日本で、会う人会う人に「景気のいい話しはないですか」と聞いたんですが、全然ない。「緩やかな終わりの始まり」みたいな感じの意見がほとんどで、理由を聞くと「ビジネスもいい話しはないし、政治もダメダメだし、その上、人心まで荒んできたし」とか。「テレビや新聞のニュースを見ても暗い話ししかない」、と。
そこで提案。それは「日本イイコト新聞」です。
その名の通り「イイコト」しか書いてない新聞。それも、「近所の親切おじさん」みたいな話しではなく今新聞に書いてあるような領域全般で「イイコト」を集めるのだ。
もちろん、「近所の親切おじさん」の話しがあっても何の問題もないのだが、それだけだと現実逃避感が強すぎかと。そうではなく、政治家がした素晴らしい主張、施策、役所がもうけたステキな行政制度、好況の会社、良さげな新製品、世間で受けているサービスなどなど、ありとあらゆる「素晴らしい話し」をしっかり取材して書くのです。不況の中でも伸びている事業、新規雇用している会社、などなど。
100%イイコトでなくとも、取り方一つでよくも悪くもなることも沢山あるはず。そういうことも探してきて良い側面を中心に書く。
たとえば「都心のコンビニや外食で働くのは外国人ばかり」というような話しも、「日本人の仕事が奪われる」「給料が安すぎるから日本人は働かない」「日本人は贅沢になった」など、悪く書こうと思えばいくらでも悪く書けるだろうが、国際化が進む職場の中で働く元気な外国人を取り上げて「こんな素晴らしい人材が日本にやってきている」とか「意外な国際交流でこんなメリットが誕生」といった取り上げ方をすれば「イイコト」になるのでは。
まぁ、毎日これってのも、唐突な感じがするかもしれないので、例えば金曜日の夕刊とか土曜の朝刊とかだけ「イイコト」にして、週末はほのぼのといいことを考えて過ごす。
ちなみに、アメリカの新聞はWall Street Journal等の一部を除けばみなローカル紙で、基本的にはこういう「イイコト」が主流でございます。他の地域で起こった事件はほとんど報道されず。時々「凶悪犯を追え」みたいな特集番組で、「2年前にこんな犯罪を犯して逃亡中の犯人が・・・」などというのを見て、
「えええっ、2年前にこんな凶悪な事件があったの!?」
と驚くことが多々あり。まぁよっぽど特別なことがあれば全国カバーになりますが。もっというと、同じ地域内だったら日本並みに悲惨な事件/事故が報道されるかと言うと、実はこちらも少なめの模様。
たとえば当地では無料の日本語新聞が数紙あって、その一つに「近隣であった今週の事件」てなページがあるのですが、それを見ていつも
「えええっこんな事件があったの!?」
と思うんですよね。おばあさんが線路を横切ろうとして轢かれてなくなった、とか。確かにそのページを見ると、「おお、悲惨な事件がたくさんあるなぁ」という気がするんですが、普段読んでいる普通の(英語の)新聞を読んでいる限り全然そういう感じじゃないんですよねぇ。つまり、日本的には普通の「悲惨なニュース」がメインの報道対象になっていないのかと。
というわけで、ニュースも集め方一つで「イイコト」にフォーカスすることができるはず。そしてその「イイコト」を読みたい人がいるはず。
そもそも購読費をもらって新聞を売るというビジネスモデル自体の将来性が疑われる昨今、寄付金でまかなう新聞事業というモデルも一部では真剣に考えられている訳ですが、「イイコト新聞」だったら寄付をしてもいい、と思ってくれる人や会社も多いんじゃないでしょうか。
どうですか?
いいですね、賛成です!寄付は・・・お金のあるときだけ、かな?
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戦争報道が無い日本は平和だという、外国人の指摘もあります。(戦争報道が無いから、NHK海外放送を見ているという話を聞いた事があります。)
悲惨な事件が取り上げられるのは、それだけ珍しいからだと思うのです。日常なら、ニュースにならないでしょう。
これもまた、平和な証拠です。
私は、マスコミが騒いでいる(報道されている)時点で、その問題は解決済みだと思っています。皆が問題解決や対策に動きますから。
「イイコト新聞」なんて出来たら、私は逆に心配です。それこそ、世界(日本)の終わりではないかと思う。
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全く同感です。
短所よりも長所に目を向けるポジティブアプローチや、AI(Appreciative Inquiry)の手法、考え方がもっと欲しいですね。
今の色々な不安は半分はネガティブニュースによるものなので、イイコトが記事としてニュースとして増えたら株価もきっと上がるだろうと思います。そうしたら色々問題も解決してきますね。
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日本一明るい経済新聞http://www.akaruinews.com/index.htmlというのをやっている人がいますよー。
というかシリコンバレーも悪い話しかないんでしょうか?新しい技術やマーケット開拓をする会社にとって不況は優秀な人材獲得や今まで取引できなかった会社と取引できるようになるなどいいことずくめだと思うんですけどねー。
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景気が悪いとき→新聞やニュースでで景気が悪い話を聞く→気分が落ち込む→パフォーマンスが悪くなる→さらに景気が悪くなる、
という負のサイクルから脱却するためには「いいことニュース」、1票。
もしかしたらあえてネガティブなニュースを載せ続けることで、
「こんなに暗いんだから、皆よりよくするためにもっと頑張れ」
というメッセージを出して、国民のやる気を出させる国の陰謀だったりして。
千賀さんのように柔軟な(ぶっとんだ?)発想ができる人、日本には意外と少ないです!
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太平洋戦争のように大本営発表を信じて、赤紙一枚で戦地に赴けと?
実際に多くの鬱病患者を出しておきながら、その事実を隠蔽して、さらに多くの犠牲者が出るのを看過しろと?
若者を犠牲のが目的なら、そんな幻想など私はいりません。
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イイコト新聞、いいですね。私も大賛成。
建設工業新聞や交通新聞、ビル経営新聞といった、情報をジャンルで絞るのと同じように、これの善悪版みたいな新聞。
そういう媒体が一つくらいあってもいいですね。
そもそも人の思考自体には、バイアスがかかっているし、
得る情報も思いきりバイアスをかけて取ってみるのもいいですね。
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賛成ー。
お国柄による個性とかあっていいと思うますが、何事もバランスすることが大事だと思います。今のマスコミは一方に傾きすぎていうると思うので、もうすこし”イイコト”に目を向けた報道があっていいと思います。
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賛成です。ものの見方ひとつで世界はまるで違って見えたりするものですから、これまでとはちがったスポットライトのあて方をするメディアがふえていくと、バランスがとれてよいと思います。デザインを切り口にGood News Networkというプロジェクトをやられている方がいらっしゃいます。こういうのが広がっていくといいですね。
http://www.kuroteru.com/2007/11/the_good_news.html#more
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いい話といえば、以下のようなものもあります(若干自薦ですが)。
ネットのいい話紹介に特化したブログ
http://pandola.jp/
いい話のソーシャルニュースサイト
http://i874.com/
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NHKニュースの列島トピックスや民放の18時ニュースの中盤あたりも、そういう「地域のちょっとほほえましい出来事」を伝えてますね。
新聞だと地域欄とか日曜版だけなのかな?
あとテレビ東京のWBS(ワールドビジネスサテライト)が人気な理由は、ビジネス関係の良い話が多いからなのかも。
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日本のテレビ・新聞・雑誌など大衆メディアはそろって右に倣えなのと、視野が極端に狭いですね。
ビジネスの視点で良いニュース探しと考えれば、日経やWBSは取材力が高く、とてもポジティブな発見をもたらしていると思います。
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いいですね。
インターネット見てたら、はげの原因となる二つの特徴的な遺伝子変異を見つけたそうです。髪が薄くなってるのを気にしてる私的には、5年後、10年後を悲観するよりは、研究がうまくいって5年後、10年後フサフサになるのを楽しみ待ってるほうがいいです。
今の経済や環境問題も、将来を悲観するより、これを乗り越えれば、今よりもっといい社会が待ってると思えば、どんな世の中になるのか何か楽しみです。
でも楽観的になりすぎて何もしないと最悪な結果になっちゃいそうですが。
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こんばんわ。chika さんの記事を読んでは『ほのぼのといいことを考えて過ご』しています。グッときました。>イイコト新聞の提案
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日本イイコト新聞って、報道機関がそれやっちゃまずいでしょ。自滅行為。それとも北朝鮮や中国の成功例を見据えてそういう発言をされているのか。賛成の皆さんも。
ヤワなこと言ってないで現実を直視して改善する努力を続けるべき。息抜きは個人のレベルでやってほしい。国中巻き込むようなまねをせずに。
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言霊ではなくて文字霊ですね。素敵です。
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最新号のMcKinsey Quartelyは女性のリーダーシップの特集なのですが、成功するリーダーの特徴のひとつにpositive framingをあげています。
記事ではpositive framing はpositive thinkingとは違うと強調しています。posotive thinkingはadversityをポジティブなことに置き換えてしまうこと、positive framingはadversityを事実として受け入れつつ、それに対抗するアクションを取ることだそうです。
さらに、optimisticな人とpesimisticな人を比べると、optimisticな人のほうが事実をより正確に把握するという調査結果がたくさん出ているそうです。がん告知の例が出ていますが、optmisticな人はがんにかかった事実を受け入れて病気のことを調べつくした上で治療プランなどに積極的に取り組むことができる一方、pesimisitは恐怖で動けなくなってしまうのだと。
日本にもっとPositive Framingできる目線の高さを持つメディア・経営者が増えるといいですよねー。
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chikaです。
問題解決に立ち上がるためには
1.問題を理解する
2.実現可能な解決策を知る
の二つが肝要でございます。
で、1の「日本の政府や企業が持つ問題」については、かなり既に共有されており、足りてないのは2じゃないかと。
しかし、今わかっている問題があまりに解決が難しい、もしくは解決するためには、これまで信じてきたこと、心地よいことを捨てて新たな境地に立たないとならないため
「今わかっている問題以外で、もうちょっと簡単に解決できる問題があるんじゃないか。で、簡単な方の問題を解決すれば、今抱えている難しい問題を解決しなくても全て良くなるんじゃないか」
と、「今以外の問題」を重箱の隅をつつくように探している、って感じがするんですよね。
じゃぁどうしたら2の「実現可能な解決策」を考えられるかというと、えりさんの言っている
>optmisticな人はがんにかかった事実を受け入れて病気のことを調べつくした上で治療プランなどに積極的に取り組むことができる
ってのが大事かなと。つまり「恐怖で動けなく」なっている状態から、optimisticに「なんとかなるんじゃない?」と明るくなることで、現実的な対応策に取り組むことができるんじゃないかと。
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いいんじゃないかな。
現実を見据えつつ、悪いところではなく、良いところを伸ばせるようにする。
良いところを伸ばすことで、悪いところを良化させる。
こんな風になるといいかなと思います。
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NHKクローズアップ現代だと、問題提起と解決の動きがセットになっている。
おすすめですよ。
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こんなんあります
日本一明るい経済新聞
http://www.akaruinews.com/
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私もイイコト新聞に同感です。
Blogにトラバ機能がないので、記事を引用させていただいた御礼をコメントさせていただきました。
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このエントリから7年。今や、日本のマスメディアは強迫神経症のような「日本イイコト新聞」=大本営発表だらけになりましたね。むしろ今の日本にはイギリス人のような、日本はこんなに最悪=ウケるよねというなウィット自虐ニュースが必要とされている!
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