自動的専業分業アリ社会

今朝は"Ants at Work: Organization Without Management"という7時半からの朝食セミナーに行ってきた。スタンフォードのFaculty Clubで毎月行われてセミナーシリーズの一つ。今回は同大学の生物の教授、Deborah M. Gordonの20年のアリ研究の成果の発表。誰でも参加できる(有料だが)。

かなり前からすごい楽しみにしていた。昨日など
「はっ、もしかしてあのセミナーは今日だったのでは」
といつもより早く目が覚めてしまったくらい。Biographyにも書いたとおり、動物生態が好きなので。(今日のは昆虫ですが。)

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ばい菌回路

IEEE(アイ・トリプル・イー。世界に38万人の会員のいる電子・電気工学協会)の会報、Spectrum11月号のGerms that Build Circuit (IEEE会員オンリー・・・だと思います。申し訳ありません。)

「ばい菌で半導体回路を作る」という研究についての記事。半導体は、ムーアの法則にしたがってどんどん小さくて高性能になっているけれど、そのうちに、いくらなんでも今の製造方法ではミニチュア化の限界がくるということで、次はナノテクやバイオを応用しようという動きが進んである。
「DNAをいじって、自動的に回路が生えて来るようにしよう」
とか。植物園じゃないんだから、、、という感じだが、真剣です。

この手の話を聞くと、いつも不思議に思ったのが
「原料の生物が死んじゃった後の回路はどうなるんだろうか」
ということ。しかしこの記事を読んで納得。生きてるまま回路として使うわけじゃないんですね。。。あたりまえか。

とがったロケットのような形のウィルスを基盤にくっつけて、その後半導体結晶でコーティング、一気に熱して中身のウィルスが死んだ後は、外側のコーティングだけ残って、極細の回路ができる、というしかけ。

原理はこんな感じである。

Here’s how it works: first, a solution of bacteriophage is poured onto a piece of crystalline semiconductor. Then the chip is rinsed. Most of the viruses are washed away, but a few stick. This sticky subset is removed from the chip, allowed to multiply (by infecting bacteria with them), poured back onto the chip, and then subjected to a more stringent (that is, more acidic or more basic) wash. After several cycles in which the wash becomes stronger and stronger, the viruses sticking to the wafer are those whose peptide coats have a tight fit to the semiconductor crystal.

Belcher and her students have since shown that engineered viruses not only stick to semiconductors but can also be made to form nanometer-scale semiconductor crystals themselves. When mixed with precursor chemicals containing a semiconductor’s elemental ingredients, the virus’s engineered peptides act as a template, hustling atoms into the same crystal structure to which the peptides were engineered to bind. The result is an organic/inorganic hybrid: viral particles, 7 nm wide and 850 nm long, sporting 2- to 3-nm semiconductor crystals wherever the engineered peptide is found.

1)GaAs(ガリ砒素)やInP(インジウム燐)など、半導体に使われる特定の素材にくっつきやすいウィルスを遺伝子操作で作る。

方法は意外に原始的で、ウィルスをくっつけたい素材の上に載せて、ざっと洗い流す。素材の上に残ったウィルスを集めて、増殖させる。で、また同じ素材の上に載せて、洗い流す。これを何度か繰り返すと、その素材に強力にくっつくウィルスに「進化」する。

(この進化過程の音楽付きアニメーションがここで見られます。下は出だしの画面をキャプチャしたもの。このアニメーション、いきなりファンキーな音楽で始まりますのでご注意。)
phage.JPG

2)ウィルスはまた、自ら半導体素材を作り出すように「進化」することも。周囲に原料となる元素を撒くと、それを集めてきて、ちゃんとGaAsやらInPやらの鎧を作り上げる。

***

攻殻機動隊もびっくり、であります。ウィルスが半導体に進化できるのだったら、人間だって、地球にガリウムとか砒素とかがあふれていたら、みんなガリウム砒素で覆われた体に進化してたかもしれないわけで。環境の成分次第では、誰でもそのままマジンガーZだったり。

また、「回路用の生物がどんどん進化して、人類の敵になったら」という、SF的心配もないではないが、この際それはそれで見ものである。ガリウムアーセナイド対インジウムフォスファイドの戦い、という具合に、敵同士をぶつけることもできるかもしれないし、、というのはゴジラ対モスラの発想か。

ちなみに、この研究をしているAngela Belcherは大学では分子生物学を専攻、Ph.D.は物性化学、ポスドクは電気工学という「歩く三位一体」みたいな人である。IEEE Spectrumの同じ号には、BioEE:The Next Job Frontierと題して、「Belcherのように、バイオもわかる電気電子工学エンジニアが今後は求められる」という記事も載っていた。彼女のような人材は、少なくともしばらくの間、インドや中国にアウトソースされることはないであろう。

まだ学生の皆さん、がんばってください。

金の切れ目が命の切れ目?

Chicago TribuneのRetirees rocked by health cost surge

高齢者向けの、処方箋薬用保険の保険料が上がっている、という話。アメリカでは65歳以降は、Medicareという皆保険になる。しかし、処方箋はカバーされず、自分で別途処方箋薬用保険を買うか、実費で薬を買う必要がある。(薬は、日本よりずっと高い)。長らく会社づとめをしていた人は、その会社の保険が退職後も適用されるが、自分でも保険料の一部負担をしなければならないことが多い。で、その保険料が最近高騰している。

記事にはこんな人たちの例が:

  • NCR(大企業です)で40年働いた60才の人。今年の処方箋保険料は月100ドルだが、来年には231ドル、2005年には620ドルになる。2005年時点で、年金の3分の1以上が保険料に消えることになる
  • 別の老夫婦は年間の処方薬にかかる費用が8000ドル、90万円。処方薬が安いカナダまで買いに行っている。

  • 求人情報

    IP Infusionというルーティングソフトの会社がSan Joseにある。日本人の吉川さんと石黒さんという人がファウンダーで、2千万ドルほど資金調達をし、今では60人ほどの社員がいて、売上げも上がっている。投資家の中にはIntelもいて、スタートアップとしてはかなり成長した中堅どころ。

    (吉川さんと石黒さんについては、JTPAでインタビューしたものがこちらにあります。)

    「中堅どころ」になれるスタートアップは相当に限られている。多くが「スタートしてアップした」ところで力尽きて藻屑化する。つまりIP Infusionはかなりいい線いっている、ということ。

    しかし、それにも関わらず、「IP Infusionで、日本でのクライアントサポートのためのFAEを探しているのだが、全然見つからない」と吉川さんが嘆いている。(FAEってなんだ、という方もいると思いますが、そういう人はこの求人のターゲットにはならないということなので、「何か技術関係のスキルのいる仕事なんだな」くらいに思ってください。)

    求人内容はこちら

    さて、ここでお願いと質問が。

    お願い
    我と思わん方は是非応募してください。
    我と思うかもしれない知り合いのいる方は、是非この求人情報を教えてあげてください

    質問
    原因は下記の3つのどれだと思いますか?

    1) 求められているスキルを持った人は日本に殆どいない
    2) 人はいるが、この求人情報がいきわたっていない
    3) 人はいて、求人情報もいきわたっているが、よくわからないシリコンバレーのスタートアップの社員になりたいと思う人がいない

    原因次第で解決方法も違いますね。

    それ以外に、どうやったらいい人が見つかるのか、アイデアのある方はコメントしてください。

    ではよろしく!

    David Bowie証券化

    前に村山さんがblogでDavid Bowieが自分のロイヤリティ収入を証券化した話をかいていたけれど、Economistにその顛末が載っていたので。

    Star-struck:Share in your idols’ success

    In 1997 bankers issued bonds backed by future sales of music by David Bowie, a British singer. In exchange for the temporary music rights to 25 of his albums, Mr Bowie received $55m. Investors got an 8% yield on bonds rated at investment grade.

    60億円くらい集めて、投資家には年利8%の利回りということで、結構まとも。でも今は、最近のCD売上げの全般の落ち込みのせいでDavid Bowieの売り上げも落ちているので、Moody’sがBowieボンドの格下げを検討中とのこと。

    記事の締めくくりは、「アーティスト一人とか作品ごとというのはリスクが大きすぎるので、たくさんまとめてポートフォリオにしたら証券化できるかも」ということでした。はい。

    では。

    LinkedIn2

    昨日のエントリーLinkedInの話をしたが、偶然にも今日のSan Jose Mercury Newsのビジネス欄一面はLinkedInのパテントの話。Social networking a tech battleground

    「知り合いの知り合いは知り合い」という「知り合いネットワーク」をシステムで管理・推進しよう、というウェットなんだかドライなんだかよくわからないsocial networkingが最近バブル的話題を呼んでいる。その最初の先駆者Six Degreesは早々につぶれてしまったのだが、ここが持っていたキーパテントが競売にかかったところで、Yahooを含む20社がビッド、LinkedInと、同業他社のTribeがコストを折半して70万ドルで落札した、というのが記事の内容。

    問題のパテントはNo.6175831、ということで、US Patent and Trademark Officeのデータベースをちらっと検索するとこんな内容

    概要はこんな感じ。

    A networking database containing a plurality of records for different individuals in which individuals are connected to one another in the database by defined relationships. Each individual has the opportunity to define the relationship which may be confirmed or denied. E-mail messaging and interactive communication between individuals and a database service provider provide a method of constructing the database. The method includes having a registered individual identify further individuals and define therewith a relationship. The further individuals then, in turn, establish their own defined relationships with still other individuals. The defined relationships are mutually defined.

    これでは、殆どのsocial networkingサービスが含まれてしまいます。

    ということで、冒頭の記事には、LinkedInの競合のVisible PathのCEOのコメントが載っていて
    「If the patent is enforced, Hoffman and ally Mark Pincus are going to be richer than Bill Gates in a couple of years」
    HoffmanはLinkedInのCEO, Mark PincusはTribeのCEO。このパテントが適用されれば、どちらも数年でBill Gatesより金持ちになるぞ、と。

    ちょっと待て、どうどう。Bill Gatesだって、ここまで金持ちになるのに何十年もかかったわけで。まだビジネスモデルも確立していないsocial networkingで、数年のうちにBill Gatesを越す、とはこれはまた大げさな表現。でも、この大風呂敷発言からは、「業界がバブルしてる」感じが伝わってくるかと。

    ネットワーク:LinkedIn

    ダンナからメールが来た。

    タイトル:Add me as your connection?
    本文:I found you while I was searching my network at LinkedIn. Let’s connect directly, so we can help each other with referrals. If we connect, both of our networks will grow.
    -hahaha

    LinkedInとはネットワーキングをサポートするサービスで、昔風に言うとASP。自分のプロファイルを入れ、メールで「Let’s connect directly」と誰かを誘う。その人がOKすると、私とその人は直接つながる。知り合いの知り合いに連絡したいときは、直接の知り合いに「紹介して」と頼む。OKだと、目的の人にメールできる、という仕組みになっている。ダンナのメールは「直接コネクトしましょう」というメールの標準テンプレートである。

    「そうか、うちの夫婦はdirectly connectedではないのか、うーむ」

    とダンナからの直接コネクションの招待を受諾した。その後LinkedInを見てみると、ダンナの会社のCEOのNandが「ダンナ経由」、「私から3ホップ先」にいる、と表示された。すなわち、ダンナとNandはdirectly connectedでないことになる。これもまずいかも、と笑いながらNandに「let’s directly connect」という招待メールを出したところ、返事が来た。いわく、

    If you like, I(=Nand) will be happy to make an introduction between the two of you (私とダンナ) so you can get linked-up!

    ははは。というわけで、今LinkedInは私の周りでは遊び、です。遊び。

    私は実は「power of cold call」をかなり信じている。cold callは「いきなり訪問」ということで無紹介で相手に突撃すること。相手にとって意味のある提案であれば、cold callでも何とかなるものだ。

    とはいうものの、誰でも紹介なしで人に連絡を取ろうとするのは嫌なもの。だから、一生懸命コネを探す。私だって、簡単に探せそうなコネはもちろん探すし、なるべく人的ネットワークを広げよう、とは努力する。が、「network is overrated=実は世の中で思われているほどコネには意味がない」と思っており、むしろ「意味のある提案を作る」方に力を入れている。

    一方で、「知り合いの知り合いの知り合いもみーんな知り合いにして、大勢でわいわいやろう」というのは、疲れそうで怖い。

    というわけで、最近、LinkedInのようなネットワークサポート系のサービスが「social network」などといわれてとても盛んだが、個人的にはイマイチ乗り気でない・・・というか胡散臭いと思っている。

    が、しかし。私のモットーの一つは
    「ベンツに乗らずしてベンツの悪口を言うことなかれ」。
    「世で一番」の誉れ高いものを嫌いな場合、その底には嫉妬があることも。だから、たとえ心の奥でヘッと思ってもうかつに悪口を言うのは見苦しい、と。

    で、私はベンツを持ったことがないので、なるべくベンツの悪口を言わないことにしている。それ以外でも、例えば各種ブランドバッグにせよ、なるべく
    「ぼろくそに言うのは、一旦持ってから」
    というのを心がけている。しかし、あまりブランド品を持たないので、ぼろくそに言う対象が限られるのがカナシイところ。時々庭に穴を掘ってぼろくそに叫んでみるのだが、そこから生えた草が育って、風が吹くたびぼろくそなせりふをサワサワとささやいて、、、、というのは「王様の耳はロバの耳」ですね。一方、一旦私が持ったブランド品は、一生ぼろくそに言われる定めとなる。

    もとい、胡散臭いsocial networkであるが、世で騒がれている以上、ぼろくそ言うのは使ってからだ。というわけで、しばらくせっせと使うことにする。使ってみて本当にパワフルだったら改宗する。思ったとおり胡散臭かったら罵倒する。

    しばらくの間”Add me as your connection?”というメールが私からきたら笑ってください。

    Shopping Buddy

    東部のスーパーマーケットチェーンが、ショッピングリスト記憶機能や自動会計システム内蔵のハイテクショッピングカートの利用を開始した、という話がGroceries Test High-Tech Shopping。(ラジオ番組。ストリーミングで放送内容が聞ける)

    その名もShopping Buddy。商品の価格がその場でチェックできる、合計金額がリアルタイムでわかるなどいろいろな機能がついていて、有人キャッシャーを通らずに自動清算で買い物終了。

    買い物客のほうは「わかりやすい」「合計額が買い物の途中でわかるので、予算管理が簡単」などなど喜びの声で一杯だ。しかし、スーパーの従業員組合側は、大規模な人材削減につながると懸念している。懸念しているが、方向性として、こうした人員削減がバサバサと進んでいく方向にあることは間違いない。RFIDによる自動サプライチェーンマネジメントしかり、CRMも、ERPも、KMも、ありとあらゆる3文字・2文字系システムは人員削減のためにあるといっても過言ではない。「システム投資のROI(return on investment)」とよく語られるが、これは「あるシステムを導入して、何人首にして人件費を浮かせられるか」ということの婉曲表現。

    つまり、人が切れないのだったら、戦略的にシステム導入する意味は殆どないということになる。

    Survey of Americaのエントリーで
    「アメリカは強力だから変わっているのではなくて、変わっているから強力なのだ。そして、他の国との相違点こそが、アメリカを豊かで強力にしている。だから、アメリカ政府が国を豊かで強力にしようとすると、その本質的差異がより助長されることになる。」
    と書いたが、
    「戦略的にシステム導入して人を切って経営を効率化する」
    という、当たり前だが、普通の国ではしがらみがあって中々進められないことを、淡々と教科書通りに進めてしまうのがアメリカの変わったところである。もちろん、アメリカの組合には非常に強力なものが多いので、そこはネックにはなるが、中長期には教科書的合理化が進むだろう、というのが過去の事例から類推される将来であります。

    Napa週末旅行

    Napa、行って来ました。

    doggy.jpg
    長靴をはいた犬。Napaの隣の隣の隣町、St. Helenaのコーヒーショップで。

    我が家からは車で2時間半くらいなので、東京の感覚だと逗子・葉山に週末行くという感じか。Napaのよいところはメシが旨いことである。初日はTerraで夕食。曽根ヒロさんという日本人のシェフが同じくシェフのオクサマと運営している。石造りのレストランは表に看板もなくいい感じ。料理は、和風テイストのフレンチで、ちょっと箱根のオーミラドー風。豚の角煮と牡蠣フライの前菜とか。どれも凝ってて美味であります。

    翌日はSt. Helanaのダウンタウンにあるビストロ、Marketでランチ。夜はFrench Laundryの系列のBouchonへ。French Laundryは予約を入れるのが大変なことで知られるレストラン。一度サンフランシスコの投資銀行に勤める友達が、「会社の自動再ダイヤル機能を電話をかけ続けてやっとランチの予約が取れた」と興奮していた。Bouchonは、オイスターバーの付いたビストロ。ちょっとごちゃごちゃした感じも含めて雰囲気は大変よろしい。でも期待したムール貝のワイン蒸はムール貝が小さすぎて食べ難いのと、白ワインがきつすぎてイマイチ。隣のテーブルのラムは旨そうだったが。

    St. HelenaにはCIAがある。といってもスパイ活動のほうじゃなくて、料理学校でCulinary Institute of Americaの略。アメリカでは有名で、石造りのこれまた美しい校舎に入っている。近隣のレストランのレベルが高いのは、この学校のせいもあるのだろうか。テイスティングに立ち寄ったPeJuワイナリーのオヤジは
    「このあたりでまずい食事を出したらすぐつぶれる。競争が激しいのだ」
    と言っていたが。

    ワイナリーはPeju、Trefethen, Pragerに行く。

    Pejuはプレミアムワインのみの生産で、店舗には殆ど出荷しておらず、95%がレストランへの直卸・・・・という観光客的の心に響く殺し文句により、テイスティングの後、2000年のCabernet Sauvinignonを買う。

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    Peju Winery

    Pragerは、ウェブサイトのローカルなノリそのままの家族経営ポートワイン屋。一応普通のワインも作っているが、テイスティングしたCabernet Sauvignonは一口飲んでダメ。が、ポートは中々よろしい。でTawny Portを買う。Pragerのテイスティングルームには、「25年間放置したままの窓」があって、くもの巣が張り巡らされている。これがホントの「web site」ということで、インターネットのホームページにもその窓の写真が載っている。年季の入ったダジャレである。

    web.jpg
    Pragerの”ウェブサイト”

    Pragerの主に、「Napaでは子どもにもワインを飲ませるのか」と聞いた。
    アメリカでは未成年(=21歳未満)の飲酒に異常に厳しい。宗教のせいもあるのかもしれないが、それ以上に、車社会なので、未成年が酔っ払って運転すると危ないからだ。しかし、ここはNapa。ワインの味もわからないようでは、ワイナリーの跡継ぎになれない。

    Pragerの主の答えは
    「もちろん飲ませるとも」。
    しかし彼の子どもはワインが嫌いなんだそうだ。「何歳」と聞いたら「4歳」と。それは嫌いだろう。無理するなよなぁ、という感じ。

    Trefethenは、かなりメジャーなワインだが、やっぱり「ワイナリーに来ないと買えないワイン」というのを揃え、てぐすね引いて観光客を待ち構えている。すっかり乗せられて、1998年のReserve Cabernet Sauvignonと1997年のLibrary Selectionなる Chardonnayを買ってしまった。

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    Trefethenのテイスティングルーム

    TrefethenではDry Rieslingがあったのでさっそっく購入。珍しいからだ。アメリカってRieslingやらGewurztramminerといったワインにトンとお目にかからない。あっても大抵ドライではなく滅茶苦茶甘い。TrefethenのテイスティングカウンターにいたMichaelいわく、
    1)アメリカ人はRieslingやGewurzは甘い二流ワインだと思っている
    2)だから、安くしか売れない
    3)Napaの土地は高いので、この二つを作っていては元がとれない
    ということなのだそうだ。

    シリコンバレーで財を成した人がNapa近辺のワイナリーを買って隠居する、というのはよく聞く話。Napaは「シリコンバレーすごろくのあがり」みたいなところなのである。それで土地が高騰した。このバブルが弾けないと、Napa RieslingやNapa Gewurzにありつけないのか。

    あとNapaに行ったら寄ってみるとよいところとしてはOakvill Grocery。何の変哲もない外見の店だが、旨いチーズとハムとバゲットなどが調達できる。(Oakvill Groceryは、Stanford大学のすぐ横にあるStanford Schopping Centerにも支店が入っている。)最近、加えてNew Yorkのハイエンドスーパーマーケット、Dean & Delucaもできた。ここのワインショップは壮観。Napa近隣のワインがこれでもか、というほどありますです。はい。

    deandeluca.jpg
    Dean & Delucaのワインショップ。この写真の奥左手に、見えているよりさらに広いスペースがある。

    NapaからCalistogaという街にかけて、一本道がメインにある。その脇にこうしたワイナリーやら店やらが軒を連ねている。みなワイナリーからワイナリーへとテイスティングのはしごをしているので、車はみんな蛇行運転・・・・なハズはありません。そんなことしたらすぐ捕まるので、気をつけましょう。