VC投資・Alien・Gillette

San Jose Mercury NewsのVC investments held steady in third quarter

「もっとよくなっているかと思ったけど、とりあえず横ばい」という内容だが、

In the Bay Area, venture capitalists invested $1.35 billion during the quarter

ということで、ベイエリアだけで7-9月の3ヶ月間に13.5億ドル、実に1600億円超が投下されている。腐ってもシリコンバレー、である。毎日VentureWireから送ってくるAlert Emailの全米(プラス時々イスラエルやイギリスなどの海外)VC投資額合計を見ると、一日当たり平均大体5千から1億ドルなのを考えると、「3ヶ月・ベイエリアで13.5億ドル」はちょっと少ないかな、という気もする位。

ちなみに、この記事の紙版の方には付表でTop Bay Area Investmentということで、過去3ヶ月で最も高額の増資をした5社が載っているのだが、そのうちトップは4700万ドルの投資を受けたNetwork StorageのBlueArc、2位から4位はバイオ・製薬系で、Renovis, Tercica, Rinat Neuroscienceと続く。5位はRFIDを作るAlien Technology。Alienは今年始めにジレットから5億個のRFIDのオーダーを受けた、と発表して話題になった。

RFIDは、超微小な電気的タグ。日本では「トマトにつけて、携帯電話で生産者情報(作ったのはXX県のZZさんです、、、とか)を提供」などというおまけ的要素が真剣に追求されていて面白アンテナがぴくぴくするのだが、アメリカでの用途は「サプライチェーン管理」一本、という感じだ。全商品にタグをつけておいて、そのまま倉庫、納入先、陳列商品棚などでリアルタイムで情報を自動的に読み取ろうということ。

ジレットでは実に1テラバイトの情報を持っている、と業界関係者に聞いた。どこで何が売れているか、というマーケティング情報もさることながら、情報収集の真の目的は、いかにグレーマーケットを廃するか、ということにあるんだそうだ。かみそりとかみそりの刃では、もちろんかみそりの刃が収益源。で、この刃はコストに関係なく、利益を最高にする値段を設定して売られる。で、その値段は国によって当然違う。そうすると、安い国から高い国へとこっそり輸出して、そこで差益を得る業者が出てくる。それをいかに取り締まるか、ということがジレットの本当の狙い。全商品にタグをつけて、どれが誰に売れたかの追跡ができれば、違法な輸入品が出回ったときに、出元を確認できる。ちなみに、P&Gでは10テラバイト級のデータを持っているとのこと。

もちろん、RFIDは少なくとも理論的には、誰がいつどこで何を買ったかの隅々まで管理可能になるということでもり、プライバシー問題と紙一重でもある。トマトの生産者の田中さん情報を教えてもらう、という方が楽しそうなことは確かだ・・・・。

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