国際社会における三毛猫に関する大いなる誤解

誤解されているのはフグだけではないのである。(参照:国際社会におけるフグに関する大いなる誤解

日本の三毛猫は、シャム猫やスコティッシュフォールドと並び立つブランド猫として扱われているのであるが、あまりに希少なため、なんだか変な伝説が広まっている模様です。

アメリカで出版されたYou and Your Catという本のJapnaese Bobtail(三毛猫)の項には

A very unusual cat, the Japanese Bobtail’s main feature is its unique tail.

とある。同じ本の中で尻尾のないManksという種類は単にunusualと記述されているので、それよりさらにvery unusualなんですね、三毛猫。そして、こんな形容が続きます。

When seated, it often raises one front paw, and this gesture is said to represent good luck.

「座っている時、よく前足を一本あげており、この姿勢は縁起がよいとされる。」

・・・前足を一本あげて座っている・・・

それは、「招き猫」の置物じゃありませんかい?

イギリスで出版されたThe Encyclopedia of The Catの、Japanese Bobtail: Mi-keの項にも同じような記載が。

Bobtails make affectionate pets, often greeting their owners with a wave of the paw.

「三毛猫は愛情深く、飼い主が帰って来ると、前足を振ってお迎えする」

・・・前足を振ってお迎え・・・

これも「招き猫」じゃありませんかい?

それとも、私の知らないところで、三毛猫は招き猫のポーズをしてるものなのか?

さらにEncyclopediaいわく、

They do not like being confined and should have access to the outdoors including if possible  the opportunity to swim, which they enjoy.

「家の中に閉じ込められるのは嫌いなので、外に出られるようにしてあげた方がよい。泳ぐのが好きなので、できれば、泳げる場所があると良い。」

えーーー、マジっすか?三毛猫スイマー。聞いたことある人、います?

国際社会における三毛猫に関する大いなる誤解」への14件のフィードバック

  1. 姉の三毛猫ハルちゃんは、私が家に帰ると両前足をあげてエイリアンのように牙をむきだし「ギョフゥー!!!」とうなりながら襲いかかってきます。つま先のでるスリッパだとかまれて大変なことになるので、安全靴のようなスリッパをはいています。ハルちゃんは泳ぎません。

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  2. 希少なのは三毛猫のオスですよね。確か何万分の1の確率でしか生まれないとか、売ってたら100万はするとか。
    オスの三毛猫では、二子玉川の「ねこたま」にいた福ちゃんが有名でしたが、昨年の正月に廃園になった後、どこに引き取られたのやら…

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  3. あまり関係ないかもしれませんがサンノゼのHappy Hollow Zooに行ったらfishing catという水の中で泳ぐ猫がいました。
    You and Your Cat、うちにもあります。What Your Cat is Trying to Tell Youという本もお奨めですよ。飼い猫がかかりやすい病気が症状毎に詳しく解説されていて、「こういうときにはすぐに獣医に行きましょう」という説明も必ずついています。この本のお陰で何度も病気猫パニックを乗り切ることができました。

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  4. 過去に誰かが冗談で伝えたデマカセが、そのままうっかり定着したのでは。という気が。。。
    かく言うワタクシも、一時期海外旅行に行く度に、日本にまつわる嘘情報をばらまいていたことがありました。(つまらない真実より愉快な嘘。というのが当時のモットーでした。たはは。)

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  5. Wikipediaに渡辺千賀さんの項目を作りたいのです。既に書ける場所は用意されているのですが、「ヒューマン2.0」の経歴をそのまま写すと著作権法に違反するので、私には書けません。自分で書いてみてはいかがでしょうか。wikipediaで「渡辺千賀」で検索すると赤い「渡辺千賀」さんが発見できます。

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  6. chikaです。
    >過去に誰かが冗談で伝えたデマカセが、そのままうっかり定着したのでは。という気が。。。
    私もそう思います。はい。ちなみに、「三毛猫」と書きましたが、実は和猫全てがJapanese Bobtailと認識される模様で、「三毛はすばらしいが、他の色でもOK.ただし尻尾はくるっとしててポンポン状でないとならない」とのことでございます。
    Wikipediaですが、いやー、なんか自分で書くのもなんなんで、このブログのAbout meのページから転載してもらえないでしょうかー。(このサイトのコンテンツは利用フリーなんですわい。サイトの一番下にあるfootnoteにあるとおりです。)About Meは左上にリンクがあります。

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  7. こないだの選挙で都知事候補だった外山氏は、Wikipediaのあの膨大な記述を選挙前に自分で書いたそうですよ。(本人がインタビューで言ってた)
    #自分もいつかWikipediaに項目が作られるような、ひとかどの人物になりたいものですわい。

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  8. WikipediaにAbout meの経歴を投稿したところ、「即時削除」が瞬間で決定されました。残念です。

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  9. キョトーン、即時削除って???
    余談ではありますが、前に飼ってた猫は、前足を1本、地面から5cmくらい上げるくせが確かにありました。せわしない子でしたので、次の行動に移る準備なのだろうと思っていました。

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  10. はじめまして。
    「国際社会における三毛猫に関する大いなる誤解」とても面白かったです。
    ギャグなのか、それとも本気なのか謎です。。。
    マルタ島のネコが手でつかんで食事をするのは本当なので、強ち「なんてバカなことを信じているんだろう」と一笑に付すわけにもいかないでしょうが…。
    私は日本以外に住んだことがないので、海外の人があげる話題というのは非常に興味が湧きます。これからも、ちょっとした面白い話題を期待しています。;)

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  11. スコティッシュフォールド 猫情報

    スコティッシュフォールドはネコの品種の一つ。折りたたまれたような小さな耳が特徴で、スコットランドで発見された突然変異の個体から発生し、その後、アメリカでの繁殖プログラムにより品種として確定された。

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  12. 三毛猫が泳ぐのは好きというのは、「三毛猫を船に載せると時化にあわない」という伝説が流れ流れて泳ぐのが好きに変わったんでしょうね・・・。
    ところで三毛猫がブランド化していることをはじめて知りました。日本発の隠れた有名ブランドかも?

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  13. 三毛猫が泳ぐのは好きというのは、「三毛猫を船に載せると時化にあわない」という伝説が流れ流れて泳ぐのが好きに変わったんでしょうね・・・。
    ところで三毛猫がブランド化していることをはじめて知りました。日本発の隠れた有名ブランドかも?

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