News Bits

最近目に付いたニュースの断片集:
■San FranciscoのBlinxが新しいサーチエンジンを発表。ダウンロードしてインストールすると、利用中の画面に表示されている内容に関連あるインターネット上のサイト・自分のPCの中の文書などを自動的に表示するそう。自分のPCのハードディスクはサーチできない普通の検索エンジンバージョンは上記のサイトでトライできますが、案の定Operaでは動きませんでした。

Microsoftが750億ドルを上限として配当金を支払うことを発表。MSも成熟企業になった、ということ。Googleの上場を間近に控え、「Googleほどの成長はもはやありえません」という意思表明でもあるか。まずは一株あたり3ドルの配当を即座に支払う。この結果、大株主のBill Gatesには30億ドルの配当収入が。しかし、全て慈善事業に寄付

■「サーチ」×「Microsoft」ということではMicrosoftがサーチ技術のLookOutを買収。LookOutは、もとNetscapeでChief Technology Officerをしていて、現在ベンチャーキャピタルInventures Groupを運営するEric Hahnが余暇で自らプログラムしたもの。Outlookのサーチをしてくれるそうな。確かにOutlookのサーチは腐っている。しかし、やっぱり余暇でプログラムしたくなるような人にはかないません。

■デジタル写真ポータルサイトのWebshots.comがCNETに7000万ドルで売却される・・・が、WebShotsは、もともと99年に8250万ドルで今はなきExciteに買収されたもの。その後Exciteがつぶれた際に、最初のファウンダーが240万ドルでExciteから買い戻して再度事業を育成。2年後にまた売却。7000万ドル全額キャッシュ(ただし、うち1000万ドルは3年後)。以前書いたシリアルアントレプレナーの種類で言うと、短期記憶障害型ですね。

Exciteで働いていた友達と話しましたが、
「たかが写真サイト。ラッキーだけでバブルの絶頂にExciteが高額で買ってくれたものを、240万ドルも払って買い戻すなんて、ファウンダーは単なるバカ、とExciteの社員たちは鼻で笑っていた。それがたった2年で7000万ドルになるなんて・・・絶句。」
とのこと。世の中何が正しくて何が間違っているかなんて、誰にもわからない・・・。eBayのビジネスを「ペッツをオンラインで売る?なにそれ、バカ?」と1995年に笑った私は思うのでした。

人間はサルの病気?

イスラエルはテルアビブ近くのサファリパークで、サルが直立歩行を始めた、というニュース。おなかにくる風邪のひどいのをひき、死線をさまよった後、元気に復活したが、なぜかその後まっすぐ立ってしか歩かなくなったそうです。スタスタ感のある写真が笑えます。

「病気で脳に障害が出たのではないか」とのこと。ということは、病気のサルが人間の起源?

(とは言いましても、人間が現存のサルから進化したわけじゃないんですが、もちろん。。。。)

移民と結婚

wedding先々週はインド人の知人の結婚式に行ってきた。インド風の催しで、結婚式そのものが2時間、披露宴が6時間という長大なもの。しかも待ち時間のカクテルアワーもある。トータル7時間で失礼してきたが、なかなかエネルギッシュでした。

新郎氏はうちのダンナの会社のfounder/CEO。もともとSunでコンパイラの開発をしていたという人である。今のベンチャーは起業二つ目。新婦はOracleで働いている・・・のだが、写真の通りお姫様のようである。彼女に会うと、インド映画で踊って歌うヒロインの女優(複数。でも全員同じ顔に見えます。)をいつも思い出す。新郎氏はアメリカ生まれ、新婦はインド産まれのアメリカ育ちだ。

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JTPA Silicon Valley ツアー

私がスタッフを勤めるノンプロフィットのJTPAにて、9月にシリコンバレーツアーを開催します。学生・大学院生を中心に、シリコンバレーでのキャリアについて知りたい人が対象です。ただいま応募受付中ですので、われはと思わん方はご応募ください。なお、応募要綱は上記のサイトにあります。

5 Reasons why you should attend JTPA Tour

■シリコンバレーの企業を訪ねることができる
■シリコンバレーで働くいろいろな日本人に会い、外国で暮らしても獲って食われるわけではないことがわかる
■シリコンバレーで働く複数の日本人が、みなそれぞれ勝手に違うことを言うのを聞いて、キャリア構築に正解はないことがわかる
■スタンフォード大学を歩いて回るのは大変なことがわかる
■リスはキュイーキュイーと鳴くことがわかる

We at JTPA look forward to seeing you!

ジャーナリストは大変だ(Google)

San Jose Mercury Newsといえば、シリコンバレーの社内新聞。ハイテクのこと+超ローカルなニュースが紙面を占める。

最近では、Googleについて毎日書かなければならない、という使命を負っているようだ。紙媒体で掲載される全記事が載ったSan Jose Mercuryのサイトで過去7日間分につき「Google」というキーワードで検索すると20件もの記事が出てくる。その中で、読む意味があったものトップ二つ、なかったものものトップ二つを挙げると次の通り。

意味があるもの

1.Job hunters, Google this
フリーウェー101の脇に立つGoogleの求人広告。「eの中で最初に出てくる10桁の素数」.comとURLに入れなさい、とある。答えはhttp://www.7427466391.com/なんだが、そこにいくとこう書いてある。

Congratulations. You’ve made it to level 2. Go to http://www.Linux.org and enter Bobsyouruncle as the login and the answer to this equation as the password.
f(1)= 7182818284
f(2)= 8182845904
f(3)= 8747135266
f(4)= 7427466391
f(5)= __________

www.Linux.orgでLogin=Bobsyouruncle, Password=5966290435と入れると
、この問題ができた人だけが入手できるEメールアドレスがある画面に行く。で、そのアドレスに履歴書を送る、という仕組み・・・って、いや、私が解いたわけではなく、San Jose Mercuryに載っていたんですが。

the billboard, on southbound 101 just before the Ralston Avenue exit in Belmont, is part of a national campaign to lure top engineers to Google. Ads are also running in publications such as Mensa Bulletin, the magazine for people with high IQs, and the MIT Technology Review.

ということで、このビルボード以外では、IQが高い人用雑誌(!)などに同じ広告を出しているのだそうだ。「頭のいい人求む」というのがありあり。

2. Google to list shares on Nasdaq

上場するのはNasdaqに決まりました、ということ。そうですか、という感じではあるが、意味がない情報ではない。

読む意味がなかったもの

1. Google offers cautions to would-be investors
Googleが新たにSECに提出した書類で、再度自分の会社の株はリスクが高い、といっているというもの。

2. Google’s IPO silence frustrating investors
IPO株をどうやって買うのかに関する情報が不足している、というもの。

どちらも、前々から言われていることにもかかわらず、7月8日の新聞に結構大きく載った。San Jose Mercuryの記者の人たちは、「毎日何かGoogleについて書け」と厳しく申し付けられているのではないか。しかし上場前はquiet periodでもあり、うかつなことを発表すると上場延期となるので、Google側は静か。で、ほとんど意味のないことでもがんばって記事にしているのであろう。仕事としてやるのは何事も大変なものである。

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ジョークばかりの新聞Onion.comでNo Jennifer Lopez News Todayという冗談記事があった。いわく

NEW YORK–Despite herculean efforts to somehow include her in the day’s reportage, journalists, magazine editors, and TV-news producers across the nation have been forced to concede that there is no (news about Jennifer Lopez>.

とにかく何でもいいからJennifer Lopezの記事を取り上げ、セクシーな洋服で知られる彼女の写真を出すことを至上命題としたメディアをからかったもの。「Jennifer Lopezに関するニュースがない」というニュースに、彼女の写真が3枚もついている。(サイトの記事は有料、私、実はこのOnionを本にしたものを持っておりまして、そこに載っているのです)

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San Jose Mercuryは現在、「No Google News Today」というニュースを出さなければならない状態なのです。

豪邸に住むためにどこまでするか

昨日まで3連休。日曜の7月4日(July Fourth)はアメリカ独立記念日であった。庶民的には、BBQをして花火を見る日だ。ダンナの会社の人の家に招かれたので行ってきた。高級住宅地の町の一部ではあるが、人里離れた山の中に、21エーカー(84,000㎡、このサイトによると東京ドーム1.8個分)の土地を買って、8年がかりで建てられた家である。やっと完成したので、お披露目をかねてJuly Fourth Partyとあいなったのだ。

この家というのが
1)ふもとから山を切り崩しつつ道路を引き
2)水道もガスも電気も下水も全て自前で設置
というもの。詳しくは設計図から工事中の写真や開発の経緯を追ったサイトをご覧ください。

パーティ参加者は、ふもとに車を置いて、家まではシャトルで送り迎え、というセッティングになっていた。帰りのシャトルで乗り合わせた参加家族の子供が
「どうしてこの家のドライブウェーはこんなに長いの?」
と聞いていたが、確かに車で5分以上かかりました。「悪者がまず電話線を切ってから潜入、家族を人質にとって恐怖のどん底に陥れる」という類の恐怖映画の舞台に使えそうな家だ。新聞配達・郵便配達は家まで来てくれるんだろうか?

開発にかかった8年の間には
1)開発許可が下りないので、所在地であるLos Altos Hillsの町の開発許認可コミッティにダンナさん自らが立候補して当選、インサイダーとして政治力を行使(いいのか?)
2)バブル崩壊で開発資金がピンチに、一旦工事を中断、敷地を一部切り売りして乗り切る
という力業を行使、しかも工事の隅々に渡るまで予算削減努力を惜しまず、「台所のレンジフードはカスタムメードだと高いから、既製品を買ってきて親戚に溶接させて改造」という細やかさ。

体力あるなぁ。

そんな面倒なことをしてまで豪邸に住みたくないや、と思っちゃう私は凡人なのであります。

ベンチャーが止まって見える人

先週、とある仕事でMir Imranという人に会った。過去25年で、自ら起業したか、またはシード資金を投資した会社が19社。うち3社がIPOし、8社は他社に売却、という経歴。現在は、Draper Fisher JurvetsonのePlanet Venturesファンドのベンチャーパートナーでもある(ファンドの投資先の取締役になったりする)。In Cubeというインキュベーションラボを持っているが、これは彼自身のアイデアを具現化するもので、ビジネスプランを持ってきた会社に不動産を貸す普通のインキュベータとは違う「頭脳集約型」のインキュベータである。(In Cubeのサイトには、外部からのビジネスプランも受け付ける、とは書いてあるが、殆どやっていないそう。)

そうやって、自分で頭をひねって作り出しインキュベートしたベンチャーのうち、最近3社について3200万ドル、1600万ドル、1500万ドル、総額6300万ドルの増資を受けるのに成功。のみならず、その三つのクロージングを全て先週木曜一日で行ったと。(ちなみに、3社ともそれぞれ別の投資家グループ・別の弁護士事務所とのことで、契約書にサインするだけでも手間がかかりそうだ。)

「資金調達記録樹立が目的?」と冗談で聞いたら、「偶然だ」と言っていましたが。

ちなみに、彼はGoogleのエンジェルインベスターでもある。(Googleのエンジェルでは、SunのファウンダーのAndy Bechtolsheimが有名だが、複数が10万ドルずつ投資したようだ。)

加えて、100以上の特許を持ち、年間20件以上出願したこともあるとのこと。しかも、5人の子供も居て家族との時間も大切にしているのだそうだ。

時間有効利用の秘訣はLucid Dreamだそう。寝る前に「今夜はこのビジネスまたは技術的問題を解決しよう」と決意して寝ると、夢の中で解決、起きたときには解けていると。

というわけで、川上哲治は打率.377で首位打者になった年に「ボールが止まって見えた」と言ったそうだが、Imran氏は「ベンチャーが止まって見える」という感じだろうか。

教訓としては、そんな人でも19社中10社しか成功せず、残りの9社は失敗だったということ。それだけベンチャーというのは難しいものなのです。

マイクロソフト人体をパテント

Economist7月1日号のThe skinny on IT

IT SOUNDS like an April Fool’s Day joke, but it isn’t. Microsoft, that imperialist of the information-technology world, has actually succeeded in patenting the human body as a computer network. US Patent 6,754,472, issued to the company on June 22nd, is for a “method and apparatus for transmitting power and data using the human body”

携帯電話やPDAなどの持ち物をつなげるpersonal area network (PAN)は、通常赤外線やBluetoothなどのワイヤレス通信を通して行おうとされているが、マイクロソフトのパテントは、人間の皮膚をコンピュータバスとして使おうというもの。

別に自分の体がパテントにされたわけではないのだが、マイクロソフトに体の使い方をパテント化されるのは気持ち悪い、と思うのは私だけでしょうか。

遺伝子ドーピング

muscle baby強力な筋肉ができる遺伝的変異を持って生まれた子供と、その変異遺伝子がThe New England Journal of Medicineで発表された。写真は7ヶ月当時。CNNニュースによれば、4歳の今は、普通の子供の二倍の筋肉を持ち、腕を伸ばしたままで3.5キロのバーベルをらくらくと持ち上げられるとのこと。筋肉の発達には、その発育を促進するinsulinlike growth factor I(IGF-I)と、発育阻害因子のMyostatinの二種類がかかわっている。変異を起こした子供の母親はMyostatinを作る遺伝子ペアのうち一つが変異していた。子供はペアの両方が変異しており、まったくMyostatinを作ることができない。よって、筋肉がどんどん育つ。

Scientific American7月号のGene Dopingでは、人為的に遺伝子を改変して筋肉を増強する方法について解説されている。写真は、上の写真の赤ちゃんと同様の遺伝子変異を持つBelgian Blue Bull。筋肉モリモリである。Myostatinが欠落した動物は筋肉が発達することはわかっていたが、今回のドイツの子供が発見され、Myostatin欠落が人間でも動物同様の筋肉発達を起こすことがわかった。

これにどんな意味があるか?

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