スタンフォードMBAの進路と業界のその後・・・

毎年きっちりフォローしてる訳ではないのだが、スタンフォードでMBAを取った学生の卒業後の進路で、どこかの業界が急に増えると、その業界が割合すぐクラッシュする、という傾向があるような気がする。

そして、何ヶ月か前に去年は起業した人が突然急増、というのを聞いて「ベンチャーシーン、そこまでやばいのか」と焦ったが、実は内情は違った・・・という話を以下書きます。

バックグランド

まず、「急に増える」とはどういうことかというと、スタンフォードMBAは年間360人しかいないので、「それまで行かなかった業界に行く人が急に増えた」と言っても、増えた後の人数が10人くらい、なんてこともあります。なので、極めて限定的な傾向。

また、いい加減な情報に基づく漠然と感じる傾向でしかない。時々学生の方にあって、

「最近はみんなどういうところに就職するの?」

とか質問して

「去年はXXでしたね」

と聞く・・・という感じ。実際統計値を取ったらあまり有為ではないかも。

ただし、一応理にかなってはいる。それまで取らなかったMBAの新卒を急に採用するようになった業界、というのは、盛り上がっている可能性が高い。が、MBAの新卒採用はそれなりに時間がかかるので、実際取れた頃にはバブル崩壊の直前まで来てしまう、と。

何かが急速に良くなるときというのは必ずオーバーヒートするので、(アメリカという国においては、まず確実にそうなります)、たとえ実態として業界が上向きになる本当の理由があっても、一旦ちょっとしぼむ局面があるんですね。で、そのしぼみ方がすごく大きいとバブル崩壊と呼ばれる。

卒業生の起業家急増の実態は・・・

で、2011年の6月に卒業した生徒の進路で急増したのが起業。16%が起業したそうです。

ちょっとまって、それって360人中60人近いってこと?

それはすごい・・・のであるが、その実態を、本当に去年卒業して起業中の人に2ヶ月ほど前に聞いた。(この人

彼は、アントレプレナークラブの会長でもあったとのことで、

「同級生でまじめに起業しているのが誰か、全部把握している」

そう。その彼曰く、

「本当に気合いを入れて起業しているのは自分も入れて5人だけだ」

とのことでした。

では残りの50人以上は何かというと、バルクでMBAを採用するコンサルティング会社などで、入社を1月まで待ってくれるところが増え、6月の卒業から半年の猶予が出来たので、

「だったら、試しにちょっと起業してみる」

という人たちだそうです。

いや、ちょっと安心しました。スタンフォードMBA新卒が60人も同時にがしがし起業していたらちょっと怖い。

とはいえ、「試しにやってみて上手く行く人」もいると思うので、起業を促進するという意味では中々良い傾向ではありますね。

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スタンフォードMBAの進路と業界のその後・・・」への6件のフィードバック

  1. >スタンフォードでMBAを取った学生の卒業後の進路で、どこかの業界が急に増えると、その業界が割合すぐクラッシュする、という傾向があるような気がする。
    これ、日本の場合だと、東大生が多数就職する先の業界は、同じような傾向をたどると以前、どこかのサイトでみたかうわさを聞いた気がしました。

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  2. >では残りの50人以上は何かというと、バルクでMBAを採用するコンサルティング会社などで、入社を1月まで待ってくれるところが増え、6月の卒業から半年の猶予が出来たので、
    >「だったら、試しにちょっと起業してみる」
    >という人たちだそうです。
    日本だったら、今年は就職氷河期で新卒で就職できなさそうなので、「だったらもう一年留年してみる」という人達がそのくらいいそうな気も。(卒業しちゃうと「既卒」だけど、留年したら「新卒」なので、留年した方が有利なのです。人事部って、ほんとバカ。)
    まがりなりにも新しいことに挑戦する(そしてそれが評価される)米国と、
    留年して就職活動に一年過ごした方が結果的に評価される日本。
    日本のシューショクカツドーは社会的にとてつもない無駄だと思います。

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  3. 新陳代謝が活発になっていればいいのであって、クラッシュ自体はそれほどダメな部分ではないと思う。
    米国のよい所は、ダメなら潰して、それが肥料になる所。日本には少ない気がする。

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  4. ためしに起業するメリットというのは、どんなことがあるのですか? 起業することで、色んな手続きを覚えるとか? 失敗したら借金が増えるとか、経歴に傷がつくとかいうデメリットは無いものなんですか?

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  5. 起業成功=経済活性化、でも成功するのは常に一握り、なので母数が増えるのはいいことだ・・・と。
    借金して起業する人は最近のシリコンバレーではまずいないので、(せいぜいクレジットカード限度枠まで使うとか、ですね)no problem。文中の人たちの場合は既に内定済みなので、起業に失敗したらその内定先企業に勤めるだけですので経歴も問題なしですね。(そんなことがなくても起業に失敗したことが傷になることは、日米ともないと思いますが。)

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  6. このメリットって、”Bachelor party effect” (私が勝手に命名)が一番じゃないですかね。
    ベイエリアには、”一度はスタートアップに俺も挑戦したい”と思っている人がほんとうに多いので。
    真面目に生きてきた男子が、試しに片足をつっこんでみるかのように一晩ラスベガスでアホなことをし、真面目な彼女の元にもどって俺はこれでいいんだと真面目な夫役にcommitできる、と。
    でもバチェラー・パーティーで初めて羽目をはずせるようなタイプは、ベガスには向いてないと思います。本質的に。

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