Business Weekの6月30日号のFor Gen X, It’s Paradise Lost(subscriptionが必要です)は、Generation Xと呼ばれる、1965年ごろから1975年ごろに生まれた世代が、超ウキウキの楽しい90年代を過ごした後、今となっては高失業率に苦しんでいるという話。Harvard, Stanford, WhartonなどのMBAや、i-bankなどで高給取りだった人たちなどが、どんな不遇を囲っているかというようなことが実例つきで書いてある。
Wharton MBAの例では、Pottery Barn(おしゃれな家具屋兼雑貨屋ですね)で時給8ドルで働いたり。Harvardのビジネススクールを優等で卒業した人の例は、こんな感じ:
Michael Laskoff made all the right moves. Graduating early from the University of Chicago with honors, he married his college girlfriend and went on to finish his Harvard University MBA in ’94 in the top 10% of his class. He quickly landed a cushy job in New York at the tony boutique investment bank Furman Selz (ING ) For the über-achieving golden boy, it seemed as if nothing could ever go wrong. Back then, he even had hair.
(überはドイツ語の「上」であるが、高等な、至高の、といった意味で使われるものの、今回みたいにちょっと馬鹿にしたニュアンスを含むこともある。)
そんな彼だが、、、
Today, the 35-year-old Laskoff laughs about the absurdity of his rise and fall. His risk-averse best friend from B-school, who stayed put at Goldman, Sachs & Co., is now a managing director, pulling in compensation in the millions every year. Laskoff, on the other hand, has the kind of bungee-jumper résumé corporate recruiters often wince at. He’s hoping to make a new career out of a field he knows well — getting canned — by ministering to the only growth market he sees: the unemployed. For a book advance estimated at $50,000, he’s writing Landing on the Right Side of Your Ass: A Handbook for the Recently Fired, due out in January from Random House Inc.
ということで、じっとGoldman Sachsで働き続けた友達が年収数億円となるなか、あちこち点々とした彼は、どこにも行く先がないというもの。で、失業者向けの本を書くことにした、というオチ。
確かにこういう感じの人は私の周りにもいる。。。。。何でもできるばっかりに、バブル時にいろいろな職を点々としたため、これといって決め技となるスキルがないため景気が悪くなったら仕事が見つからない、という人たちである。「何でもできるばっかりに」がポイントで、「地頭さえよければどんな人材でも喉から手が出るほど欲しい」という求人側がたくさんいた好景気の時に得られた収入と、どんぴしゃのスキルがなければ職がない今とのギャップが激しい。記事では
It might be hard to muster sympathy for the same dot-com wunderkinder who made you feel hopelessly lame
ということで「景気のいいときにブイブイ言わしてた人たちに同情するのは難しい」ということだけど、(またドイツ語チックにwonder kidをWunderkinderと称している)こればかりは運だから、そんな厳しいことを言わないでも、と思うんだけど。
But as far as making enough for a decent living and a secure retirement goes, no generation since the Great Depression has had the odds so stacked against it
同情に値するのは、「まっとうな暮らしをしてかつ老後のたくわえをする」という大学院まで出た人の望みとしては相当ささやかな幸せと言ってもいいことですら厳しいという現実。こんなにひどいのは大恐慌以来ということ。確かに私のクラスメートでも、データエントリーのバイトしている人がいるしなぁ、、、、と思っていたら
One Stanford University MBA scooped sherbet in a Palo Alto ice cream shop.
おお、これは私のクラスメートではないか!!!Stanfordに程近いTown & Countryというショッピングモールの一角で最近アイスクリーム屋を始めたのだ。アイスクリーム屋の店員ではなくて、夫婦でアイスクリームのフランチャイズを買って店主になったのではあるが、しかしそれでも結構衝撃的ではある。以前、私のオフィスの大家の息子がドライクリーニング屋になったという話を書いたが(息子殿はStanfordのPh.Dだのマスターだのを複数持っており、バブル前は某大手クレジットカード会社のVPだったにもかかわらず)・・・「仕事がないなら、自分で始める」ということとは思うが、いきなりリテールというのはかなり驚きである。
ちなみに、このアイスクリーム屋は私のオフィスのすぐそば。明日暑かったら、アイス食べに行ってみようか・・・。
同情したのはこの一文だけだったりして…Back then, he even had hair.
さて、聞いた話なんですが、カナダに移民して来ている韓国系の人たちって、鶏口牛後の精神があって、どんなに小さくても自分のビジネスを持つのが一番とか。街のコーナーストアーを経営している人たちって韓国系が主です。
トロントでは日本食のレストランも韓国系や中国系の方々が経営しているんですわ。で、先日、見知らぬチャイニーズのお兄さんに「一体、日本人はトロントで何してるんだ?」と聞かれました。ほんと、何してんでしょ(私の場合、公僕)。
それよりなにより、ちかさんのクラスメートさんのアイスクリーム屋さんが繁盛しますように。
追伸:「赤毛のアン」からドラキュラに趣味がうつりつつある今日このごろ。
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うちのダンナは中国系なんですが、MBAを取るといったら親に止められたそうです。「ビジネスなんて生まれながらにできるもの。なんで学校で学ばないとならないのか」と。中国人は本当にベースがアントレプレナー。
一方で日本人は割と公職につく傾向があるのでは。例えば政治家。ハワイの政治家なんか顕著に日系人が多いですよね。中国人コミュニティーでは「みんなでビジネスばかりしていてはいけない。やっぱり政治の場でも発言権を持たないと」という反省が語られたりすることがあるようです。
日本人の「社会に貢献したい」という欲求はかなり強いものなんでしょう。あまりにたくさんの日本に住んでる日本人(特に若い人)がそういうので、天邪鬼の私は、
「だったら、街角で困っている目の前の人を助けんかい(これは日本人は冷たい)」とか
「社会に貢献する前に自分が自立せんかい」
と思いますが、貢献を望む人々の心の根底には真にgenuineなものがあるのかもしれないですね。
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日本人の若者に社会貢献度が高いというのは、感じてなかったです。権力志向で「政治屋」さんになりたい人が多いのかな、なんて思ってました。
困っている人に手を差しのべなさいというのは、クリスチャンの精神だと思えます。日本の場合福祉が遅れてるのは、クリスチャンの考えが根底にないからではないのかなあ。弱者に対しては、Disciplineしないあんたが悪い、という考えが日本の人たちにはあると思う。何かと言うと「がんばれ」と言うのがかけ声だしね〜。どこか身体がこわれて生まれて来ると、それは、親の責任とか、前世の因縁とかね。
福祉国家のカナダにおいてでさえ、たとえ困っていても、日本人や日系人は福祉に頼らない傾向があります。福祉に頼るのは「恥」という意識があるからです。
えっと、何を言いたかったのかわかんなくなったです。やっぱ、ニホン人的ですね。曖昧なニホンの私でした。
ちかさん、御仕事がんばりすぎないように。
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何でもできるばっかりに、バブル時にいろいろな職を点々としたため、これといって決め技となるスキルがないため景気が悪くなったら仕事が見つからない
こわいなー。僕も色んな所を転々としてしまうたちなので、学生時代の進路担当の先生に、君気をつけなさいと言われたのを思い出します。
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