DNAコンピュータで、自らパワーサプライまでできるものをイスラエルの研究機関が発表した。National GeographicsのComputer made from DNA and enzymesにわかりやすい解説が出ている。
DNAコンピュータが実際に実用になるのはまだ20年くらい先の話ではある。しかし、DNAというのは知れば知るほど不思議な存在。生物の体というとってもオーガニックなものが、4塩基でなるデジタルな情報伝達の仕組みで成り立っているなんて。しかも、熱を加えても壊れない頑丈な構造。こんなものがトライアンドエラーでできちゃうくらいなら、ランダムに文字を発生させて長編小説を書くくらいできてもよさそうだ。
もとい、ITの次はバイオの時代、と言われるけれど、バイオとITは根本的に違うところがある。許認可で縛られるということがひとつ。もうひとつは、ITは全ての産業で広く薄く使われるようになって市場が拡大していったけれど、バイオは当面はヘルスケアというバーティカルな産業に依存するというところ。(農業や防衛などでも利用可能だが、メディカルユースに比べれば小さい。)
それでも、以下のそれぞれで市場は拡大していく。
1)現在の製薬や医療の非効率な作業を効率化することで、既在のヘルスケア市場のパイを奪う
2)新たに誕生するヘルスケア市場を狙う(製薬産業、医療機器産業、医療サービス産業、といろいろあるけれど、結局最終市場は一般の人の医療費。これが増えた分が市場創造分となる)
1)に関しては、今欧米の製薬会社が一つの薬を開発するコストは5億ドル以上とされている。600億円だ。Mission Impossible2みたいな、超ハイテク機器の立ち並ぶオートメーションが進んだ研究所を想像してしまうけれど、実は研究者がフラスコやらビーカーをマニュアルに扱うレトロな世界がまだまだある。この作業の効率化で製薬会社のR&D費用を勝ち取ることで新規参入者が成長できる。
2)に関しては、昨日のblogで「2012年にはアメリカのGDPの20%がヘルスケアで占められる」というデータを引用した。2001年のGDPが10兆ドル、約1200兆円だ。その14.1%がヘルスケア。計算の簡易化のため、2001年のGDPのまま、ヘルスケアの割合が6%伸びたとしても、その伸び分は6000億ドル、約70兆円の市場が新たに誕生することになる。(もちろんその中にはサービスなども含まれるが、全体のパイがでかいのは確か。)
ということで、とにかく当面は成長することは間違いない。
ちなみに、GDPデータはCIAのWorld Fact Bookから拝借。これは超使える情報源。世界のほとんどの国に関して、詳細なデータが出ている。経済・政治・文化・宗教・気候はもちろんのこと、鉄道総延長距離、高速道路総延長距離、テレビ局の数、所有船舶数などなど。しかも、各項目ごとに世界の国を一覧にした表も付いていて、真剣に「グローバルマーケティング戦略」を練るのであれば、大変よいスタートポイントになる。CIAの集める情報のほとんどはこうして公表可能なデータといわれているが、さもありなん、という感じだ。
CIA – The World Factbook 2002
*CIA – The World Factbook 2002 – http://www.cia.gov/cia/publications/factbook/geos/us.html
「バイオビジネスの行方(http://blog.neoteny.com/chika/archives/004207.html)」で知った、[[CIA]]が公開している[[世界]]各国[[資斮..
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世界のデータ
CIA – The World Factbook 2002 — United States ChikaさんのBlogより。こりゃ便利。 世界のほとんどの国に関して、詳細なデータが出ている。経済・政治・文化・宗教・気候はもちろんのこと、鉄道総延…
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バイオの世界はまだ十分に研究されていない新しい分野である。ITの世界がやってくる遥か昔に電気の発見があった。電気の発見以前にも電気と言うものの存在はいろいろな形で認識されていたが、それが一体何なのかははっきりと定義できなかった。もちろん、そのような状態で電気を効率的に制御し、日常的に利用するのはほぼ不可能だったのである。一方、電気が発見されてからはその応用分野の広がりは目に見張るものがあった。エジソンを始めとして、町の発明家たちがその道を切り開いていった。真空管、トランジスタ、IC、LSIなどの開発はあっと言う間に起こったのである。
バイオの世界は未だに電気の発見以前のことのように感じられる。まだ、それが一体どのように定義されるべきものなのかも良く分かっていない。しかし、生命が本当の意味で発見されるとき、その本当の時代が始まるのではないか。その時が一日も早くやってくることを望んでいる。その後には必ずやYABの時代がやってくるに違いない。果たして、その時に私はこの地球上に存在しているのだろうか。長生きはしたいものである。
注)YAB = Yet Another Bill Gates
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イスラエル研究者、「世界最小のバイオコンピューター・デバイス」開発 from HOT WIRED JAPAN
*イスラエル研究者、「世界最小のバイオコンピューター・デバイス」開発 – http://www.hotwired.co.jp/news/news/technology/story/20030227303.html
このニュース、概要だけ読むとあんまり面白くないな。㮮.
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いつも思うのだが、ITにしろバイオにしろサイエンスからみると、なんかいっしょのように思える(同じことをしている研究室仲間が薬品、半導体、繊維などありとあらゆる分野に就職している)。様々な領域の学問(テクノロジー)を取得した人が広範な領域をカバーできる。インシュリンがバイオで作られた成功例のひとつとして挙げられるけど、少なくとも日本ではflowerビジネスでしかほとんど成功してないように思う。すこしの技術ですぐにビジネス化してしまう土壌が恐ろしい。まだなんにも判ってないのに(でもわかったふりをして)どんどん進んでいく。生命にかかわることは実は生命にとって極めて危険で細心の注意を払って進めることが必要だと思う。生命の基本単位で生命ができますかね?人間の大脳皮質は養老さんのいうようにデジタル化したコンピューターですかね?単純化してみることは必要だけど。
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