半導体産業のこれから

Churchill Clubというシリコンバレーのテクノロジー・ビジネスのフォーラムが開催する 2003 Annual Semiconductor Forecastから帰ってきたところ。最近ちょっとばたばたしているのと、体調がイマイチだったので、最後まで行こうかどうか迷ったのだが、結局「やっぱりいこう」と思い直して、パネルディスカッションの始まる直前に滑り込んだ。会場は、オフィスと自宅のちょうど中間くらいにあるHyatt Rickeysというホテル。こうしたコンファレンスが近場で頻繁に行われていて、軽い気持ちであれこれ参加できるのがシリコンバレーで働く強み。

コンファレンスに行く前は、スタンフォードのビジネススクールのライブラリーに行って、ちょっと調べ物をしていたのだが、大学のファシリティーが使えるのも便利。各種のanalyst reportから、有料データベースなど、幅広く揃っている。ソファーもあって、ゆっくり考えごともできる。ビジネススクールは、卒業生だったら無料で図書館が利用できるし、工学部の図書館は一般に開放している。キャンパスでは、かなり専門性の強いセミナーも、無償か、そうでなくても手軽な金額でちょくちょく行われている。

経済は、基本的には労働力(人間)か、資本の投下量でその発展が決まる。当たり前だが、1人より2人働いた方がたくさん成果が出る。設備投資をすればもっと成果が出る。ところが、労働力も資本投下量も一定でも、地理的に近いところに似たような産業が集まると、その集積だけで相互作用が働き、相乗効果的にその産業が発展する”network effect”が起こる。これがシリコンバレーが発展してきたポイントの一つとされているのだが、実際こうして容易に業界情報にアクセスできることもnetwork effectの現われと言えるだろう。

パネルディスカッションが終わって会場を出ると、9時ちょっと前だったのだが、まだ西の空が明るかった。夏至を前に、そろそろ夜8時半までスポーツができるシーズンになってきた。これもこの辺に住むよいところ。

ちなみに、パネルディスカッションでは、パネリストが皆これから1年間上がる株、下がる株を選択したが、同じSilicon Laboratoriesについて、Morgan StanleyのMark Edelstoneはがあがるといい、Crimson VenturesDrew Peckは下がると宣言。モデレータのCharles River VenturesBill Taiはデジタルカメラ向けのメディアカードなどを作っているLexarがあがり、embed用開発ツール・ソフトのWind Riverがembedded Linuxの流れに抗うことはできず下がる、と。さて、どうなるでしょうか。

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