妻の意見を聞くので待ってください

給与値上げ交渉パネルセミナー、やってきました。パネリストの1人、稲田さんは、今日を限りに今の会社をやめ、来週からElectronic Artsの開発マネージャになるということで、ご本人も転職時の条件交渉をしたばかり、というタイムリーさ。

で、セミナーの後で稲田さんと話したんですが

「条件交渉の一環で、『一旦妻と相談する』といって時間をあけ、『やはりもうちょっと・・』とかいうのはありだけど、『夫と相談する』というのは、なんか変だよネェ」

という話に。

Let me talk to my wifeというのは、

「確かに奥さんが文句言ったら先々大変だし、家族に影響ある決断は家族を交えてしなければならないであろう」

と思ってもらえる感じがするが、Let me talk to my husbandは、

「ダンナの意見を聞かないと、自分の仕事も決められない自立してない女」

と評価される感じ。やっぱり「男性はそもそも自立してて当たり前。女性は自立してないかも」という前提が暗黙のうちにありますなぁ、という話でした。ま、この辺の感覚は人によって違うと思うので、Let me talk to my husbandも妥当と思う人もいるかもしれませんが。

日本だったら「妻の意見を聞かないと」というのもいいにくいですな。「男子たるもの妻の尻にひかれてはならない」みたいな・・・・。

どうでしょうね。

妻の意見を聞くので待ってください」への12件のフィードバック

  1. 私はわりとどちらも妥当だと思う方ですが、人によって違うというのもわかります。
    ところで、 “let me discuss with my family” とかだったら、 あるいは “spouse” とか “partner” だったらどうでしょう。これらでも、発言者が女性か男性かで印象が変わるでしょうか。変わらないとしたら、”husband” “wife” という語の方にニュアンスがついていることになりますね。
    (これら中立な語の場合、女性が発言しても「夫」とは限らない、というのがミソなのかもしれませんが)

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  2. >日本だったら「妻の意見を聞かないと」というのもいいにくいですな。
    >「男子たるもの妻の尻にひかれてはならない」みたいな・・・・。
    「男性の場合はそもそも女性の尻にしかれてて当たり前」というのが暗黙の内にあるのでは。
    だから「妻の意見を聞かないと」というのは「『やっぱり』奥さんの尻にしかれてる情けない夫」という予想を肯定するので口にし難い。逆に女性の場合は「夫の意見を聞かないと」は「尻に敷いてる夫のことも気にかけてあげる優しい奥さん」を意味するので口にし易い。
    ということかも。

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  3. >Let me talk to my husbandは、「ダンナの意見を聞かないと、自分の仕事も決められない自立してない女」
    と評価される感じ。
    シリコンバレーではないのですが、最近転職の際にこのフレーズを使いました。よく転勤の際、家族と相談してって言いますよね、特にアメリカ人の場合。それと同じ感覚で使いました。時間を引き延ばしたかったのが一番の理由ですが。
    結果的には、このフレーズは私の条件交渉においてはプラスに働き、提示された年収の上限少し増しでOKでした。アメリカって気の強い勘違い気味の女性も多いので、私の台詞は「この人TEAMPLAYERかも」という印象を与えたように思います。「決断を引き延ばしたい」という意図もよくわかるでしょうし。ちなみに技術職ではなく、かなり組織で動くタイプの仕事です。

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  4.  日本でサラリーマンだとなかなか,そのセリフを使うことはありませんが,うちの夫は,土日や夜かかる会議や仕事は,「相談していいですか?」と言っているらしい。共働きなので,当然ですね。
     私は,行きたく無いところへ出張してくれと言われると,「家族と相談していいですか?」と言う事にしています。子どもが小さい頃は,誰かが保育園の送り迎えや食事の世話をしてくれないと,,。そういえば,ポスドクから就職するときも,家族が反対してるのでって,遠距離だから断っちゃいました。その時は,給料の話はなかったぞ, アカデミックでは転職の時,前より下がらなければOKって感じですが,,。転職する時はちゃんと確かめてみます。

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  5. 給料交渉の場面とは大きく違いますが、以前、パソコン販売店でアルバイトをしていたときによく「カミサンに相談してから・・・」を聞きました。
    亜種としては
    「うちの大蔵大臣と相談してから・・・」
    「偉い人に相談してから・・・」
    などがあります。
    女性の方が旦那と相談してというのは聞いたことがないです。女性は即断即決。横であたふたしている旦那さんを何回か見ました。
    (海外は知らないけど)日本の場合は亭主関白そのものが幻想で、大半の場合は妻の方が偉いというのをまじまじと見せられました。

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  6. ウチの職場(自治体)は同僚夫婦多し。で,歳も近いとごくまれに妻が先に昇任ということもあります。人事をはじめ周囲はこれをすごく気にします。「奥さん昇任させたいけど,ダンナをどうするかな~」
    パターン1:妻を先に昇任させる。このケースで,夫が1ヶ月間口を利いてくれなかったカップルを知っています。
    パターン2:妻に「私の昇任は夫のあとにしてください」と言わせ昇任拒否。組織人としての評価はさておき,妻の「組織での」評判はグンと高まる。おっさん連中はやまとなでしこに弱い。
    パターン3:妻の昇任にあわせ,夫のほうも周囲の総力を挙げて昇任させるよう人事に働きかける。肝心の夫が箸にも棒にもかからぬようでは同時昇任は不可能ですが,「たまたまめぐり合わせで」これまで昇任リストから漏れてたようなら成功の可能盛大。

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  7.  初めまして、御本読ませていただきました。突然の投稿失礼します。私は現在、国内大手企業に2年勤めており、現在は設備開発(ビル等)のプロジェクトマネージメントを行っております。
     今の企業の中で将来の自分を考えたとき、自分の理想とするワークライフスタイルが実現できないこと、他企業と比べても独特な企業風土(仕事外の付き合いの多さ)が主たる原因で、外資系コンサルタントへの転職を真剣に考えています。
     
     企業の仕事内容、実情、リスクについて情報収集は行っておりますが、経験者として生の意見(もちろん企業も種々とは思いますが)を以下3点について、ご意見お聞かせいただければと思っております。
     1、外資で問われるスキル
     2、外資系の長所、短所、リスク 
     3、”激務”とはどの程度のものなのか?
     
     よろしくお願いします。

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  8. 男性と女性の立場というか考え方って国によって、あるいは個人によって差がありますよね。夫婦ならお互いの妥協点をさぐって『落としどころ』を見つけていく、と。それを楽しんでやれればいいですね。ちょっとズレますが、最近、『え?』と思った記事を。これもまた文化、ということなのでしょうか。。。
    http://news.ameba.jp/2007/05/4521.php

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  9. お互いの為に妥協案を出す為、自身の決断の前に相談するのは良いと思いますが。伴侶の顔色をみないと事を決められないというのは、常に相手に縛られた状態で自分も相手にしがみついているような状態という感じがして理想的ではないような気がします。
    何事にしても、ちょっとそれますが、誰かの顔色を見ないと何も決められない、行動できない、善悪の判断がつかないのでは、大袈裟に言うと自分の人生までどう生きたらわからないのと同じような気がします。また、そういう人達につねに顔色を見られる存在というの、とても重たいものにもしがみつかれている感じがして疲れるだろうと思います。

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  10. chikaです。
    >本の場合は亭主関白そのものが幻想で、大半の場合は妻の方が偉いというのをまじまじと見せられました。
    確かに日本のツマは家庭の財布を握ってますよねぇ。アメリカは圧倒的に夫が財布を握っている模様です。でも、他の面はどうでしょね?たとえば、浮気した妻を許す夫と、浮気した夫を許す妻の比率とか、、、、、
    全体としては「夫の意見を聞くので待ってください」は「妻の意見を聞くので待ってください」と同じくらい有効、ってことでしょうか?今度機会があったら、なんかの交渉で使ってみよう・・かな???
    >伴侶の顔色をみないと事を決められないというのは、常に相手に縛られた状態で自分も相手にしがみついているような状態という感じがして理想的ではないような気がします。
    でもでも、夫婦は運命共同体ですので、やっぱり相手に相談しないといけないこともあるんじゃないでしょうか。「顔色を見る」のは良くないと思いますが。。。。
    ここで一言
    「仕事の代わりを見つけるより、配偶者の代わりを見つける方がずっと大変だ」

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