さて、日本にいる間大騒ぎになっていたのが「鳥インフルエンザ」。日本のとある養鶏農家が、飼っている鳥がどんどん死んでいくのに、通報する代わりに出荷を早めていた。それが密告電話でばれて大問題に。
一方、アメリカでは第一号狂牛病牛が発見され、その牛があちこちで売られたことが判明、日本では輸入牛肉の仕入れを絶たれた吉野家の企業存続問題にまでなっているのだが、アメリカ国内ではこれは驚くほど話題になっていない。
「アメリカのリスク管理がしっかりしているから」「アメリカの対応がよいから」など、お決まりのコメントが浮かびそうだが、どうも全く違うようだ。
アメリカの食肉用牛は、0.1%しか狂牛病の検査をされておらず(日本では全頭検査)、牛のえさの流通経路もよくわかっていなかった、というお粗末さ。
Other countries do much more to protect their citizens. In Japan, all cattle slaughtered for food, and, in Europe, all such cattle age 30 months and older, are tested for BSE — costing just a few cents per pound. That compares with just 20,000 cattle tested in the U.S., or less than 0.1% of the 36 million animals slaughtered here each year.
畜産農家の政治的圧力が強いため、コストのかかる全頭狂牛病検査導入を見送ったためとのこと。一方で、畜産農家団体は「狂牛病は今に必ず来るとわかっていたので、発生時の対策ウェブサイトやPR戦略を全て用意して、万全を期して待っていた」とラジオ番組のインタビューに答えていて、はっきりいって「それってひどいじゃん」という感じである。にもかかわらず、畜産農家を非難するマスコミはほとんどおらず(このあたりはきちんとリスクマネジメントができているからかもしれないが・・・)人々は牛肉を食べ続け、週末ともなればステーキ屋は予約なしでは入れない。全頭検査の日本では100頭目の狂牛病牛が発見されたそうで、アメリカだって多分発見された1頭以外にもいるんじゃないかと思うが、殆どの人は「まぁいいか」と食べ続けている。
アメリカ人が牛肉を食べ続けるのには、三つの可能性があると思う。
一つは「牛肉が本当に好き♪」ということ。「米を食べたら0.0001%の確率でガンになると言われたら日本人は米を食べるのをやめるか」とアメリカ人に聞かれた。確かにやめないかも。アメリカ人にとって牛肉はそれくらい食生活の根本をなすということ。
もう一つは「リスクを低く見積もる国民性」。Wall Street(金融)からMain Street(一般小売)まで、みんなが他の国よりちょっとずつハイリスク・ハイリターンなのはアメリカの特徴なのだが、「ちょっとやばそうなこと」をやってみることが奨励される国なのであります。
最後が「人口密度が薄いのでニュースが大勢を左右しない」ということ。日本は東京圏に激しく人口が集中していて、ニュースはそこで醸成され国の残りに流れていくという傾向が強いが、アメリカはまず都市毎に情報が分散していて、しかも車社会であまり人に会わずに生活できてしまうため「小耳に挟む」ということが少ない。テレビも、日本ではワイドショーみたいなニュースもどきのものがたくさんあるが、アメリカ人の多くはやたらにスポーツを見たりしていて(スポーツをみるだけで週末を過ごすダンナを持った奥さんをSports Widowというくらい)自分に関係のないニュースを知らずに過ごす可能性大。
「あんまり聞かないし、聞いても『ま、いっか』と思うし、そもそも牛肉大好きだし」ということかな。
ということで、今後10-20年の間に、アメリカで何人狂牛病の死者が出るのか興味深いところ。私ももちろんいまだに平気で牛肉を食べているので、ある日だんだんイカレテくるかもしれませんが。脳とか神経系を食べなければOKらしいが、ホットドッグは全てごちゃ混ぜで入っているそうですし。
(ちなみに、狂牛病の派生形に、「全く眠れなくなって死ぬ」というのがあるとのこと。最後の数ヶ月は発狂状態でかつ完全不眠のまま死んでいくんだそう。これだけは勘弁して欲しいです。)
牛肉輸入制限撤廃を求める、米通商年次報告
ブッシュ米大統領は1日、米政府の今年の通商課題などをまとめた「2004年版通商年次報告」を議会に提出した。日本関係では、日本政府が今年3月末までの予定で昨年8月に発動し…
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「Trackback先のエントリーに、自分の書いた内容に関する言及が全然ないと、騙されたように感じる。Googleでランクが上がるようにという宣伝行為か」といった類のことを昔Joi(伊藤さんですね)が言ってましたが、上記のtrackbackはまさにそうですねぇ・・・・。別に私は、「日本はアメリカからの牛肉輸入制限をすべし」と言っているわけではないんですが。私自身アメリカの国産牛肉バンバン食べてるわけだし、BSEなんて生きていくうえでのリスクの中では小さいもんだと。まぁ「BSE全頭検査するのが輸入制限撤廃の条件だ」ぐらい言ってもいいと思いますが。
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こんにちは。ワシントン州ではBSE関連で訴訟を起こしたとアサヒコムにありました。http://www.asahi.com/special/bse/TKY200403060168.html
「BSE全頭検査をするか、日本産の牛肉及びその関連商品を輸入すること」がアメリカ産牛肉の輸入の条件になるのではないかと考えてます。
ところで、最近、関連の記事に対してPINGを送る(Trackbackする)ことが日本のBloggerでの流行みたいになっているようです。無用な通信量が増加するのと、無意味なリンクが増えるのは困りものです・・・。
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訴訟、起こるでしょうねぇ。。。ふむふむ。アメリカから牛肉を輸入する代わりに、日本はインフルエンザ鳥を輸出するとか。
Ping, 関連してるだけで送るのが流行なんですか。なるほど。「Trackbackしたら、オリジナル記事へのリンクを張るのが仁義」という気もしますが。ま、瑣末なことですが。
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鳥インフルエンザで日本人は、ドウナリマスカ?
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