テキサスの博士課程は好景気?

UC Berkeleyで教授をしている知り合いが昨日言っていたのだが、テキサスの大学は資金が豊富で、博士課程の生徒の「給料」がカリフォルニアより5割くらい高い、と。カリフォルニアが2万5千ドルくらいなのに、テキサスだと3万5千ドル以上出るらしい。

質素な学生生活という前提では、2万5千ドルだと独身者だったら十分だが、3万5千ドルあれば扶養家族がいてもなんとかなりそう。これは、かなり大きな違いでは。

以上、とりあえず小耳に挟んだのでご報告まで。具体的にどの大学だったらいくら、といった詳細は自分で調べてください。テキサスの大学にいらっしゃる方は情報があればコメントしていただけるとgoodです。

なお、ご参考まで、博士課程の「給料」は、こちらで前書いたように

ここでちょっと説明すると、アメリカの大学では、大学院生はRAかTAとして学校が雇ってくれ、その給料で生活できることが多い。RAはresearch assistantで、研究プロジェクトの一員として働き、TAはteaching assistantで、他の学生の勉強を指導する。RAかTAをすれば、学費は免除な上に給料が出る。特に理系の学部では、企業や政府の助成金も多いため RAの仕事もふんだんにあり、自己負担ゼロで学位が取れるのが普通だ。

テキサスの博士課程は好景気?」への18件のフィードバック

  1. この違い、カリフォルニアが2万5千ドルくらいなのに、テキサスだと3万5千ドル以上約束しないと優秀な学生が来ない、と取ることも出来ます。
    ちなみに住環境は家賃半額以下もしくは面積2倍みたいですねー。

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  2. 3万5千ドルは破格ですね。もしかしたら、ビジネススクールでしょうか。それなら納得です。アイビークラスの理工系の場合で、9ヶ月で2万ドルくらいが相場だと思っていました。
    私のいる州立大は給料が安いことで有名で年間通して働いても2万ドルに届きませんが、アメリカ人の学生は(大学間の獲得競争が激しいので)年間で5千ドル多くもらってる言っています。

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  3. chikaです
    あら、3万5千ドル+はどこなんでしょう?それとも、fellowship + RAとか?
    ビジネススクールではないとおもうんですよね。本文に登場した私の友人は環境工学の教授なので似たフィールドの話だと思うんですが・・・。今度本人に会った時聞いてみます。

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  4. CS Ph.D.の友人らの中でも、RA fellowshipで高かったのは手取り年収で3万ドルぐらいです。外部fellowship が加わると3万5千ドルは簡単に超えますが、ご存知のとおり誰でも貰えるわけではありません。

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  5. chikaです
    >手取り年収で3万ドルぐらい
    手取りで3万ドル!?とすると、税引き前はもっとあるんですよね。それはすごく高額じゃありませんか?

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  6. >ここでちょっと説明すると、アメリカの大学では、大学院生はRAかTAとして学校が雇ってくれ、その給料で生活できることが多い。
    雇ってもらえるということは、解雇もありうるということですよね。
    自分の研究に加えて、別の仕事もこなして、業績が悪ければ解雇される可能性もあるわけだから、あまり過信はできないと思いますけど。
    「多い」っていうとどのくらいなんでしょうか?
    極一部の優秀な人に限られるということでは無いんでしょうか?
    http://blog.kyoto-u.com/usr/tat/archives/000863.html
    >・アメリカの「ほとんどの」大学では、ここにかかれてあるような”grant”は保障されていません。
    こういう意見もあるようです。
    「多い」という意見には語弊があるのではないか?
    という意見が存在することは無視できないかと思います。
    どちらが事実なんでしょうね。

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  7. 手取りで3万ドルは高額ですね。でも、そんなにもらえなくても、院生用の安めの寮とかに住めれば、2万ドル代でも何とかなりますよね。インドとか中国が今ほど経済的に豊かでなかった頃から、そこ出身の人たちはそういうRAシップにしがみついて、アメリカでPh.D.終わらせて来たし。
    ちなみに、アメリカは奨学金でも何でもネゴシエーションの世界です。だから、とにかくいくつもの学校の大学院に申請してみて、行きたい大学が、大して行きたくない大学ほど良いフェローシップをオファーしてくれなかったら、「あっちの大学はXXくれるっていったんだけど、何とかなりませんか?」って言っていいみたいです。こういうとき、アメリカ人は、It never hurts to askっていいますね。

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  8. HHMIのstipendはやや高め。
    でも3万5千も無かったんではなかろうか。
    数年前と事情が違うのかもしれませんが、2万5千前後が一般的だったような・・・
    バイオ系のPh.Dコースの話です。

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  9. テキサス北部にある州立大学で博士取りました。私の分野はマイナーすぎてお金がないのでまるでお話しにならないのですが、CS/Engineeringで、MITなどと積極的にグラントプロジェクトしている教授の下で筆頭RAやっている友人は景気が良さそうです。最近までは給料のみならず、学校での食費などいろいろなところでサポートを受けていたようです。
    Junさんの指摘のようにロケーションにもよるのでしょうが、ボスによっても金額は左右するのではないでしょうか?

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  10. > chikaさん、
    はい、税引き前はもうちょっとあります。いい忘れましたが、このケースは扶養家族がいる場合です。福利厚生で、働いていない扶養者がいると給料が10%増しというルールが適用され、さらに、所得の控除額も独身より多くなっているはず(こちらは正確な仕組みはよくわかっていませんが)です。所得税はFederalのみで、州と市のは免除です。ちなみにこの額をもらっていても貧困扱いなのか、赤ちゃんがいる人はミルクなどが買えるフードスタンプが申請すれば貰えます。

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  11. UCSDの場合、同じUC systemなので基本的に記事にあるberkeleyの例と同じはずですが、
    自分(CS, PhD)の場合、学期中は50%RA、夏休み中は100%RAというのをもらって年間手取りで27000ドルくらいです。
    ただ、もらえるかどうかは教授の財布次第で、これだけ出せる教授はそんなに多くないかもしれません。
    そういう場合、25%RAをもらい、25%TAをやる人というのも結構います。
    あと、Berkeleyほどではないにせよ、サンディエゴも家賃が高いので、扶養家族ありだと赤字です。

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  12. テキサスは、State Income Taxが無いので手取りは大きくなりますけど、そこまで高いのでしょうか?
    このState Income Taxがあるかないかって大きいですよね。CAの人は皆そろって「テキサスの収入は低い」と言いますが手取りで考えるとあまり代わらないケースが多いです。手取りは変わらないのに、生活費がCAの方がべらぼうに高いのでCAの方が生活が厳しい。。。という場合もあります。でもやっぱりCAの方がTXより魅力はありますが。。。住むのはTX週末は飛行機乗ってCAという人を知ってます。
    話はかわって、UTとUCって↓のように何かしら関係がありますよね。
    Yudof, current head of the University of Texas system and a recognized leader in American higher education, was appointed the 19th UC president by the UC Board of Regents on March 27. He will succeed President Robert C. Dynes, who announced last August that he would step down by June 2008 after nearly five years as president.
    http://www.universityofcalifornia.edu/news/article/17548

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  13. 知賀さん、
    いつもどうも。三点ほどまたコメントさせてください。
    1)生活費がカリフォルニアほど高くないところを探すっていう案は、考慮に値すると思います。今のベイエリアで、1000ドルの家賃だったら、どのくらいの所借りれますか?私のいたころはせいぜい日本で言う1LDKのアパートかなっていう感じだったけど、今いる中西部の田舎だと、750ドルで、3LDK+地下室のお家が借りれます。この差は大きい:-)!
    2)一応日本とアメリカの両方で大学院生をした経験から、院生の経済基盤を比較してみると、確かにアメリカにはRAやTAのチャンスはあるけど、日本は所謂助手さんっていう先生と院生の間みたいなポストもあるし、日本学術振興会の特別研究員というとてつもない好条件の奨学金もあるし、あと塾のバイトという、かなり時給が良くて、かつ大学の指導教官とは無関係だから気楽というオプションがあります。それに日本でも院生レベルになると奨学金かなり良くなるし、学費はやっぱりアメリカよりずっと安いし。だから、自分がアメリカに留学したことは全然後悔してないけど、日本とアメリカとどっちがよいとも言えないなーと、相変わらず思ってます。
    3)あと、アメリカの博士課程の学生に対する報酬ですが、一部の学生は確かに、入学時に4年とか5年分の奨学金とTA/RAをまとめてオファーされる場合があります。もちろん、期待通りの成績をとり続けた場合という、但し書き付ですが。大学によっては少数精鋭主義をとって、入学者の数を極端に絞って、入学者全員にそういうパッケージをオファーしたり、そうではなく沢山の院生を入学させて、そのうちの一部の優秀な学生にそういうパッケージをオファーしたり。だからそういう意味でも、応募してみないこととには、そして応募してから色々交渉してみないと、どういうパッケージがもらえるか分かりようがないっていう感じです。その辺、アメリカの他の仕事にも似てますよね。

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  14. スタンフォード工学部のPhDです。
    給料は年間30000ドルちょっとです。(税引き前)
    教育学部のアメリカ人に聞いたら、年間24000ドルといっていたので理系のほうが給料がすこしよいのかもしれません。
    >雇ってもらえるということは、解雇もありうるということですよね。
    >自分の研究に加えて、別の仕事もこなして、業績が悪ければ解雇され>る可能性もあるわけだから、あまり過信はできないと思いますけど。
    もちろん解雇もありますよ。解雇になるときは、教授によばれて、もうお金がなくなったから雇えない、といわれることが多いらしい。
    後々禍根を残さないようにお金がないというらしい。
    なのでくびにならないように毎日必死です。結構びくびくしています。その分気合がはいるということもありますが。
    >「多い」っていうとどのくらいなんでしょうか?
    >極一部の優秀な人に限られるということでは無いんでしょうか?
    今いる学科では基本的にPhDの学生はみなお給料がもらえます(ほとんどはRA)。一年目は学科からお金がもらえます。その間に研究室を探して、それ以降はRAとして働いて教授からお金をもらうパターンがほとんど。でも昨今の不況の影響で、多くの研究室で研究資金が減っている状況なので、一年目のPhD学生で研究室が見つからない学生が結構いると聞いています。
    修士はよっぽど優秀でないと、RAとしてなかなか雇ってもらえないようです。
    上記は所属する学科の話で、これはかなりいいケースで、ある学科では、PhDの半分しかRAを取れないと聞いています。(不景気の影響ではなく、学生間の競争を高めるためらしい。恐ろしい。。。)。RA取れない学生は修士だけとってさようなら。
    なので、研究室探し(RA)は結構大変だとおもいます。決して楽ではないと思います。

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  15. ハーバードでMasterのJoint Degree Program(いずれもプロフェッショナルスクール)に在籍しております通りすがりのものです。
    ボストンに来たときは、ひと夏インターンして日本に帰ってある程度経験を積んだら政治の道を目指そうかな、と思っていました。ですが、勉強する過程でより日本の外交・安全保障の専門的な勉強の必要性を感じ、政治学のPh.Dを目指そうかなを思っていたところでしたので、大変参考になりました。
    ボストン界隈でもいろいろPh.Dの学生に当たってみたのですが、やっぱり2-3万ドルが主流みたいです。教授自身が持っているファンドにも拠るみたいですね。文理系関わらず、少なくとも学費免除の学生がほとんどです。

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  16. サンフランシスコに住みながらオースティンに不動産投資しているものです。博士課程の給与などはわかりませんが、オーステイン自体景気いいですよ。
    http://bit.ly/eRMBh
    $1000出せは、車で20分くらいのところに一軒家も借りられるので家族3人でもつき$2500あればそれなりの暮らしはできるとおもいます。
    Silicon Valleyあたりは生活費が高すぎますよね、テキサスでは$5万ドルでも年収があれば、それなりの暮らしができるし、給与も悪くないので、Quality of Livingはこちらより相当たかい、よって、ビジネスも人もテキサスに移り住んでいるのだとおもいます。
    http://bit.ly/t3xBS

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