ベンチャーの成功を予測するアルゴリズム

深い疑問の目で見られつつも増資に成功したYouNoodleStartup Predictorなる「アーリーステージのベンチャーの良さを診断するプログラム」を開発中。

New York Timesの記事
に寄れば、オクスフォード大学の(元)学生二人がファウンダーで、サンフランシスコで起業、ペイパルファウンダー(で長者)のMax LevchinとPeter Thiel、加えてFounders Fundから投資を受けたそうな。

どういうパラメータで判断を下すかは秘密、とのことだが、「ソーシャルキャピタルとネットワークの影響」を考える、と。。。。つまり、「有名な人、特定のグループに属するファウンダーがいる」ということが成功の鍵と言うことか?

いわく

They say their algorithm uses sophisticated modeling pertaining to how
social capital and networks can affect an organization’s performance.

会社側は加えて、

“Give us some information, and we’ll give you some idea of what the company will be worth in five years,”

「情報をもらえば、その会社が5年でそれくらいの価値になるかのある程度の予測をしてみせる」

とのことなのだが・・・「YouNoodle自身が成功する確率はどれくらいなのか」という質問にはこう答えています。

“So far, we haven’t run ourselves through it,” Mr. Goodson said, adding
that the results could prove baffling. “If it says we’ll fail, and it’s
right, that’s something of a paradox.”

「自分たちの会社はまだプログラムに通してないんだよね。もし予測をかけて、結果が『失敗する』となったら、ちょっとしたパラドックス。」

はてさて。しかし、ベンチャーキャピタルと言うのはごく一部を除いて、アーリーステージのベンチャーの見極めは、ファウンダーの人となりや経歴のみに頼っているのが普通。ということは、それをプログラム化することもある程度はできそうな気もしないではない。

(ベンチャーキャピタリスとの中には「マネジメントなどダメだったら首をすげ替えればよろしい。大事なのは事業の中身そのもの」と言う人もいたりするのですが、ま、そういうのは非常にマイノリティです。)

 

ベンチャーの成功を予測するアルゴリズム」への2件のフィードバック

  1. アントレプレナーシップとデータマイニングの講義を受けた学生が思いついっちゃったって感じのビジネスですね。
    過去に成功したベンチャーと似たベンチャーが、現在も成功するのかという点が疑問な気もしますが…

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  2. それこそ、ボブとマックスレヴチンはマックスがオックスフォードのアントレプレヌアシップクラブで講演した時に、出会ってたような。で、マックスとピーターティエールも似た出会いだった気が。身もふたもないというか、アルゴリズムもなにも、いいタイミングでいい人に会っていい人材も潤ったファンドも集めてはじめて、会社が発展するかもってのは、当然?うーん、もうちっと突き抜けたら、面白い話になるかな?

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