meet追加事項

前回のmeetとseeですが、いくつかコメントいただいたりしたので、ちょっと追加です。元エントリー

It's nice to meet you.

It's nice to meet with you.

It's nice to see you.

の3つでは、meetは初めて会うときだけ、meet withはビジネスミーティングの時だけ、それ以外はsee、という話でした。

が、meetには「ばったり出くわす」とか「特定の場所・時間に会う」という意味もあり。

なので、たとえば、何度も会っている夫婦とかでも

I'll meet you at the station.

などと言えます。「場所・時間限定だったら二度目以降でもOK」って感じなわけです。

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なんですが、「ご挨拶系」では、ひたすらmeet=はじめて、see=それ以外、でございます。

初めて会った人と別れるときはIt was nice meeting youとかIt was nice to meet you。それぞれ、It wasを略してもOK。

何度も会ってる人と別れるときはIt was nice seeing you、It was nice to see you。こちらもIt wasが略されることあり。

「これから会う」というやり取りをしているメールの締めくくりは、初めて会う人だったら

Looking forward to meeting you.

(ただし、後述の通り、メールで「はじめまして」と挨拶する「電子出会い」もmeetなので、Looking forward to meeting you in personなどと「実際にお目にかかる」というのを強調することも可能。)

何度も会ったことがある人だったら

Looking forward to seeing you.

しかしながら、ビジネスミーティングだったら、過去会った人に対してもmeet withを利用可能。なので、

Looking forward to meeting with you.

と締めくくれます。

***

ちなみに、meetはメールで紹介された人に初めてメールをするときにも使えます。

シチュエーションとしては、誰かがメールであなたを別の誰かに紹介してくれました。で、それを受けて、「はじめまして、よろしくお願いします」的出だしのメールを書きたいときは

It's nice to meet you.

でいいんですね。メールだけどmeet。非常に一般的に使われます。はい。

でも、メールのやり取りだけなのにIt's nice to see youとは言いません。

***

かように言語というのは生き物なので、「meet=会う」と訳して頭の中で考えていると、いつまでもこのニュアンスを体得することができないのでありました。っていうか、頭の中で日本語にしていると、会話のテンポに追いつかないので、そもそも英会話できませんが。

***

ぜんぜん関係ありませんが、昔の日本語で「逢ふ」と言えば、「男女が出会ってHする」という意味だったわけで。百人一首の

逢い見ての後の心に 比ぶれば 昔は物を 思わざりけり

っていうのは「一度Hしたら、ぜんぜん気持ちが違うぜ」という赤裸々な歌なんですね。ってことは、あれか、「Hする」というのが、将来、単に「会う」という意味になる日が来る可能性もあるわけですな。うむむ。(・・・もしかしてHするってもう死語?)

meet追加事項」への11件のフィードバック

  1. いつも勉強になるエントリーありがとうございます。
    リスニング強化法についても、早速試してみて
    効果があがっています。
    是非comeとgoもお願いします。^^

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  2. comeとgo、是非、取り上げて欲しい!未だに以下の例題しかし知らない。
    米国にホームステイしていた日本人が、ホストに「ごはんよー」と言われて、”I am going now.”といって、食堂に行ったら、自分のが準備されていなくて、悲しかったという話…。

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  3. >”I am going now.”といって、食堂に行ったら、自分のが準備されていなくて、悲しかったという話…。
    「今からでかける(から要らない)」って解釈でOK?
    これだから単純な単語は恐いんだ。orz

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  4. >今からでかける(から要らない)」って解釈でOK?
    ご指摘の通りです。”I am coming.”というべき状況です。
    一つの基準(?)は、相手から見て”go”なのか”come”なのからしい。
    でも、一筋縄にいかないので難しい。

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  5. 初めまして。
    watchとsee編,私も希望します。
    個人的には、演劇やバレエを劇場で鑑賞するのが好きで、日本語の辞書の解説を一所懸命読んで、わざわざお金も時間も費やして、つぶさに見たくて行くんだからwatch・・・なはず、と思っていたのですが、英語でtwitterやfacebookで話しても、そういう意味でwatchを使う人に出会わず、かと言ってcorrectもされず、なんか変だなーーー、うーーん、と思っていたところです。
    前のエントリーのコメントを見ると、やっぱり映画と同じで、seeが自然なのでしょうか。で、その理由ですが、家でだと、他にやること(やれること)がいろいろあるのに、テレビに傾注するからwatch、映画や演劇を劇場に見に行くときは、そもそも最初からそのつもりで行っていて、他の選択肢がないからsee,なんて考えてみましたが、どうでしょう?
    この類の、よく使う単語なのに、日米(英)でニュアンスが違うという言葉には悩まされますね。

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  6. chikaです。
    ダンナに
    Why are movies and plays seen while TV shows are watched?
    と聞いたところ
    hahaha, why is the sky blue?
    と言われました。(i.e. そんなん、「そういうもんだ」と決まってるのであって理由なんかないよ、みたいなニュアンスですね)。

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