中国toインドvia Silicon Valley

Silicon ValleyのUTStarcomが、インドの会社から、携帯電話インフラ関連機器で$100M超の注文を受けたという記事がBiz Inkに。

UTStarcomは企業価値18億ドルの通信機器会社でCEOは中国系のHong Lu。ということで、中国toインドviaSilicon Valleyという最近流行の「黄金のトライアングル」(と呼んでいるのは私だけかもしれないが)。

シリコンバレーでは、犬も歩けば中国人とインド人に当たる。しかも移民の方がローカルの人より平均的に高学歴。インド人移民なんて、半分以上がマスターかPhDだ。

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あんまり関係ないのだが、中国というのはたいした国だと思う。やることが極端なのに加え、国がでかくて、人が多い。数が多いというのは結構重要だ。

昔ドイツ人の知り合いがこんなことを言っていた。
「大学時代中国とバレーボールの試合をした。自分たちドイツ側は『中国人の選手は、きっと背が小さくてすばしっこいんだろう』という先入観を持っていた。で、試合会場に着いたら、見上げるような巨大な選手ばかりでたまげてしまった」
ドイツ側は平均身長195センチ超だったそうだから、中国側は2メーターを勇に超えていたようだ。最近NBAにmainland Chinaからやってきたヤオ選手も、2メーター30だか40だかある。母数がたくさんいる国ならでは。

もとい。

中国はその昔、といってもそれほど大昔じゃない昔、世界でも有数の文明を誇っていた。何がすごいって、紙を発明したのは凄い。第一次情報革命の源だ。インターネットに匹敵する大発明である。

しかも、航海技術も優れたものがあり、マルコポーロだのコロンブスだのが世界を旅する何世紀も前に巨大な艦隊で世界を見てまわり
「どこに行っても野蛮人ばかり。見るべきものはない」
と結論付けて、国にこもってしまったという仮説もある。(この巨大艦隊話は、最近いくつかの本が出て話題になっている。)

うちのダンナは中国系。当たり前だが親戚も中国系。加えて、友人・知人・仕事仲間にも中国系がやたらと多い。そういう彼らとのやり取りを通じて、「これからは中国の時代」という言葉が、去年のあるときからハタと現実味を持って感じられるようになった。

「中国の時代」というのはもはや使い古された感も強いキャッチコピーだが、そういうキャッチコピー的な上っ面の言葉として理解するのではなくて、上手くいえないのだが「腑に落ちた」というか、「確かにそうなりそうだ」という現実味を帯びてきた、という感じ。gut feelingとでも言いましょうか。

「腑に落ちた」理由の一つには、彼らの民族としての誇りがある。「体が強いのは白人、頭がいいのは東洋人」という人種差別的優位性を心中信じている人も結構いる。(イトコの一人は「タイガーウッズが優秀なのは、黒人の体力と東洋人の知力を兼ね備えているからだ」と豪語。politically incorrectな発言だが)それにentrepreneurial。商売上手というか、タフというか。

そうして、実際に中国系の人と接して思う「感じ」と、中国のGDPとか人口構成の変化とか産業変移などのいろいろな情報を足して、「腑に落ちた」感じがストンとある日やってきた。

さて、本当にそうなるかどうかは、見てのお楽しみ、である。

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