Kill Billの紹介では、映画シロウトの分際で思いのほかたくさん書いてしまった。日本のエンターテイメントは世界に通用するのだ、ということをいうために、日本がこれまで生み出した映画・漫画・アニメのエレメントがいかにKill Billの中で使われているかを言いたかっただけなんだが。。。。ついつい饒舌にさせてしまうパワーがある映画ということかな。
本当に言いたかったことはこの先で、かいつまんで言うとこういうことだ。
1)世紀の産業革命、ITの大イノベーションの山は越した。これからは、
A. これまでのITイノベーションを使った効率化がビシバシと進んで、モノが安く作れるようになる
B. さらにITを酷使したリモートラーニングにより、一流の教育が広く世界で受けられるようになり、安価な知的労働者もバンバン増加する
A+Bの結果として世界的なデフレ、またはそれに近い状態になる。
2)次の大イノベーションの山が来るまで、新たな需要はエンターテイメントから生まれる。仕事がないなら遊ぶしかない。過去においても、例えばアメリカでジャズが広まったのは大恐慌のときだった。
3)エンターテイメントでは、日本は大きな強みがある。漫画・アニメはもちろんのことながら、10代、20代のワカモノの携帯電話活用文化、渋谷系ファッションなど、「ワカモノ文化」においては他に類を見ない独特で勝手な成長を遂げている。アメリカなんか、日本ではやったものが大体1年以上たってからやっとやってくる、という感じ。、厚底サンダル、スクーター(というのかな?車輪がついた細長い板状のものにハンドルがついてて、一時期ワカモノが繁華街で乗り回してたあれです。)などなど。
4)というわけで、今後日本の輸出産業として「エンターテイメント」はうってつけだ。かっとんだ漫画をいくつか合体させて、ハリウッドの監督を使って映画化するとか。MatrixもKill Billも受けるんだから。いろいろな作品を発掘できるんじゃないか。
個人的には、萩尾望都のスター・レッドとか11人いる!あたりを実写で見たいなぁ。小説でも、日本の「なぞのスーパージャンル系」はかなりよいと思う。「SFのような歴史文学のような恐怖小説のような恋愛小説のような」というタイプの小説。これまた個人的には椎名誠の未来社会SFものを実写で見たい。「対岸の繁栄」という短編を、StingのYou Still Touch Meという曲を主題歌にして映画化して欲しい・・・・。
個人的wish listはさてはおきつ、映画産業って言うのは実は結構大事で、これにあわせていろいろなカルチャーを輸出できる。人は見たことないものを欲しいと思わないもの。特定のストーリーの中で、かっこいい俳優が着てるモノ、持っているモノ、食べているモノ、は強い影響力を持つ。
映画以外にも、日本が提供して世界が瞠目するエンターテイメントとしては「観光」もある。日本の祭りってのはすごい。一度、気合を入れて東北三大祭というのに行ってみたが感動した。世界広しといえども、こういう祭りがあちこちで激しく行われている国もなかろう。これで一泊一部屋8万円なんていう暴利がまかりとおる宿さえ何とかすれば、グローバルに客が呼べるのは間違いない。
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上記1)は非常に重要な問題だと思う。「日本は製造業に回帰すべき」なんて気軽に焚き付けているメディアもあるが、鎖国でもしない限りそんな回帰ができるはずがない。給料が何分の一の国と同じものを作って競争力を保つのは並大抵のことではない。日本でペイするのは一部の職人芸的に高度な製造だけになっていくだろう。
(鎖国せずに回帰できる方法として、円が暴落するか、激しいデフレが進行するかして、日本人の収入レベルが、発展途上国並みになる、ということもあるが、、、)
製造業からknowledge work、知的労働へと社会の中核が移っていくことに関しては、2001年11月号のThe Economist誌に掲載された、Peter DruckerによるNext Societyという特集が非常に良くまとまっている。当然ながら、「製造業には回帰できない」ということが前提となっている。
で、日本型knowledge workとしてentertainmentをテーマにすべき、というのが私の主張。
ちなみにDruckerは1909年生まれ。アメリカではもはやトンとお名前を拝聴しない過去の人の感もあるが、あと6年生きたら100歳だ。日本ではちょっとした騒ぎになりそうだな。きんさんぎんさん+マネジメントという、わけのわからない組み合わせである。
もとい。特集の中のThe new workforceは、これからの社会がknowledge workerを中心としたものになるとし、その一つの副産物が、競争が激しくなり、結果として40代で能力のピークに達すること、としている。knowledge workerは勉強さえすれば家柄に関係なく誰でもなれる。だから、競争は否が応でも激しくなる。結果、ピークが早く訪れる。いわく
highly successful knowledge workers・・・・“plateau” in their 40s.They know they have achieved all they will achieve.
40代で仕事上なすべきことは成し遂げてしまうとしたら、その後の人生を楽しく生きるには、やっぱりエンターテイメントが必要だ。ということで、どんな道をたどっても、余暇が大切、ということになり、エンターテイメントを主力産業にすることはますます魅力的なのであった。
「椎名誠の未来社会SFもの」は、アドバードではないのですね。ちと残念。
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アドバードの方が豪華絢爛ですねー。あれだったら、そのまま映画になりますね、確かに。対岸の繁栄は、水域とか、アンドロイドの女性が命がけ(?)でスーパーに買い物に行く話とかと、まとめてPulp Fiction風ってのがいいんじゃないでしょうか。
ちなみに、椎名誠って、SF系はあんまり売れないらしいですね。エッセーもいいけど、SF系の方がずっと面白いと私は思うんですが・・・・。
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「日本人は手先が器用だからナノテク立国」とかいう議論(こう論じているとしか思えない場合多し)よりはるかにplausibleですね。
日本人はエコノミックアニマルだの効率性の権化だのといわれていますが、それは戦後の復興期とトヨタみたいな一部のスーパー企業のみで、伝統的には「余計なもの」「遊び心のあるもの」にexcelする国民性であるような気もしないでもないです。「俳諧」、「落語」、「根付」、そして「アニメ」。
してみると、「遊び」車のMiataをデザインした俣野さんって日本人としての特性をもって「世界に通用している」凄い人なんだな。
私は大友克弘の「童夢」を実写映画化して欲しいです。舞台はマンハッタンあたりに変えても良いけど。監督は…自分、てのは冗談で、ロバート=ロドリゲスあたりで。(決してリュック=ベッソンには撮って欲しくない)
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根付といえば、最近ついに漆と組みひもでできた、3万円位する携帯ストラップができたらしいですね。
あと、実写で映画化して欲しい漫画としては、恐怖系だと、山岸涼子の「汐の声」とか美内すずえの「白い影法師」は腰が抜けそうでいいかと。今でも目をつぶると、一番怖いコマ(読んだ人ならわかる「アレ」です)が浮かびます。
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楳図かずおの「赤ん坊少女」というのもあるな。
http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Miyuki/2049/noroi.html
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Kill Bill昨日見ました。
本当に日本の映画やアニメの人たちに強い希望を与える作品だなと思いました。
個人的には変に流血の美学を強調しすぎている気がしますが、実はあれこそリアリティーなのだという意見もあり妙にそれが気になってしまいました。ちなみに日本ではR-15です。最近日本でもR指定が出てきていますね。
日本のエンタメ業界の世界ブランドの確立、可能性大ですよね。
まず第一歩はハリウッドのスタジオ(製作現場)の出先を日本に招致したらいいのではないかなと思いました。
ご存知だと思いますが、「ルパン3世」もハリウッドで実写化されるようですね。2チャンネルでも、キャスティング案が談義されてました。
http://www.zakzak.co.jp/midnight/hollywood/backnumber/L/030228-L.html
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Shall we danceもハリウッド リメークされるんですよね。リチャードギアとジェニファロペス。。。うーむ。。。
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はじめまして、やまもとです。
毎日渡辺さんのサイト楽しませています。 地理的小さな日本からみれば、1,000kmの単位の距離間は、別世界のような、冒険さえ思わせるロマンに観えるのです。 さらにハイテク産業の先端を走るシリコンバレー、世界の科学に影響与える発信地で、活躍される渡辺さんが、ネット通うじて身近に知ることができ、そして情報を伝えて下さり、私のまわりにそれをつたえています。 「みんなすごい!」のひとことです。 ありがとうございます。 どうかお体をご自愛くださり、そして私たちにいつまでも夢をあたえてください。 やまもとより。
2004,2月8日
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やまもとさま
暖かいお言葉ありがとうございます。
昔は私も自分が海外に住んで働くとは思いもよりませんでしたが、だんだんじわじわそうなった、という感じです。
テーマソングは時任三郎(だったと思うんですが)の
♪流れー流れてー、彷徨う先は・・・・・・♪という曲でしょうか。
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「SFのような歴史文学のような恐怖小説のような恋愛小説のような」というと十二国記が近いかもしれません。SF味がちと足りないようですが。
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Kill Bill
先週、映画「KILL BILL」をDVDで観ました。タランティーノもユマ・サーマン も好きなのに、公開からこれまでの間、観ることができなかったのは、悲劇です! 感想、書きました。
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