シリコンバレーの日本人とハワイの人種差別

今年の3月号までの2年間、NHKの語学口座のテキストにエッセーを書いていた。で、去年の初夏に「日本人がシリコンバレーでどう見られているか」と「ハワイの白人差別」の話をからめて書いて、ボツになったことがあった。というか、あまりにあちこち削除指示が出て、それくらいだったらというので全然違う話を0から書いたのだった。

今読んでみたら、「確かにこれをNHKの出版物に書こうとした私が愚かであった。NHK出版さんごめんなさい」と反省。というわけで、自由なblogでご紹介。

以下ボツ原稿に、URLや補足情報をちょっと足したもの:

シリコンバレーの日本人とハワイの人種差別」への8件のフィードバック

  1. 日本に住んでいると自分が日本人であるという意識はあまりないですが、
    外国に旅行に行ったりすると自分では意識しなくても周りからは日本人(アジア系)と見られているように感じます。
    自分が知らないうちに日本という看板を背負ってるんですね。自分では意識しなくても。
    日本人全体の評判を下げるのも上げるのも、一人一人の積み重ねかもしれないですね。

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  2. 「酔っ払ってクダを巻く日本人の姿を見て」というのは、
    「日本人のイメージ」(http://www.web-nori.com/columns/020526.html)
    のような文章を読むといかがなものかと思います。
    そうしたoffの場よりやはりonの場の改善こそが先決だと思います。
    あと、ずっと楽しく読ませていただいているのですが、少し前からOpera6.05Jで閲覧した場合、リンクが利かない状態になっています。「続きを読む」を押さずにいられない読者としては困った状態ですのでお知らせまで。

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  3. kengo-san,
    私は、日本人であるということは、否定することも宣伝することもない、私の基本属性の一つ、というくらいに考えています。「一人一人が看板をしょって、、、」というのもちょっと荷が重いですが、「誰に対しても偉ぶらない」というのは、何人であるか以前に、人間として誰もが大切にしなければならない品性ではないのでしょうか。
    yomoyomo-san,
    日本の社会では、『「成功」には「偉そうにできる特権」がもれなくついてくる』と、私の知らない「正しいビジネスマン魂の契約書」に書いてあるのではないかと疑っています。
    私は、この状況の改善にはかなり悲観的で、多分無理なんじゃないかなぁ、と。それで、「飲んでクダを巻こう!」という提案に。結構まじめにそう思ってます。
    今日、あるアメリカの人とランチをしました。彼が日本に出張に行って、とある日本の会社(A)の人の紹介で、別の日本企業(B)と打ち合わせをしたら、(B)企業の部長が開口一番(A)社の人に対し「何でこんなのつれてきた?」と言ったそうです。私の知り合いは実は日本語ぺらぺらなんでわかっちゃったんですが。いやはや。
    それから、yomoyomoさんご指摘の問題は「operaではspan要素が動作しない」という問題のようですが、どうしたら解決できるかは今のところ不明・・・申し訳ありません。

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  4. 1990年のcensusですと、ハワイの人種構成は日系人とコーカシアンが24%づつで伯仲、ハワイ人との混血が18%、フィリピン人が11%、中国人が6%だそうです。混血をどう分類するかで配分が変わってくるのかもしれません。(2000年のcensusのデータは見つかりませんでした。)
    なお、アメリカにおける人種差別は階級の問題とも密接に絡んでて、一慨に人種だけで差別しているわけではないような印象があります。ハワイでは確かに富裕層、高学歴層は日中韓の人が多く占めていますが、白人が全くその層に居ないわけではないですし (一方、その他のアジア諸国から出稼ぎ的に来ている人も多いわけで、「アジア」とひとくくりにも出来ません)。ただ、私自身は上流層と密接なつき合いがある訳ではないので、本当のところはわかりません。

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  5. shiroさん
    詳しいデータありがとうございました。ほぼ私の理解通りでしたが、Philippinoの方が中国系より多いんですね。これはちょっと落ちてました。すみません。ご指摘ありました混血ですが、その中には日系人が相当含まれると思います。(個人的にも、私のダンナ側の親戚・友人に日系の混血がたくさんいます。)
    このネタはちょっとトリッキーというか、エッジーで、私が本当に言いたかったことは、
    「日本人には、『白人コンプレックス』みたいなものがある人がいるが、実は日本人が白人に対しても差別する側に回っている土地もある。「差別を跳ね返そうとする弱者の発想」ではなく、本当は、世界No.2の超大国として、「強者としての弱者への思いやり・注意」を払うのが重要になってきている。「偉そうにしない」というのもそのひとつ。。。」
    ということだったんですが、エッジー過ぎ&言葉数・説明が少な過ぎですね。これで本一冊書くくらいの言葉を尽くさないと誤解されるメッセージでした。反省。

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  6. >日本人には、『白人コンプレックス』みたいなものがある人がいるが…強者としての弱者への思いやり・注意」を払うのが重要
    あ、そういうことなら良くわかります。鎧をつけるのではなく、個人対個人でつき合えるようになれるかが大事ですね。
    フィリピン系の人は移民1~2世というところなのかもしれません。以前の会社で頼んでいた清掃業者のスタッフはほとんどフィリピン人でした。タクシードライバーにも多いみたいです。「もう何年も帰ってないよ。チケット高いからね。もう少し稼いだら一度帰りたいなあ」みたいな話をされたことも。

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  7. 全然関係ありませんが、私の日本のおじの一人は見た目が国籍不詳で日にやけており、ハワイ側の親戚に「Chika’s Hawaiian looking uncle」と呼ばれていす。
    “Hawaiian”の定義はあいまいなんですが、聞いたところ「ハワイで観光客用のバスを運転しているような雰囲気」だそう。ローカルの人たちが言うんだから間違いありません。
    おじは、若い頃はポーランドのワレサ議長に似てたんですが、だんだん東欧から東南アジア顔に転化し、さらに最近は「南の島でその日暮らしをしているようなルックス」になってきています。稲川淳二さんに似ているという説もあります。この転移のベクトルからすると、今後長生きすると、やがては南米風になるのかもしれません。
    そういう私も、フィリピンで「君はCitibankの窓口で働いている人だね。僕よく行くんだよ」とショッピングモールで話しかけられたことがありました。アメリカやパリでは道を聞かれ、タイではタイ語で話しかけられ、JALやANAの客室乗務員さんには英語で話しかけられます。
    そんな私のテーマソングは、なつかしの久保田早紀「異邦人」です。

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  8. 今日香港出身の仕事仲間とランチをしていて、「日本人は地位が上がるとarrogantになることが多いんだけど、中国人はarrogantになるかな」と聞いたら、「うーん、arrogantじゃなくて、rudeになることが多いね。」と言われました。結構納得。

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