ITアントレプレナーになりたい若者のみなさんはプログラミングを習得しましょう

この間、IT系ベンチャーに内定している日本の大学3年生の人たちと会って、「これから何をすべきなのか」という話になったのだが、私の答えは

「プログラミングを習得したら」

というもの。英語とプログラミング、が大事だと思うが、どちらか一つ選べといわれればプログラミングかな。

ちなみに、私は英語はできるけどプログラムはできないわけで、まぁ、お前に言われたくないよ、と言われればそれまでなのだが、今私が20歳で、IT、それもインターネット関係でアントレプレナーになりたいなら、プログラムをせっせとするですよ。

というのも。

最先端のウェブサービス開発の現場は、とてもアウトソースなんかできない状況になっている。「仕様書を文章で作って、それを誰かが作る」なんていう悠長なやり方は通用しない。どんどん機能開発して、どんどんリリースして、ユーザーのフィードバックを元にさらに進化させる、というのを、毎日行い続けないとならない。

どれくらい速いかと言って、リーンスタートアップという言葉を編み出したEric Riesがいたのでも有名なIMVUは、「一日20回機能アップデートをした」と。Flickrは、1日10回。FacebookアプリのRockYouは、異なるバージョンを複数リリース、数分のユーザーの動向を元に、変更を加える、といった「分刻みスケジュール」。山手線もびっくりです。

さて、こういう革新を常にし続けなければならないということは、

「人の話を聞いてさっさと理解して、それをすぐにコードにできる、いま・ここにいる人」

というのが非常に重要なのです。

おかげさまで、「最先端のウェブサービス開発」をしている会社がたくさんあるここシリコンバレーでは、そういう人の給与相場は高騰、というより、金だけでは雇えない状況になっている。よっぽど魅力的な将来性を見せられないと、なかなか「そういう人」は来てくれない。

シリコンバレー給与相場暴騰中というエントリーで、ソフトウェアエンジニアの給与相場が上がっていることを書いたところ、「アウトソースできるのにどうして?」というコメントがあったが、それはかように「アウトソースなんかできない仕事が増えている」ということなのです。そして、今世界はインターネットの収穫期にさしかかったところ。去年日本でのセミナーでも話したが、やっとインターネットが人々の暮らしに浸透し始めたばかりなわけで、当面はこの傾向が続くでしょう。

ということはどういうことかというと、自分でコードが書けない人が、これから新たに新しいウェブベンチャーを起こすのは非常に難しいと言うことだ。だって、みんな魅力的なチャンスが一杯あって忙しいんだから。輝かしい成功の歴史などあれば、それでプログラマを惹きつけることもできるだろうが、そうでなければ、まぁ自分で書くしかありません。

スーパープログラマである必要はないが、プロトタイプくらいは自分でちゃっちゃと作れるくらいのスキルがないとなかなか難しいんじゃないでしょうか。はい。

ITアントレプレナーになりたい若者のみなさんはプログラミングを習得しましょう」への38件のフィードバック

  1. プログラミングといっても色々な方向があると思うのですが、例えば自分をウェブプログラマとしてトップのベンチャーに売りこみたいといった場合、やはりウェブプログラミングの方向へスキルを特化しておいた方が良いのでしょうか。
    自分でそれなりのサイトを作ったりできる人(=プロトタイプを作れる人?)はたくさん存在すると思うのですが、そういった多数いる普通のプログラマと、引き手あまたのプログラマの差を作るのが何なのかに興味があります。

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  2. 全く同感です。
    私のいるファンドマネジメントの業界もそうなりつつあると思いますね。
    業界でも気づいていない人が多いですが。。。。
    素晴らしい英語力と中途半端な資産運用能力のあるファンドマネージャー。
    まるで英語ができないが、素晴らしい資産運用能力のあるファンドマネージャー。
    皆さんはどちらを選びますか?
    今やウォールストリートジャーナルもブルームバーグも日本語で情報が手に入ります。
    また、機関投資家であれば、個人投資家が想像もできないような複雑なアルゴリズムを使って、世界中の金融商品をネットから日本語で発注することができます。
    英語を学ぶ時間があるのなら、英語を捨てて、死に物狂いで資産運用の実務能力を高める努力をしたほうがいいですね。
    そうすれば、理系出身の方ならば10年くらいで資産運用業界でやっていけるだけの基礎ができる可能性があります。

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  3. >「仕様書を文章で作って、それを誰かが作る」なんていう悠長なやり方は通用しない。
    ここが、日本とUSのソフトウェア開発に対する考え方の一番大きな違いですね。よしあしなんですけどね。

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  4. >例えば自分をウェブプログラマとしてトップのベンチャーに売りこみたいといった場合、やはりウェブプログラミングの方向へスキルを特化しておいた方が良いのでしょうか。
    まずは米国のビザを取得しましょう。永住権ならなお良し。
    (Chikaさんによると、これの最短コースが留学だそうです。)
    ニッポン酷のような辺境在住だと、ITベンチャーなど目指すのは人生の無駄づかいです。
    >「一日 20回機能アップデートをした」と。Flickr は、1日10回。
    たとえば今でもバリバリのウォーターフォールで、ベンチャー(笑)でさえも「『設計書』の作成に何週間」という世界です(経験者談)。これが大手企業だと「数ヶ月かけてほとんど白紙」ということさえあるとのこと。1ヶ月だと超スピード重視なのかな?
    日本では転職で聞かれることに、「外注管理の経験は?」と「設計書が書けますか?/設計ができますか?」があります。いずれも30~40年以上前に使われていたような、化石級バリバリの古典的ウォーターフォール外注丸投げ型ビジネスの発想であり、シリコンバレーのような最新テクノロジーを使ったスピード重視の世界ではありません。
    こんなヤクザな業界からは足を洗って、まっとうな人生を目指した方が身のためですよ。

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  5. 初めまして、私大学3年生の今年就職活動をするものです。質問ですが、インターネット系でアントレプレナーになりたい人がプログラミングを勉強するのであれば、IT系ベンチャーに就職する意味はあるのでしょうか?現在自分はIT系ベンベンチャーでインターンをしています。この方向性でアントレプレナーになりたいと考えています。IT系ベンチャーに入ってアントレプレナーになりたくて、プログラミングもできるのであれば、それはやはりモラトリアムの継続に過ぎないのでしょうか?自分は、インターンで十分で、後はアイデアとプログラミングの技術(今勉強中です!)が揃ったらすぐにでもスタートアップしたいと考えているので、IT系ベンチャーに内定を決めた方々の意図が知りたいです。よろしくお願い致します。

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  6. 最後のパラグラフ、
    > スーパープログラマである必要はないが、プロトタイプくらいは自分でちゃっちゃと作れるくらいのスキルがないとなかなか難しいんじゃないでしょうか。はい。
    というのを読んで、以下の記事を思い出しました。
    IT業界の進路(有賀貞一) : ベンダーからユーザーに転身・有賀貞一のIT業界卒業論文
    http://it.nikkei.co.jp/business/column/aruga_gyokai.aspx?n=MMIT0z000018062008&cp=2
    > ただし、それらの人材は基本的な情報リテラシーを備えていることが条件で、大学でITを学び、ビジネススクールで経営の基礎を習得するといった形態がいる。つまり、自分でビジネスモデルを考案し、自分でプログラムのコードを書いて動くプロトタイプぐらい作れる、といった人がほしいのだ。
    上記は2年前の記事ですが、主旨はほぼ同じかと。残念ながら日本企業では、まだ実現には程遠い感じですが。
    あと、lean startupでは「アジャイル」に加えて、「バーンレートを下げろ(=自分でできることは自分でやれ)」という話もあると思うので、自分で手を動かせる、ということは他人を雇わずに済む(=キャッシュアウトを防げる)という意味合いも大きいのかな、と思ってます。
    そんなこんなでbootstrapping中でございます。いやー楽しいですね。お金無いですけどww。

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  7. シリコンバレーのスピード感に驚きです。
    私は日本のIT業界でビジネスアプリケーションの仕事をやっていますが、内部統制やら何やらで、かなりスピード感が妨げられています。
    プログラム変更が必要な場合は、変更依頼(RFC)を提出して、それを管理者が承認して優先順位をつけて、それからプログラミングに着手して、プログラミングが終わったらテスト報告書を用意して管理者のレビューを受けて、ついでに利用者のレビューも受けて、それでOKをもらってリリース申請を出して、運用担当者(内部統制上別の担当者になっている)にリリースしてもらうと。ちなみに、すべて管理者の押印が必要なようです。
    そういう過剰品質管理に慣れきった立場からすると、シリコンバレーではそんなに短期間に何度もリリースしてトラブルって起きないのかしらん。起きても「ごめん」で済ませてスピードを優先した方が、利用者思いなのかもしれませんね。
    間違いなく言えることは、日本のシステム開発現場で、「人の話を聞いてさっさと理解して、それをすぐにコードにできる、いま・ここにいる人」なんてやっていたら、すぐさま社内官僚に刺されます。

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  8. >タクヤさん
    一応、ネットベンチャー3年(学生時代)、ITゼネコン5年(苦笑)の経験アリマス。現在、自分の会社をbootstrapping中。
    私がネットベンチャー(10人→100人規模に成長)で得たものは大きく3つです。
    ・テクノロジーの実践(最新のテクノロジーの追いかけ方、実装方法)
    ・顧客/ユーザーとのコミュニケーション
    ・ベンチャーにおける組織カルチャー/マインドセット(スピード感含む)
    一方で得られなかったもの3つ。
    ・エンタープライズ・コンピューティングのビジネス経験
    ・プロジェクトマネジメント経験
    ・人的ネットワーク(同期、パートナー、顧客、等々)
    タクヤさんは学生さんのようなので、これらに加えて、学生時代または新卒時にスタートアップする時のメリットは、
    ・(悪い意味での)常識に染まっていないこと
    ・体力も瞬発力も充実していること
    ・失うものが無いこと(プログラミングができれば、最悪バイトでもしばらくは食っていける)
    一方で、ある程度の社会経験を経てからスタートアップする時のメリットは、
    ・人脈ができていること
    ・ある程度、業界の構造・商慣行などを理解できていること
    ・業務経験・実績があること(信用を獲得しやすい)
    あたりでしょうか。(僕はB2B志向なので、後者が向いていたのかも)
    いずれにしても、Pros/Consがあります。僕はシリコンバレーもテクノロジーも大好きですが、遅れている日本にもまだまだチャンスはあると思ってますよ(まぁ、日本ではスタートアップに対する支援が弱かったことも事実ですが)。
    ぜひ楽しんで、後悔しない人生を!
    って、読み返してみると長いなー(苦笑)。

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  9. シリコンバレーの大企業(Webサービス系)に勤めてますが、スピードはそれほど速くないですよ。一日に20回のアップテート云々はスタートアップに限る話ですね。

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  10. >satoshiさん
    詳しいお話本当にありがとうございます!BLOGでの質問でこのような方と出会えて感動をしています!
    いつ起こすべきなのか、ということにずっと悩んでいた時だったので本当に指針となる言葉です!
    時間を大切にして、精一杯楽しんで生きていきたいと思います。ありがとうございました。また、何かご縁がありましたらよろしくお願い致します。

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  11. 気になったので質問させてください。
    プログラミングは向き不向き、好き嫌いが激しく別れるものかと思います。「美しいソースコードを見るとぞくぞくする」←こういった人達に任せるべきものではないでしょうか。ただ、外注ではコストも時間も間に合わないというのは重々承知です。だとすると、内部にお抱えになる訳ですが、アーリーステージのベンチャーでエンジニアに逃げられた社長様を良く見かけます。大事なことはプログラミングを学ぶことではなく、彼らといかに上手く働くか、ではないでしょうか。
    >>仕様書を文章で作って
    ⇒会議で書いたホワイトボードをデジカメで撮影し
    そのままエンジニアへ、でも宜しいのでは。
    ちょっと無茶な気も致しますが。

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  12. 七並べさん、
    異業種の意見で恐縮ですが、ファンドマネジメントの業界では、ファンドマネージャー経験の無い社長は、ファンドマネージャーと上手く働くことはできません。
    完全になめられますよ。
    「勝負したことない臆病者は黙ってろ」って感じですね。
    ファンドマネージャー経験の無い社長があまり強く言ったりすると、「うるせえな。じゃあ出てくよ。」となって、他社に行くか、自分でファンドを興して、元々所属していた会社の強力な敵になってしまいます。
    私のいる業界は、非常にマッチョな世界ですので余計にそうです。
    ファンド会社が成功する重要な要素は、創業者がファンドマネージャーであること、です。
    そこから類推すると、皆さんがご興味お持ちのハイテクベンチャーが成功する重要な要素は、創業者がプログラマーであること、ということでは?
    ご経験者のご意見を伺いたいところです。

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  13. >⇒会議で書いたホワイトボードをデジカメで撮影し
    >そのままエンジニアへ、でも宜しいのでは。
    >ちょっと無茶な気も致しますが。
    プログラムをちょっとでも勉強した人なら分かることですが、
    それは『論外』です。
    そんな曖昧な青写真だけではプログラムの開発はできません。
    そんなもので『できるんじゃね?』と思ってる人は日本のSIerには沢山いますが、開発現場では生き残れませんよ。

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  14. おもしろい議論なので、飛び入り。
    技術会社の社長が技術者でなければいけないかと
    いうと、必ずしもそうではないかと。
    1、技術者がわくわくするビジョンを描ける
    2、技術者を働かすつぼを心得ている
    3、技術とビジネスの落としどころを判断できる
    (技術的に難しいことと、製品として欲しいスペック
    のどこで妥協するのがビジネスとして正解か、とか)
    ができれば、別にエンジニアでなくてもいいと思う
    のですが、得てして1、2、3がスーパーできる人は
    自分もエンジニアだった人が多いようです。エリック
    シュミットとか、本田さんとか。
    あと、会社のステージの軸もありますね。アーリー
    ステージであるほど、”いざとなったら自分で腕を
    まくれる”ことがリスクヘッジになります。
    逆に、もう恐竜化した大企業の場合、技術なんか全然
    わからない経営者が、common senseで大鉈をふるった
    ほうが、うまくいっちゃうケースもある気が。
    (IBMのルイス・ガースナーは、技術なんで
    ぜーんぜん知らない人だったとか。)

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  15. というのを踏まえると。
    エンジニアはファンドマネージャほど
    マッチョではない(というか対極の、草食系
    ですね、基本的に。)ので、うるせー黙れ
    とはなりません。
    でも、草食動物は、”この人わかってない”
    というのは非常に敏感にかぎつけます。
    そして、黙ってさささっと逃げます。
    ただ、アーリーステージのスタートアップ
    の場合、弾がある(開発資金がある)なら
    それだけで勝ちなので、非エンジニアでも
    そのカードを使うことができます。
    Lean系ウェブサービスの場合でも、フルタイム
    のサラリーを払うことができたら、それなりの
    人がまずは一人手に入るのでは。
    ビジョンも金も実績も無いなら、自分で腕を
    まくるしかないですね。だから若い学生のうちは、
    まずはせっせと体を動かしてプログラミングを
    覚えるというのは、いい時間の使いかただと
    思います。

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  16. えりさん、
    どうもありがとうございます。
    我々の業界でも、大企業化したファンド会社(例えば日系のアセットマネジメント会社)ならば、ファンドマネージャー経験がなくても社長やってます(もちろん運用成績は大したことないことが多いです)。
    この場合、ファンドマネージャーは、心の中で社長を小馬鹿にしながら、転職先を探します。
    大企業ですから、面と向かって社長に文句言う場面もありませんしね。
    私は、外からしか、ハイテク業界を存じませんので、ハイテク企業の創業者というと、ジム・クラークやビル・ゲイツなどマスコミ受けする人しか存じません。
    そこで、「創業」時にエンジニアでない方が
    1、技術者がわくわくするビジョンを描ける
    2、技術者を働かすつぼを心得ている
    3、技術とビジネスの落としどころを判断できる
    ができた例をご存じでしたら、後学のためご教示頂けないでしょうか?
    私の知る限りでは、大企業の子会社として創業されたファンド会社を除けば、ファンドマネージャー(運用実績のある個人投資家含む)でない創業者が立ち上げたファンド会社は極めて稀ですので、非常に興味があります。

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  17. 投資家を説得する必要も説明する必要もなく、とにかく自分でやっちゃう。いいですね、進んでみないと見えない時代の走り方ですね。やるから見えてくる。やらなければいつまでたっても見えない。
    ただ、オープンソース登場の頃から、既に海外ではあらゆるバックグラウンドから自由を求めた優秀な人間が入り込んでいて、彼らに共通しているのは、自分をプログラマだとも思っていないし、経営者でもないし、単に自分のライフスタイルを貫いている野郎達です。そういう意味では、できれば音楽もやっとくのがいいですよ。

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  18. >「創業」時にエンジニアでない方が
    Mark Pincus?(現Zynga)
    まー、あまりいません。Mark Pincusも90年代にはじめたからできた、という説も。(つまり、他の人が魅力に気づく前に「実績」をゲットしたから)。

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  19. chikaさん、
    ありがとうございます。
    勉強になります。
    サラリーマン時代、「俺は、ファンドの運用はできないが、会社の経営なら誰にも負けない」みたいな社長に苦しめられましてね(笑)。
    同じ日本語を話しているとは思えないほど、言葉が通じないんですよ、これが。
    天下泰平の時代ならば戦の経験が無い殿様でもどうにかなるでしょうが、戦国時代ならば戦の経験が無い殿様の言うことなんて聞いていたら殿様と共倒れです。
    殿様を殺して自分が大名に成り上がるか、戦の上手い殿様に仕官するか、徒手空拳から戦国大名をめざすか、どれかですよ。
    それだけに、エンジニアでないと創業しにくい時代になったことに安心しました。

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  20. あ、スレッド延びてる。
    ソフトウェアエンジニア兼MBA学生としてビジネススクール通ってて思うのは、こと「コトを起こす」という意味では「自分でモノ作れるエンジニア」の方が圧倒的に有利、ということです。
    みんな確かに起業機会狙ってたりするんですけど、仮に機会を見つけたとしても、コードを書けない人は「ゼロをイチにする」ところを「必ず誰か他人に頼まなきゃいけない」わけです。
    で、ポンチ絵とスプレッドシートだけでそこそこマトモなエンジニアを仲間にできると思ってるなら、それはちょっと甘いんじゃないかなぁと思います。自分の立場で考えてみても、よっぽど仲がいい人なら別として、よく知らない人が持ってきたアイディアに乗るか?と言われれば、乗らないでしょうねぇ。
    (まぁビジネススクールで周りを見てると、そもそもエンジニアと会話が通じそうな人なんてほとんどいないですけどね。笑)。
    他人のアイディアに乗るくらいだったら、自分のアイディアで勝負したいですし、そもそも面白そうなアイディアは他にも世の中たくさんありますから。(実際、私もスポットでいただく仕事をいくつかお断りしている状況)
    それが chika さんの言う
    > だって、みんな魅力的なチャンスが一杯あって忙しいんだから。
    ってことなのかな、と思うです。はい。

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  21. >「創業」時にエンジニアでない方が
    いやいや、”こてこてのtechnology-drivenではなく、service orientedなウェブ会社”(お客の心をつかむステキなサービスを、
    ウェブという技術を使ってやっている)というカテゴリーで見れば、
    けっこういるんじゃないですかね。
    ちょっと調べてみたら、
    Reid Hoffman(LinkedIn):彼はPhilosophy majorですが、Paypalで
    上がったお金があったためにengineerを雇えたのでは
    Scott Cook (Intuit):P&G出身のマーケッター
    とか。日本は、このタイプの”ベンチャー”が多いので、
    三木谷さんとか南場さんとか、ぜーんぜんエンジニアでは
    ないですよね。
    私はファンドの世界は詳しくないですが、イメージで言うと、
    ”アラブ世界の戒律を熟知し、王族の間に強力なコネを
    持つ社長の興した運用ファンド(運用力はスーパーすごい
    というほどでもないかも?)みたいなイメージですかね。
    あんまりテクノロジーにこだわりすぎると、”0.01% のスプレッド
    にこだわって、お客がどういう資産運用をしたいのかを忘れる”
    みたいなことも往々にしてあるので、お客さんを理解している
    というのは大切かと。
    私個人的には、web2.0の世界は技術としてそんなにinnovative
    じゃなくても製品がちゃかちゃかっと作れるというイメージなので、
    むしろお客さんのニーズをよーくわかっている人のほうが有利なん
    じゃないかという気がします。
    まあ、誰もお客が何が欲しいかなんてわかっていない場合は、
    ”毎日20回更新”のようなスピード勝負にならざるを得ないですが。

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  22. どう返信しようかと考えているうちに進んでますね。
    えりさんが仰っている、プログラマは草食~という下りが
    私の言いたかったことに非常に近いし、判り易いです。
    ただ、FMさんがご指摘の様に、創業者がエンジニアでない企業が、技術者がわくわくするような会社になるかは私も疑問です。草食の獣を上手く手なずける手法を習得すればいいのでは?わくわくさせることは出来ないかもしれませんが、居心地のいい牧舎を提供することは出来るかと。単純にサラリーの問題だけではなく、コミュニケーションも重要かと。経営者=肉食、プログラマ=草食、でそのコミュニケーションに歪みが発生し、逃げ出してしまう訳です。
    >>ACさん
    ホワイトボードに書く内容を仕様に踏み込んだ形式で書く
    というつもりでこの発言を致しました。
    早い回転で開発するには・・・と考えてのことですが
    私自身試しもせずに申し訳ございませぬ。

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  23. chikaです。
    >”こてこてのtechnology-drivenではなく、service orientedなウェブ会社”(お客の心をつかむステキなサービスを、ウェブという技術を使ってやっている)というカテゴリーで見れば、けっこういるんじゃないですかね。
    >web2.0の世界は技術としてそんなにinnovative
    じゃなくても製品がちゃかちゃかっと作れるというイメージなので、むしろお客さんのニーズをよーくわかっている人のほうが有利なんじゃないかという気がします。
    いやいや、web2.0系こそ、agileでSCRUMで、みたいな「いまここにいる人にしかできない世界」です。何事も、傍で見るイメージと、実際にやってる人たちの世界は大違い・・・。別に、PhDで世界最先端の研究、みたいな人である必要はないですが、気の利いたコーダーである必要はあります。
    innovativeでない=エンジニアリングがハードコアではない、ではないのであります。スピード命のweb2.0の世界こそまさに、「コーダーじゃない人」が入り込むのは至難の業です。80年代、90年代の「海の物とも山の物とも判らない時代」に入り込んだ人はいいですが、これからは無理でしょう。(Reid HoffmanもScott Cookも「海山」時代の人。)
    ちなみに、最近何かを読んでたら、IMVUは一日20回じゃなくて50回だそうです。

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  24. ちょっと琴線に触れましたので。
    >>⇒会議で書いたホワイトボードをデジカメで撮影し
    >>そのままエンジニアへ、でも宜しいのでは。
    >>ちょっと無茶な気も致しますが。
    >プログラムをちょっとでも勉強した人なら分かることです>が、
    >それは『論外』です。
    >そんな曖昧な青写真だけではプログラムの開発はできませ>ん。
    その『論外』、Webサービス開発の現場では『論外』です。なーんて、そこまで極論はしませんが私はぜーんぜんアリだと思いますw
    一般常識的にはナシかもしれませんが少なくとも私はそういう現場でプログラマーやってマス
    まさに「デジカメが要件定義書、基本設計書」です。会議終わるとみんな携帯でパシャパシャしてますよw
    メモは取りません。メモ取るならホワイトボードに書く。オフラインのGoogle Docs、みたいなw
    開発のスピード感はPCブラウザ、携帯用合わせて50画面くらいの広告モデルコンシューマ向けサービスを発想から導入まで正味2人で1カ月くらいです。残業はほとんどしません。
    スピード重視ですのでプログラムコードは本当にコアの共通ライブラリ以外は毎回ゼロから起こします。デザインも勉強しているので自分でやりますw 出荷後のトラブルもないですし、手戻り開発もありません。ノウハウなので詳しくは書きませんが担当が変わっても全く問題ありません。
    設計等のドキュメントが必要なのは大人数で、時間の経過を関係なく、「システムがどうあるべきかを共通認識するため」です。
    共通認識するために必要な根本的なことを無視して画一的にルールベースで人を育てたり、チーム組んだりするから「そんな曖昧な青写真だけではプログラムの開発はできません。」とか極端なことを言う人が出てきちゃうかと。
    もちろん「絶対にドキュメントは不要」というわけじゃないですよ。開発するシステムによってケースバイケースだということです。
    きちんと状況(ヒト、モノ、カネ、ジカン)を理解し、適切な選択が”自分で”できる技術者が少ないように感じますがいかがでしょうか。。
    >まあ、誰もお客が何が欲しいかなんてわかっていない場合は、
    >”毎日20回更新”のようなスピード勝負にならざるを得ないですが。
    そういうニーズのトライ&エラーという意味で1日20回更新しているんじゃないと思いますよw
    あくまでもOODA上での1日20回更新なので導線追加等のユーザビリティ向上を狙ってのことだと思いま~す
    20回はすごいですが普通に開発現場でもやってますよね

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  25. >同じ日本語を話しているとは思えないほど、言葉が通じないんですよ、これが。
    英語でもこういうことあります。私の部署がウェッブサイトのデザイン変更をした時、技術的なことをしてくれた人と、コンテンツの書き直しをしていた私は、話が通じているのに、私の上司だけがトンチンカンで、「そんなに技術的なこと分からないんだったら、二人だけで仕事をさせてくれれば話が早いのに」と思いました。

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  26. chikaさん、別に今からプログラム学んでも良いですよ。
    私自身、哲学を専攻してましたが、大学を出てから、プログラムを学んで、そこからプログラマーになりました。理工系の大学を出てないくてもプログラマーになれます。それは意欲の問題です(海外で働く決断をするのが意欲の問題であるのと同じです)。
    私はプログラマーですので、少なくとも、プロトタイプを作ってくれる創業者は凄くありがたいです。
    Web界隈にいながら、プログラムを覚える努力すら怠る人間を、エンジニアが信用するわけないじゃないですか。
    プログラムを学ぶなら、pythonがお勧めです。
    日本語の書籍でしたら、「みんなのPython 改訂版」(柴田 淳)がお勧めです。
    http://www.amazon.co.jp/dp/4797353953/
    chikaさんが、口を酸っぱくして、日本の若い人が海外で働けると言い続ける様に、私自身も、全ての人がプログラムを書けるし学ぶべきだと思っています。
    今からでも覚えられますよ。

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  27. PhDを持っている私が非技術者社長を擁護する
    立場にまわっている構造がなんだか面白いですね。
    自分で会社を興してみて思うのですが、
    1、技術を開発すること
    2、技術に対してベストなマーケットを
    見つけてお客さんをengageすること
    を比べると、2のほうが難しいし、2ができる
    人のほうが世間ではscarce resourceという
    気がしています。これは、知りありの技術者
    出身の社長(ちゃんとしたVC backedの会社まで
    もっていったことがある人)も口を揃えて言うこと
    なのですけれど。
    技術者が興した会社で、趣味的にベータを
    つくったとか、SBIRをもらって1~2年会社ごっこ
    をエンジョイしたとかいう会社は山のように
    ありますが、やっぱり2がないと本当の”会社”
    には育っていかないのですよね。
    (まあ、一昔前までのお金がゆるゆるで手に入った
    時代はもうちょっとちょろかったようですが。)
    Web2.0の世界は私は門外漢なので、違うルール
    があるのかもしれませんが。

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  28. あと、すごく辛らつなことを言うと。
    Computer ScienceのPhDがなくても、大学を出た
    あとにひょひょいと学べるプログラミングのレベルなら、
    世界的に見ればコモディティの人材ですね。
    そういう人材を束にして、スピードで勝負する
    しか差別化要素のないビジネスなら、人件費
    の高いシリコンバレーでやるべきではないのでは。
    前職のマッキンゼーで、”分析のできないパートナー”
    ”パワーポイント・チャートの書けないパートナー”って
    いたものです。そういう人って、ばりばりのBusiness Analyst
    たたきあげのコンサルタントからバカにされたりするのですが。
    ”なぜその人はそれでも客がとれるのか”を理解しようと
    しない若造は、一生を一兵卒で終わるのです

    いいね

  29. chikaです
    たぶんえりちゃんの考える「技術」と、このエントリーが言わんとする「技術」は違うんです。今回のエントリーは、「プロトタイプできるくらいプログラミングやろうぜ」であって、コンピュータサイエンスの深い知識を持とう、じゃないんですよね。別にPhDいらないです。
    >2、技術に対してベストなマーケットを
    見つけてお客さんをengageすること
    web2.0の世界では、これ自体が「なるべく早くサイトをオープンし、後はユーザーの動向を見ながらどんどん機能を取捨選択・進化させていく」ことなのでした。
    つまり、機能(やUI/UXデザイン)を作ってリリースすること自体がマーケティング。
    で、それを毎日コンスタントに行っていく。なんといっても、web2.0の多くのビジネスアイデアは普通の人の「思いつき」レベル。それそのものはそれほどに価値がないのです。
    それより、どうやってそれをスピーディーに進化させていくかが成功の鍵。で、それがlean startupとかiterationとかpivotとか、そういう流行ことばの中身なのですが、これをするには手が動く人がたくさん必要なのだ、ということです。アイデア自体が決定的な差別化ではないので、それだけで他人を説得して作らせる、っていうのは大変難しいのでした。
    >そういう人材を束にして、スピードで勝負する
    しか差別化要素のないビジネスなら、人件費
    の高いシリコンバレーでやるべきではないのでは。
    ところが、言うは易く行うは、で、これが凄い難しいんですよ。こういう人が必要なのです↓
    http://www.caterina.net/archive/001215.html

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  30. 大学留学を考えてる20歳日本人です。Chikaさんが20歳だったらプログラミングをせっせとしてるとのことですが、私は学部専攻をComputerScienceかBiochemistry系かずっと悩んでおります。
    どちらもやってみたいですが、気になるのは卒業後の職です。
    また国はカナダを考えてますが、そこでプログラミング専攻でも問題ないでしょうか。
    おっしゃっているSoftwareEngineeringとは、大学によってはFaculty of EngineerとFaculty of ScienceでそれぞれSofware系がありますが、Engineering が基本でしょうか。
    せっせと学部でプログラミング専攻すれば、道は開けるものなのか。。

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  31. また学部留学の場合、アメリカ・カナダでもそうですが名門大学を出てる必要や、それくらいハイスペックであることが条件になるのでしょうか。
    Stanford, Berkeley, Cornell, CMU,カナダだとU of Waterlooなどが超名門でしょうが、私は到底およびません。
    大学院にしてもこれくらいのレベルが必要なのでしょうか。

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  32. >学部専攻をComputerScienceかBiochemistry系か
    両方やるってできないんですかね?アメリカだと(大変だけど)できるとおもうので、この際ちゃっちゃと留学されてしまって両方専攻されてはいかがでしょうか?
    >学部留学の場合、アメリカ・カナダでもそうですが名門大学を出てる必要や、それくらいハイスペックであることが条件になるのでしょうか。
    これは時々聞かれるのですが、別にそれぞれのレベルでそれぞれの将来があります。自分のレベルに応じて一番ベストなところを常に目指せばいいのではないかと思います。はい。「就職のしやすさ」「ビザの取りやすさ」という観点で言うと、一般論では、一流大学の文系より三流大学のエンジニアリングスクールです。理系でも純粋理論系はきびしーかもしれませんが・・・(とはいえ、一般論と個別論はまた別ですので、「ビザが取りにくい」「就職しにくい」といわれる大学・学科に行っても、いくらでもやり方はあるはずです。)
    いずれにせよ、学校・学科によってそれぞれ違いがあるので、実際に行きたいと思う学科の学生・卒業生・大学の就職課(Career Management とかCareer development等色々名前があります)などにそれぞれ個別に話を聞かれるのが良いと思います。サイトにも情報があれこれあると思います。

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  33. chikaさんありがとうございます。
    BiochemistryとのJoint Major(Bioinformatics)があります。
    ここで質問する内容でないかもしれませんが、CSを主に専攻する場合に比べてJoint Major(上記)はプログラミングに関して浅くやることになるので、もし自分がプログラマで進みたい場合はプログラミングの知識が薄くなるのではと思いました。またBiochemistryとCSの組合わせでうまく生かせるのかと。どちらか1つにするべきでしょうか。

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  34. 人生長いので、別に今勉強しなかったら終わり、ということもありません。両方興味があるのだったら両方やってみて、やっぱり違う、と思ったら変更してどちらかだけにフォーカスすればよいのではないでしょうか?
    大学で英語・心理学専攻だったのに、その後大学院でCSを勉強して、今はバリバリプログラムしてる人もいます。
    http://www.pasonatech.co.jp/hatarake_sv/rep19-1.jsp

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