YouTubeで選挙監視

アメリカは、今日は選挙。上院・下院に加え、カリフォルニアは州知事も。まだ開票途中だが、国会は10年以上ぶりにDemocratが過半。「イラク戦争はもうやめろ」というのが国民の総意でしょうか。なお、Democratが過半となったことで、下院議長(house speaker)はNancy Pelosiとなる。女性がなるのは史上初。

で、選挙で違法行為がないか草の根運動的に見張ろう、という動きがVideo The Vote。ビデオ撮影者、地域コーディネーター、アップロード担当などのボランティアをサイトで登録、選挙会場で違法行為がありそうだったら、その地域のボランティアを会場に送り、ビデオを撮ってYouTubeにアップロードしよう、というもの。また、選挙会場を出てくる投票済有権者へのインタビューも行ってる模様。

同サイトのHow It Worksによれば、こんな風に運営されているとのことです。

Step 1: Sign up

Sign up to volunteer as videographer or for one of the other important positions (drivers, local phone coordinators, video upload technicians). You will receive state specific instructions before Election Day as well as a brief online or phone-based training.

Step 2: Be ready

On Election Day be prepared and alertwhen you go to vote. If we learn of irregularities in your area, you may be called or sent a text message to respond and document what’s happening.

Step 3: Upload your video

Upload your video so that it can be broadcast and accessible to the public on Election Day. Documentation and media coverage can help problems get addressed more expediently and make sure they don’t go unnoticed on or after Election Day.

Step 4: Stay informed

Stay informed by choosing to receive email and/or txt alerts when the most significant reports are being broadcast.

<以下余談>

国会はDemocrat優位と書きましたが、カリフォルニア州知事はRepublicanのSchwarzeneggerで決まりの模様。

なお、今回の選挙では、RepublicanのMark Foley議員が、国会でインターンをしていた少年たちに露骨なメールを送ったりきわどいチャットをしていたことが発覚、全国的大・大・大スキャンダルになり、本人は辞任。そのFoley議員の代わりに選挙に出たのがNegron。しかし、投票用紙はMark Foleyのまま。(アメリカの投票は、名前の脇にあるマークのところに穴を開けたりする形式。)

「Negronに投票する人は、Foleyを選んでね」

というわけわからん投票となってしまった。Wall Street Journalによれば

Democratic candidate Tim Mahoney led state Rep. Joe Negron 49% to 48% with 65 percent of the expected votes counted.

65%開票したところで49% vs 48%の僅差だったとのことで、投票用紙がMark Foleyじゃなければ勝てたかも。Foleyが辞任したのは9月で、印刷しなおす時間くらいありそうだが、アメリカ的には「直前過ぎて間に合わない」という感じのようだ。いずれにせよ、お気の毒です、Negronさん。

YouTubeで選挙監視」への8件のフィードバック

  1. Chika-san,
    こんにちは。今回のエントリーはYouTubeの利用方法として可能性の大きさを感じさせるものですね。Video The VoteのWebsiteも見ましたが、一見したところYouTubeへのリンクとその画面だけが並んでいただけだったので、Postingされている画面に関する説明等あった方が良いのではと思いました。アメリカの選挙・集計に関しては前々回の大統領選を筆頭に不正操作等の疑惑がつきまとうので、こう言った草の根(?)の情報発信、一般市民側からの選挙管理のコンセプトはすばらしい発想だと思います。
    一方、中間選挙の開票結果は大方の予想通り、Democratsが下院を制しましたが、上院をどちらが制するかが非常に大きな鍵となっています。報道されている通り、残るMontanaとVirginiaをどちらが取るかで、今後の政局に大きな影響を及ぼす状況です。8日昼頃のReutersによるとVirginiaに関しては投票結果を再集計することになり、結果は11月末か12月まで持ち越そうだとのことで、相変わらずアメリカらしいと言うか何と言うか、やれやれといった感じです。
    また、この重大な最終決戦場のVirginiaの共和党現職George Allenが選挙演説中にDemocrats側の人(インド人)に対して差別用語を使ったことがWachington Post等の記事で報道されています。(ちょっと古くてすみません。)
    http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2006/08/14/AR2006081400589.html
    当人はこの件に関して、謝ったとのことですが、当該記事にもあるますが、Macacaは猿またはヨーロッパの一部でアフリカの移民に対する差別用語として使われているような言葉で、あまりにもちょっとと思います。。参考までに、Wikipidiaでは、http://en.wikipedia.org/wiki/Macaca となっています。
    記事だけであれば、その場の状況等、諸事情があったとの言い訳等もできますが、しっかりビデオ録画されており上記のWashingtonpostやYouTubeにもPostingされています。

    これを見てしまうと、彼の態度はひどすぎるのではと私は思いました。
    この辺りも、記事をVideoが補完するWebを活用した新しい報道のスタイル、YouTubeの可能性を示していると感じました。
    長くなりすみません。それでは、また。

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  2. 度々すみません。
    Montanaは民主党が勝ったようですね。
    私のコメントの中でのWikipediaのリンクが正しくなかったので訂正いたします。
    http://en.wikipedia.org/wiki/Macaca_%28slur%29
    ここに、George Allenの発言に関することも記載されています。WikipediaによるとGeorge AllenがMacacaと呼んだDemocratの人はインド人(と私は書いてしまいました。すみません。)ではなく、インド系のアメリカ人で、地元Virginiaの人みたいです。また、Washington Postのスペルが間違っていました。重ねてお詫び申し上げます。
    本日のFTの記事に2008年の大統領選の有力候補に関する記事がありました。この中で、共和党の次期大統領選の第一有力候補だったGeorge Allenはこの件で後退したと書いてありました。ちなみに先週の例のJohn Kerryの失言で、彼も指名候補者争いからはかなり後退したとのことです。
    と、ここまで書いて、もしかしてKerryの発言もYouTubeにあるのでは?と思い(考え付くのが遅いですよね)チェックして見たところ、、、やはりありました。

    これは、これでちょっとまずいよな、と思いました。個人的にはGeorge Allenの方がゆるせませんが。。。
    あまり気を付けていなかったのですが、YouTubeはかなり選挙関連の宣伝・対抗馬に対する攻撃等にも使われている様ですね。YouTube等が非常にPopularになることにより、今後益々、こうした政治家の失言は、選挙等の致命傷になりかねないと思います。George Bushも数々の失言をしてきましたが、2004年にYouTubeが今の様に普及していたら、大統領は違う人になっていたかもしれません。

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  3. chika です。
    マカカ発言は相当物議をかもし出しましたよねぇ・・あと、ユダヤ人を蔑称で呼んだ人が、実は自分もユダヤ系だった、(本人は知らなかったらしい)、なんていうのもありました。
    失言には、本人が隠し切れない本心が覗けるという側面もある一方、なんだか、重箱の隅をつつくように失言を見張られることになるのもつまらないかなぁ、という気も・・・。
    とはいうものの、常に自分の発言の隅々にまで配慮できる俊敏な頭脳を持った人に政治家になってほしい、そのためにはちょっとしたオバカさん発言もすぐ公になるのはスクリーニングプロセスとしてはよいかな~という気もします。
    いずれにせよ、YouTube的なモノはもはや消えることはないので、これを前提にした選挙活動が必要になるということなのでしょう。

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  4. 例のマカカ発言の後、George Allenは公開討論会の場でリポーターに母方のルーツがJewishなのではないかと質問を受け、怒りくるって反撃し、後で実はJewishの家系だったことを認めた、ってこともありました。(お母さんから元はユダヤ教の信者だと、(本人はカトリックとして育てられている)と分かると選挙に不利になるかもしれないので隠しておくようにと言われたとの報道もありました。)。この討論会のビデオもYouTubeにしっかりあります。John KerryもJewishの家系だったことが後で判明したみたいです。
    インターネットの普及により、以前からのメディアだけでなく様々な情報が入手できるようになって、さらにYouTube的なものまで普及してくる中で、失言が多い政治家は今後益々淘汰されていくのではと思います。Chika-sanがおっしゃる様に、この様な情報環境に順応した政治家の登場が望まれていると思います。
    ネットは政治(家)も変えていくものだと今更ながら痛感させられました。

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  5. chikaです。
    お、ユダヤ発言もマカカと同じ人だったんですか・・・どうりでよくGeorge Allenという名前を耳にするなぁ、と思いました。いやいやいや(笑)
    確かJewishって母系なんですよね。母親がJewishだったらJewish、という。。。しかし、何でそういうことで偏見を持ったりするのか、皆目わからない私でした。

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  7. jewishというのはユダヤ教を信じている人のことを言うと思っていました。日本人でもユダヤ教の信者であればJewishだとどこかの本で読んだような。まあ、狭義、広義いろいろな定義があるのでしょうね。現在、イスラエルにいるJewishは、中世の頃に東欧にいたセム族ではないユダヤ教徒の末裔で、東欧やロシアに住んでいる人たちがほとんどなんですよね。Tunisに行ったときにイスラムの方たちと食事を一緒にしたのですが、いきなり2000年前の約束された土地だと言って、爆弾落とされてもたまったものではないですよね。それならば、アジアの国がアメリカはインディアンの約束された土地だといって、征服するような話になってしまわないでしょうか。少し偏っているかもわかりませんが。また、ユダヤ人の友達もたくさんいるので、複雑です。

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