するであろうVCのDraper Fisherに招聘され、自分の名前も社名に加えて中核メンバーとなる。今では「まだまだサイエンスじゃないの」と皆が疑う中でナノテク投資に邁進していることで知られている。年は私と同じくらいのはず。同じ年といえば、90年代にCiscoで激しいM&Aを繰り広げて注目を浴びた現同社SVPのMike Volpeもそうだ。彼もスタンフォードのMBA。両親はイタリア人だが日本育ちなので、日本語ぺらぺらである。(私は個人的には弟のNick Volpeしか知らないのだが。Nickもスタンフォードのビジネススクールだった。)いずれも±1歳くらいであろう。こういう人が身近にたくさんいると、花でも買って妻と親しみたくなるが、妻がいなくて実行不能なのが残念である。(参照:啄木)

さて、昨日のコンファレンスでは、HPのSenior FellowのStanley Williamsがこんなことを言っていた。将来ナノテクを目指したいと思う人へのアドバイスである。
「ナノテクはbio, chemistry、material science, computer scienceなどの複合領域。いったい何を専攻したらよいのか、という質問をよく受けるのだが、答えは『どれでもいいから、とにかく一つ選んで”become really good at it”。後は、journalismでも勉強して、コミュニケーションを学んで欲しい。』ということ。異なるバックグランドの人たちが協業しないと実現しないのがナノテクだが、皆それぞれ出身領域によって考え方も使う言葉も全て違う。それを融合するのがHPのナノテク研究で最も難しいところだ。自分と違う思考回路の人たちに自分の専門領域を理解してもらうコミュニケーション能力が最も重要だ」と。

FYI….

MIT Stanford Berkeley Nanotech Panel」への2件のフィードバック

  1. いや確かに。私、パーティやネットワーキングイベントは戦場だと思いますよ。かなり行く前にテンション上げる必要があるもん。ま、行く前は元気なくても会場に入ってしまえばハイになって訳わかんないジョークとか喋ってたりするもんなんですがね。でもそういう時は帰ってきてからの反動もあったり。
    一番疲れるのはハズレな人と喋ってしまったとき。何がハズレかいというと、エアポートで売ってる本で読んできたようなパターン化した話する人とか、なんでもgeneralなトピックスに均してしまう人、そして最悪なのは仕事の愚痴系の話が吹き出てくる人。(状況を考えたらそんなネタは自爆モノなのにね)
    ジャーナリスト的には、いろんなネタ振ってみて相手がリアクションでチョロっとでも面白い話出してきたらそこから突っ込んで深く聞き出すというのが通常の手順なので、上記3種は最悪。ROIが0なのです。

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  2. 帰ってきてからの反動、わかります。私の場合、そういう時は、漏電してdepleteしちゃった電池に自分がなったような気がします。
    疲れる、というのとは違いますが、私が苦手なのは「なるべく得になりそうな人と話そう」とソワソワ目線が動き続けて、そういう人が視界に入るなり、「excuse me!」と脱兎のごとくいなくなっていく人ですね。。。。

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